先日の手記で渦巻の中を入って行くと光のチューブではなく岩のトンネルであったというお話しを申し上げた(*1)が今日も渦巻から岩のトンネルに入った。

 

今日は最初から岩のトンネルであった。今回もそこにプラーナ粒子の姿はなかった。だがトンネル内部は先日と違いとても明るかった。その内壁はインカ帝国の石垣を思わせる大きな四角い岩がきっちりと組み合わさって造られていた。それが延々と続いていた。

今日は移動スピードがかなり速かった。移動もスムースである(いつも不思議に思うのだが移動する方向やスピードに私は関与していない。勝手に進んでいるように見える。私の潜在意識が指令を出しているのだろうか)。


トンネルは一直線ではなく時折緩やかなカーブを描きながら延々と続いていた。その中をかなりのスピードで移動しているとジェットコースターに乗っているような気分になった。


しばらくアトラクションを楽しんでいると出口が見えてきた。 “今日はどんな世界へ出るのだろう” 期待感が湧いてきた。

出口を出るとそこは大きな地下空間のような場所であった。トンネルの材料と思われる大きな岩のブロックが大量にそして無造作に置かれていた。私がそう思った瞬間、何百という岩のブロックが勝手に動き出し整然と積み上がっていった。それまで自由に寝そべっていた人たちが号令で一斉に整列していくように見えた。

それにしても1トンを優に超えるであろう大きな岩のブロックが宙を舞いながら整然と積み上がっていく様子は壮観であるとともに何とも不可思議な光景である。


出口を出た私の移動スピードはゆっくりなものになっていた。これは体外離脱時に意識体の状態で移動するときと同じであった(*2)。おそらく今の私は人間の体は持たず意識体の状態にある。

私は整列したブロックを正面に見ながら左手に進んだ。するとすぐに建物の壁面が見えてきた。私が居た場所は地下空間というより岩山にできた大きな窪みのようであった。そこに岩のブロックが置かれていたようだった。

私は道路らしき場所の上、1メートルくらいの空中を横向きの状態で移動していた。正面に見えた建物は茶色のレンガでできておりそれがずっと道路に沿って続いているようであった。視線の移動ができなかったので建物全体の把握はできなかったが外壁の様子から倉庫のようであった。周囲の風景も見たかったが願い叶わず肉体へ帰還となった。


今回もそうだが私はなぜ光のチューブに入らないのだろう。周囲の景色は私の意識で変化することも知っているが私は光のチューブを期待していた。
“最近、私に何か変わったことがあっただろうか?”

そういえば一つ思い当たることがあった。目を閉じた時、正面に粒子の渦巻が見えるのだがこの渦巻には二種類あって一つはそこにもともと存在している渦巻、もう一つは私の意識で形成される渦巻である。

もともとそこに存在している渦巻は大きな虹色の渦巻で銀河のように美しい。私はこの渦巻を斜め上又は横から見ている。実はこの渦巻が以前はぼんやりとしか見えなかったが最近ははっきりと見えるようになっている。これと関係があるのだろうか。虹色の渦巻はプラーナ管上に存在する体外チャクラだと思うが違うのだろうか。


いずれにしても私が前回そして今回入った渦巻はこのチャクラではない。私が意識でつくった渦巻である。ということは私が入ったのはチャクラではない。プラーナ粒子の存在しない岩のトンネルなのはチャクラでないことが理由か。

ではチャクラでないとするとその穴は何なのだろう。
先日、私はこのところ壁を見ていないという話をしたが実は先月、最近、壁が視界に迫って現れることが多くなったように感じていた。気がつくと私のすぐ目の前に壁があるのである。そして8月20日のことだった。この日もすぐ目の前に壁があった。

私は粒子の渦巻をつくり、それで壁に穴を開けた。私が穴の中へ入って行くと壁の内部は完全な岩であった。一部柱状節理のような構造も見えた。穴の下を見ると岩のかけらと思われる岩石も転がっていた。このときの壁の厚さは数メートルあった(感覚で)。

ということは今回も私は壁に穴を開けてこの中に入ったのかもしれない。壁の厚さはいろいろだが過去の経験では厚くてもせいぜい10センチ程度だった(もちろん感覚で)。これが延々と続いているかのように感じたということは私が限りなく小さくなったということだろう。もしかしたら私はワームホールをつくりこの中を通過していたのかもしれない。私が限りなく小さくなっていたせいで壁の存在に気づかなかったのか。


(*1)「トンネルを抜けるとそこは夢の世界だった?」参照

(*2)体外離脱した状態は体を持っているときと意識体の場合がある。それぞれ感覚が全く違う。