アメリカ人でありながら日本が大好きで、
東京都北区の名誉区民では飽き足らず、遂に日本に帰化する事となった
ドナルド・ローレンス・キーン博士
福島の原発事故で日本を離れる外国人が後を絶たない中、
正式に日本国籍の取得を決めた程、日本を愛する人。
昨日NHKのクローズアップ現代に出演された際、
最近、日本人女性に道を尋ねられた事が嬉しかった…と語る氏を拝見して
本当に日本が好きなんだな~と、実感させられました。
道を尋ねられるという事は、日本人として認知されたという事で、
それが嬉しかったのだそうです。
確かに地元に詳しくない外国人には道は尋ねませんョね。
氏はコロンビア大学の名誉教授で、欧米に日本文化を紹介してきた
実績が世界的に評価されていて、日本研究の第一人者です。
学生時代に、たまたま古本屋で見付けた「源氏物語」に魅了され
日本に興味を持ったのだとか。
太平洋戦争では、日本語に堪能な事から日本人捕虜の尋問や
日本軍兵士の手記の翻訳などの情報収集を担当。
兵士の手記には、いわゆる『天皇陛下万歳』とは異なる、
望郷の念や、家族を思い遣る兵士の本音が綴られており
その情感の豊かさに心を打たれたそうです。
源氏物語や兵士の手記に垣間見られる繊細な一面を持ちながら、
軍国主義によってアジアを侵略していた当時の日本は、
氏の目にさぞかし不思議な国と写った事でしょう。
クローズアップ現代のインタビューにて、氏が
「日本の事を知りたい、もっと知りたい…と探求していて気付くと
日本人になっていた」のか?という質問を嬉しそうに肯定されて
いたのが印象に残ります。
長引く政治不信と、儲かれば何でもアリな財界のモラルハザードに
震災が加わり、
日本に希望が持てない日本人が増えている感もある昨今、
ドナルド・キーン博士の帰化は、本当に嬉しいニュースでした
司馬遼太郎が、博士との対談を綴った著書「日本人と日本文化」にて
述べています。
「私は偶然、日本人に生まれた。
ただ市役所に私の戸籍謄本があるというだけのことで私は日本国に属し、
それだけの理由で日本のことを知っているかのような錯覚をもっている。
多くの日本人も私に似たような錯覚をもっているにちがいなく、
ときどきそれが錯覚にすぎないということに気付いて愕然とするという点でも、
他の多くの日本人と同じである。
その愕然とさせられるような契機を
ドナルド・キーン氏の著作はしばしばわれわれに与える」
日本人よりも日本を愛するドナルド・キーン博士が、
小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)と重なって見えるのは
私だけでしょうか?
因みに博士の日本名は“鬼怒鳴門”です^^