【内容】amazon
薩長同盟成立で、
時流は一気に倒幕へ
最後まで夢と信念を貫き土方は
江戸、会津、函館へ向かう
剣ひとすじに生きた男の
苛烈な生涯を描く
KAGAWA GALLERY-歴史館 様
【雑感】
人の上に立とうとする者は
一国一城の主を夢見る
が、その描く城は個々人の
思想や目標により規模は異なる
新選組局長 近藤勇が描く城は
明治以降の新生日本を動かした
他の幕末の志士と比べると
決して大きくなかったようだ
彼は、世が幕府統治から
尊王思考へと変わる中でも、
“大名”になることを夢見ていた
“田舎の市議会議員程度”という
筆者の表現は言い得ていた
NHK 様
一方の副長 土方歳三にも
同様の感を抱いた
彼は局地戦には長けていた
ようだが、大規模な“戦”と
なると勝手は異なる
さしずめこちらは、
“喧嘩に強い田舎ヤンキー”か
幕末の騒乱期、彼らが目指す
べきは政治家だったのだろう
その必須条件は、
哲学をもっていること
世界的な動向を踏まえて
物事を判断できること
であったが、
惜しむらくは、
彼らにその素養はなかった
決して卑下しているのではない
素質は十分にあったが、
この時点では素養が備わって
いなかっただけで、
時代の流れが早すぎて
対応しきれなかったのだ
そのせいで、彼らが悲劇的な
結末を迎えたのは残念でならない
【まとめ】
アンテナは高く
視線は遠く
耳を澄ませ(17字)