就活生とウイスキー | incense for you (インセンスのかほり)

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西早稲田のバー、Bar incense (インセンス) のブログ、「sense of incense」です。

皆さんの1日がよい香りで包まれますように。

╰(*´︶`*)╯

まずはご連絡から。

明日の日曜日。
6/19 は、お休みです。
皆様、よろしくお願いいたします。

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さてさて、リベットです。

久しぶりのリベット、数ある種類の中で意外にもインセンスではニューフェイスかな?

リベットは18年が全てだと信じてやまない私にとって、15年は
「いや~、惜しいね」
と言われる、もうちょいな子でした。

しかしながら、最近のモルト改革とも言える蒸留所の技術の進歩?か
マーケティングビジネスの浸透か? 
とにかく味が変わるという時代の流れの中で、グレンリベットも変化? 進化?
しているようです。

そこで、もう一度15年に注目してみようというわけでした。




飲んだ印象は、「良く出来てる」でした。

ホント、そつが無さ過ぎ (笑)。

美味しいです。ホント。
よく仕上がってるなぁー。

就活にこんな子来たら、良すぎて、良すぎて。
こんな奴いるのか? 絶対作ってない? 
だいぶ、面接対策してきたのかな? と疑いつつも、
話しぶりから伺える育ちの良さ、緊張はしているもののちゃんと自分を出そうとする可愛げにも似た誠実さ、
まだまだ、21年、25年のような長期熟成ものには敵わないものの、
ちゃんと15年を無駄にしてこなかった自信が伝わってきて、マジ採用!!!って感じ。

とにかく、印象は良いです (笑)。

さすが。グレンリベットだね。
よい子を育てるトップブリーダーだわ。

親会社がペルノーリカールだけあって、ルイなんちゃらに買われたところのような高級路線ではなく、ちゃんとしたものを多くの方にって姿勢が共感を呼びますよね。
୧⃛(๑⃙⃘◡̈๑⃙⃘)୨⃛



グレンリベット15年の特徴は、おそらく精選された熟成の結果でしょうね。
具体的にはフレンチ・オークで熟成する時間を限定し、最後の仕上がりを強くなりすぎないように工夫しているようです。

今やあたりまえなのですが、意外にもウイスキーの製造工程に初めてフレンチ・オークを使用したこの技法は、グレンリベットからのようです。(もちろん他の蒸留所も一緒に始めるから、言ったもの勝ち的なものはあるけど、、、)
その後、この手法は他の多くの蒸留所に影響を与えています。

フランスのドルドーニュ地方で伐採されるリムザン・オークは、高級なワインやコニャックを熟成する際によく使われています。
グレンリベットの場合、リムザン・オークの割合が低いため、ニュー・スピリッツ(熟成中の原酒)が木の中に深く浸透し、このウイスキーに独特の香ばしさを与えています。

さらにフレンチ・オークはウイスキーの強さを増加させ、その結果、よりリッチでクリーミーな仕上がりになるようです。

そう、確かに余韻がクリーミー!

最初のタッチは、ややスパイシーな印象があるものの、
香ばしい香りが広がり、口の中でふくよかな甘みに変わっていきます。
そして、クリーミーな余韻に続いていくのです。

この流れがとても滑らかで上品なので、グラスの中の一口が一つの物語のよう。


久しぶりのリベットは、とても洗練されていました。


じゃあ、締めは懐かしの木曜洋画劇場 木村奈保子さんの決め台詞で。

さて、貴方のハートには何が残りましたか?