従弟の遺作の小説本が届く | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

昨年,若干27歳の私の従弟が心筋梗塞で急逝した。

彼は生前,作家を目指していて,出版社に送ったものも含めて短編から長編の作品と叔父が選んだ詩が載っている。


まだすべては読めていないんだけれども,彼の文章力,構成力の高さを私はとても評価している。


小説家の卵だった彼の生前を知る人は多くないけれども,彼が何を考え,何を世間に示していきたかったのかを知るのはとても勉強になる。


才能のある人が若くして逝ったことが,残念でならない。


従弟なのだけれども,最初に彼に会ったのは棺の中だった。


関西に長く住んでいたし,お互い忙しく時間が合わないことを理由に会えなかった。

いつかきっと会う日が来るから大丈夫などと,お互いどこかで思っていたように感じる。


この従弟のことで,人は意識して会おうとしなければ,一生会わないこともあるのだと気づかされた。


会いたくない人にわざわざ会うことはないかもしれないが,会いたかった人に会えなかったのはすごく悔いが残る。取り返しがつかない。


一瞬,一瞬を大事に・・・・。


父,母の元に居る間,そんなことを考えながら過ごしている。


・・・・・・


小説といえば,


大学時代に,私も一度書いたことがある。坊ちゃん文学賞にひっそりと送ったことがある。結果はテレフォンカードだけだった。(その当時はまだテレファンカードが使われていた。)


同じ血が流れていても小説家の才能は私にはないかもしれない。


・・・・・・・


話は変わって,


昨日,卒業生から電話があって,会社を辞めたいとのこと。


地元を離れて,県外に住むことは大変なもの。

人間関係も一から作らねばならないし,若ければ全然信用してもらえないしね。


結婚して家庭を持っても,やっぱりよそ者はよそ者だったりする。


都会の方が地方から来ている人が多い分,そういう壁はないと思うけれども,生まれ育った土地は特別なのには変わりない。


日本の地方は,未だに典型的なムラ社会よ,間違いなく。

よそ者だからと,根も葉もないうわさや心無い非難を受けたりしたことも限りない。

でも,いつか誠意は絶対に通じると思って頑張っている人が,そこに残れるんだと思うの。


悔しいことも沢山あるけれども,楽しいことはもっと沢山あって,愛する家族に支えられて,どうにか頑張っていける。自分自身を支えてくれるたくさんの人に感謝すること。いい人に縁して恵まれて生きられていることに感謝すること。それが幸せなことよね。


私自身も,県外で頑張っているOBの気持ちを多少なりとも理解しているつもり。

私にも出来るのだから,あなたにも出来る。私と違って,あなた達は男だもの。もっと出来ないといけない。


実は今,東京に帰ってきている。久しぶりに父と母に会えて嬉しい。生まれ,育ったところはやはりいいよ。その気持ちも痛いほど分かる。