おおっ、何だか久しぶりすぎて、何を書けばいいのか、迷うところですが、まず、こちらの作品、直木賞受賞作。昨日、読み終えたので、何とか、粗筋が書けそうです。

下町ロケット/池井戸 潤
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宇宙科学開発機構の研究員で、ロケットのエンジン開発に携わっていた佃は、ロケット打ち上げの失敗の責任をとり辞職した。その後、父親の200人規模の中小企業、佃製作所を継いで社長となった。エンジンに関する技術とノウハウは大企業をも凌ぐと評判になったが、そこは中小企業、不景気の波に否応なく飲み込まれていく。そんな折、ライバル社である、一部上場企業のナカシマ工業が特許侵害侵害で、佃製作所を訴えてきた。損害賠償額は、90億円。あり得ない。これは、ナカシマ工業の佃潰しの戦略であったのだ。しかし、これで負ければ、佃製作所は倒産する。一方、佃製作所の社員の中には、佃に不満を持つものがたくさんいた。佃が研究者としての夢を捨てきれないため、会社には不要と思われる研究費を使いすぎだというのだ。社員の中には、夢など必要なく安定だけを求める考え方をするものが少なくない。しかし、佃は、「生活の安定が得られたとしても夢がなければつまらないじゃないか」という思いがある。そして、佃の取った会社には必要のない最新の特許を巡って、今度は巨大企業ともめることになる。佃は、夢を、ロケットに少しでも携わっていたいという思いを実現できるのか。



面白かったです。多少、出来過ぎ感はありますが、爽快なサクセスストーリーといいますか、元気が出ます。さすが、直木賞って感じです。




読んだ本のことをずっと書いてなかったので、面白い本もたくさんあったのですが、最近読んで、まだ覚えているもので、良かったなっていうものだけ、書き残しておこうと思います。ここんとこの中で、ヒット作ありました。もちろん、私の中でのヒット。久しぶりの、私好みです。これ。ユリゴコロ。

ユリゴコロ/沼田 まほかる

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これはですね、読んでいて、心が寒くなるというか痛いところもあるのですが、面白いです。ユリゴコロというのは、幼いころに、「心のよりどころ」と言われたのを聞き間違えたものです。そして、このユリゴコロというのは、快感の意味でつかわれています。


幼き頃から、人を殺すことにユリゴコロを感じてきた母の日記を読んでしまった息子の話なのですが、母の告白ノートが主をしめます。そして、やっぱり、最後は、いろんな愛を感じます。読まないとわからないこの感じ。って、本当はちょっと忘れかけてます。名前とか、いろいろ・・・。ああ、やっぱり、読んですぐ書かないとだめですね。だって、本も、もうとっくに返してしまって、手元にないのですもの。確認しようがございません。。。とにかく、いいです。この方の本、他も読みたくなりました。

ジェノサイド/高野 和明
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そして、普通に面白くて、覚えているのが、これ。ジェノサイド=大虐殺の意味です。これはですね、新発想です。未来に本当におこりうるかもしれません。謎の生き物を巡り、その生き物を殺そうするもの、守ろうとするものの攻防戦が繰り広げられます。そして、最後は、やっぱり、・・・、書くのをやめますが、良かったです。私も、見てみたい。何年か先には、出現するものなのか・・・・。