170 倉琉ヨシーデの独り言


  〜タイムスリーパー不安定日記〜


   8月14日


  ◉ 風習(後悔先に立たず)


ここの地域には

他では わからない

ビックリした風習がある 


  《住まなければ 

   分からない事だなぁ》


夏休みは

8月までの1ヶ月 休みが普通である


  《当たり前だよな!》


しかし

この地域の小学生は8月20日ぐらいで

夏休みが終わりなのである


  《そんな事あるの?》


これを始めて聞いた時には

何を言っているか分からなくて

もう一度 聞いたくらいだ


  《聞かなければ分からないよなぁ》


昔 ちょっと聞いたが

この地域は

稲刈り休みがあって

10月頃 1週間ぐらい休んで

稲刈りを手伝うのだそうだ


  《稲刈りが

   かなり大変だったんだねぇ》


子供はみんな稲刈りを手伝ったから

大人になっても

普通に稲刈りが出来たそうだ


  《昔は大人も子供も

   やってたからなぁ》


今は休みがあっても

子供は あまり稲刈りを

手伝わないそうだが・・・


  《時代は変わったなぁ!》


ちなみに

ヨシーデは生まれて一度も

稲刈りをやった事がないから

稲刈りの方法がわからない


  《そもそも生まれた場所は

   あまり農作業しなかったかなぁ》


話をもとに戻そう.


でも  この地域に引っ越してきた

小学生は可愛そうだと思った


  《ほんとに可愛そうだよ》


夏休みが8月31日まで

休みがないなんて

この地域の子供は当たり前でも

普通は考えられない事だと思った


  《当たり前と思う方が

   考えられないよ》


実はヨシーデも

この地域に引っ越してきて


後悔先に立たず

(こうかいさきにたたず)


で 事が終わってしまってから

あれこれ悔んでも

もはや取り返しはつかないのだから

事を行う前に悔いの残らないよう

慎重な配慮をすべきと考えていた


  《考えてはいたが

   ありえないのは嫌だよなぁ》


そしてヨシーデは思った.


要するに

その地域には

その地域の考えがあって

それが当然だと思われている


  《俺には分からない事だよ》


郷に入れば

郷に従わなければならない


  《しばらくは訳が分からない

   と思うけど

   慣れる時はきっと来るよ!》


〜つづく〜