セブン&アイ・ホールディングス(HD)は14日、ネット通販事業を大幅に拡充する方針を明らかにした。子会社が展開する通販サイト「セブンネットショッピング」と、傘下のスーパー、イトーヨーカ堂が運営する「イトーヨーカドーネットスーパー」を年内にも統合。統合サイトで、将来的に傘下の百貨店、そごう・西武の商品も一元的に取り扱うことも検討する。生鮮・日用品から高級ブランドまで網羅する巨大通販サイトが誕生しそうだ。

 セブン&アイHDは2009年12月に、傘下の各社が展開していたネット通販事業を「セブンネットショッピング」に統合。コンビニエンスストアのセブン-イレブンやイトーヨーカ堂で取り扱う商品について、宅配のほか、自宅近くのセブン-イレブン各店で受け取るサービスを展開している。

 一方、ネットスーパーは、イトーヨーカ堂の店舗周辺の顧客を対象に、店舗で販売している商品をネットで注文を受け、自宅に届けるサービス。イトーヨーカ堂では現在140店舗で展開し、高齢者や主婦層にも人気を呼び、売上高300億円規模まで拡大した。

 統合により配送を一元化しコスト削減を図るほか、近くのコンビニで受け取れる商品を増やすなど利便性を向上させることで、利用者を増やす考え。今後はそごう・西武の商品も取り扱うことも検討し、高級ブランドや宝飾品などの品ぞろえを充実させ、購買層拡大につなげる。

 少子高齢化を背景にネット通販事業がさらに拡大するのは確実。セブン&アイHDの鈴木敏文会長は「ネットとリアルな店舗の融合は今後、事業の柱になる」としている。(兼松康)




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