オバマのスピーチを取り上げた授業 | 女王様のブログ

女王様のブログ

ある女性教師の日常のこと,悩みや課題を率直に書いた,ぶっちゃけ話。

1.まずは日本とアメリカの大統領のスピーチの違いを生徒に考えさせて発表させる。


(アメリカ)

・オバマは英語できない人でもすぐに覚えられる表現を使う。"Yes, we can."


・スピーチに力がある。


・世界が注目している。


・テレビで見ても,聴衆との距離が身近。


(日本)

・まず,麻生総理の演説の本が書店に並んでいない。


・漢字間違えて読んで,馬鹿にされている。


・一つ一つの言葉が管理的。


・国民に安心感を与えられない。


・リーダーのオーラを感じられない。


など,いろいろ出てきました。



2.オバマの生い立ちのナレーションを使ってリスニング。


 リスニングの前に,予め内容に関する質問を板書する。


(例)

 1. When was he born?

 2. What is his father's name?

 3. How and where did his parents meet each other?


など,簡単で,答えが聞き取りやすい質問を20個程度用意しておく。


ゲーム形式で,答えさせる。

クリス・クロスゲームで,答えられた人が,前後左右,斜めの列の級友を座らせることができる。級友を座らせたくなければ,"Center"と言う。一度座った人も,解答権があるので皆必死です。結構,盛り上がりました。


3・ その後,

 勝利宣言をした時のスピーチを選んで聞かせました。

 オバマ氏の声の迫力に皆聞き入っていました。


"Yes, we can."の入った部分で,簡単にアメリカの歴史のことが分かり,この選挙にかけた人々の熱意が通じるような場面を抜き出し,プリントにして配布。


まずは,英文だけで読ませて,その後日本語の訳を与えました。




 最後はあまり時間がありませんでしたが,


生徒は,


「分かりやすい英語で万民に通じる表現を使ってスピーチできる人がアメリカでは指導者になれる。」っと。


指導者になる人物は,人柄はもちろんだが,言葉でしっかりと伝えることが必要であることと。貧しい人も,裕福な人も,黒人も白人も,お年よりも若い人も,あらゆる世代や人種の人たちの心に届くスピーチができることが,リーダーの素質の一つであることを感じたようだった。


私の生徒達は,実業系なので英語の授業はあまりありませんが,オバマのスピーチで感じる事はたくさんあったようです。


教えながら,私も勉強になりました。