前回、「目の前に広がる空間は宇宙なのか」で触れているが目を閉じると目の前の漆黒の闇の中に白く輝く粒子(プラーナ)の渦巻が現れる(正確に言うと私が意識で作っている)。この渦巻の中心に目線を向けると目の前の暗闇が奥行きのある立体空間に変わる。その瞬間、私は自分自身が渦巻の漏斗(チューブ)の中に居てその中を高速で前方に進んでいることを知る。このチューブの内部は周囲360度、白く輝く粒子が満たしている。この光のチューブの中を少し進むと目の前に壁が見えてくるのだが、この壁はプラーナ粒子が凝縮してできたものである。そしてこの壁はあらゆる物体はもちろん、この物質界と全く同じ、無限とも思える三次元立体空間へと変わるのである。

さて、今から二十年ほど前のことだ。まだクンダリニー覚醒が頻繁に起こっていた頃である。当時は覚醒に至ると私は頭頂から離脱して、その後、光り輝くチューブの中を高速で移動するということがよくあった(*1)。このチューブの中を物凄いスピードで移動するのであるが、しばらく移動すると、突然、目の前にこの三次元世界のような風景が現れる。私は浮遊する意識体でその未知なる世界を探検するのである。
今から思うと、この光のチューブはプラーナ粒子の渦巻であり、離脱した私はチャクラの中を移動していたのだ。私がチューブの中を高速で移動した後に現れた風景は私がアジナーチャクラでしばしば見るセピア色の壁が三次元の風景に変化したものだった。

このチャクラを使った体外離脱は夢見術でも利用しており、今では普通に行っていることだが当時は思いもよらないことであった。例えば2003年1月18日の手記では次のように言っている。


『クンダリニーがスシュムナーを何度か上下運動した後、頭頂から抜けた。今日は久しぶりに別次元の旅が始まった。空も自由に飛べる。上空から山々を見下ろして鳥のように自由に飛べるのは快感である。但し、見ることに集中すると景色がぼやけてくるときがある。』


この手記で“景色がぼやける”と書いているがこれはアジナーチャクラを使っているからだ。脳波の関係だと思うがアジナーチャクラを使っているときは、雑念が湧いてくると目の前の景色がカラーから白黒へ変わり、そしてフェードアウトしてこの世界へ戻される。

チャクラを利用した体外離脱では五次元以上の高次元の世界へ行くことができる(*2)。それにエーテル体、感情体といったエネルギー体を残して離脱するので離脱中に浮遊霊に肉体を乗っ取られる危険がない安全な離脱方法だ。私は、感情体離脱も経験があるがこの時はいつも離脱した私の傍らに私を誘導してくれる霊的存在がいたのを覚えている。感情体を持っては高次元へ行けないのでおそらく低次元の浮遊霊から私を守ってくれていたのであろう。私がチャクラ離脱を利用するようになってからは霊的存在に出会ったことは一度もない。

(*1)光のチューブ以外にも灰色や黒いトンネルを移動したこともある。こうした移動しているような感覚は意識が他の次元へ移行するための波動調整である。当時は無限ともいえる距離を移動したような感覚があったが、波動調整に時間がかかったという事だろう。だがこうした感覚もすぐになくなり瞬時に別次元の世界が現れるようになる。
(*2)過去に自分自身が訪れたことのある次元であればどの次元へ行くことも可能であるという。であれば私は九次元まで訪れることができそうだ。