僕僕先生 | 個人的読書
2007年12月04日

僕僕先生

テーマ:国内・ファンタジー
僕僕先生/仁木 英之



¥1,470

Amazon.co.jp


「僕僕先生」

仁木英之・著

新潮社・出版




『かわいい、僕僕先生と唐を修行旅行』




 日本ファンタジーノベル大賞受賞作です。




 中国唐の時代、地方官僚を父に持つ王弁は、

現在で言うところのモラトリアムか、ニートの青年です。

なにもせず正に無為徒食の日々。

そんな彼が、出会ったのが、一見可愛い女の子に見える仙人の僕僕先生。

そして、王弁は、僕僕先生に才能があるといわれて修行の旅に出るのですが、、。




 これ、所謂歴史ファンタジー物で日本ファンタジーノベル大賞ではよくあるタイプの作品なのですが、

主人公の設定が、面白いです。

所謂モラトリアム。

僕僕先生と出会うのですら、自分から仙人を探してというより

父親が、仙人に憧れており、それに連ねてしょうがなくと、いった体で、ほんとに

やる気がみられません。

なにをしたいのかすら、わからない人生の意味を考えている青年なのです。

全体としては、ファンタジックな冒険というより、そんな彼の自分探しの旅といった感じに仕上がっています。

 僕僕先生も、所謂メモタルフォーゼの変幻自在で、

色んな姿に、、。雲に乗ってふわふわ移動するのですが、

機嫌が悪くなると、雲がもくもく大きくなって、僕僕先生の姿を覆い隠し

正に煙に巻く状態に、、、。




 作品として世界観からなにから、全くのファンタジーかというと、そうでもなく、

楊貴妃に入れあげる前のはつらつとしとした、

(これは、世界史でも有名な事実で玄宗皇帝は若い時は、めちゃ、めちゃ優秀な皇帝でした)

玄宗皇帝が出てきたり、

歴史的リアリティもきちっと書かれています。

世界史好きの私としては、もうちょっと歴史的な面がたくさん書かれていても、

面白かったかなぁ、、と。

でも、あんまり歴史の面を強調しない分、読者の間口は広くなったと思うし

 また、全体を包む、例えようのない、このふんわり感が、作者の持ち味だと思うので、

ほのぼのして、いいですよ、、。

indi-bookさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントする]

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス