寺島 隆吉 「日本の英語教育が目指すべき『英語力』とは何か」 | 女王様のブログ

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ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

寺島先生はこちらの英語研究会にも何度か講師としてお招きしたことがあり,


講師の方で,着物を着た先生というのは未だかつてお会いしたことがなく,着物を着た先生にお会いして驚いた。


先生は,日本の最高学府である東大をご卒業されており,


一般的な私(女王様)とは一線を引く違う存在だと思いきや,高校で教鞭をとられていたご経験がおありで,しかも定時制という女王様が一度行ってみたい思っている教育現場にいられたことに,非常に親近感を覚えたことを思い出す。(迷惑かもしれませんが)


思えば,「チョムスキーの教育論」の翻訳を指揮とられたのも先生だった。


本日,先生のブログを拝見していて非常に感銘を受け,私の求めていた理念とかベクトルとかはこれだ!っとぴったり合うと感じたのでご紹介。


私も着物で授業しちゃおうかしら,先生を真似て。


この間は,名前も出せない大多数の駒の一部としてしか先生にお会いできなかったのだが,いつか先生と直にお話してみたいと思った。


先生はやはり頭がいい。私が凄いと思う先生方は皆間違いなく優秀で頭がいい。


私も先生達の中に入れるくらいの何かがあったらなぁー。



提案「日本の英語教育が目指すべき『英語力』とは何か」


中部地区英語教育学会2009 静岡大会「シンポジウム」発表要旨(2009 年7 月1 日、改訂)
寺島 隆吉 (岐阜大学教育学部、英語教育講座)

http://www1.gifu-u.ac.jp/~terasima/symposiumshizuoka090702.pdf


私が特に興味を思った部分はここだ。↓


* 英語教師「三つの仕事」「三つの危険」(寺島隆吉『英語教育原論』明石書店2007)


1)三つの仕事
(1)「英語が全てではない」ことを教える


科目として、外国語として; EU の言語政策CEFR、Graddol の「英語の未来」


(2)「十年の法則」


英語が自分に役立っているか、「10年間」学び続ける動機を与える


(3)知識ではなく「学び方」を教える


「転移する学力」をつける、「水源地」、見えない学力→見える学力


2)三つの危険:「英語バカ」を育てるな


(1)自己の家畜化


(2)教育の家畜化


(3)国家の家畜化


*「自己家畜化」については拙訳『チョムスキーの教育論』明石書店2007を参照)


この講座が聞けるのなら10月12日の兵庫の集まりに行ってみたいな。

今真剣に考えている。

でも,ほんの20分しかお話を聞けないのよね。

なんで20分なのかしら?

先生は不完全ですべて出し切れないままだと思う。


もし行けるようになれば,その時は着物ではせ参じます。