備前風呂屋怪談 湯女の櫛/岩井 志麻子
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久しぶりの更新です。あせる


このところ、本を読んでも感想とか書き留めておこうという気力がなくて、ぼーとしてました。晴れ


読んで忘れていくので書き留めるという目的でしたが、最後まで粗筋を書かないので、後で読み返しても、これどうなるんだっけはてなマークってなことに。。。ドクロ


何冊か過ぎてしまったのですが、とりあえず、昨日読み終えたのを書いておこうと。ひらめき電球そう、岩井志麻子さん。オバケ怪談ということで、季節的にも気分的にも、恐ろしく気持ち悪い岩井さんの怪談を読んでみようっと思いました。にひひ


っと、期待してみたら、全然怖くなかったですね。目拍子抜け・・・。ダウンまあ、しかし、そこは岩井さんのうまさですけど、とても不可思議な物語が面白かったです。合格



江戸時代、女郎屋と同じ役目の風呂屋があり、そこには、湯女と呼ばれる女達がいた。男客の垢を掻き、髪を洗い、最後は床で相手をする。その風呂屋、和気湯には、評判の女、お藤がいた。お藤は、どういう生まれかは謎だが、容姿端麗で湯女とは思えぬ立ち居振る舞い、芸達者で物知りであった。そのお藤の床で男に語る物語がこれまた評判で、不可思議な世界に引き込まれるものだった。お藤はいったい、何者なのか、どういう生まれでどういう育ちなのか、噂が物語をどんどん作っていく。



物語は、どんな風にも自分で作り変えていける。角度を変え、見方を変えて、自分の都合のいいように作れてしまう。元はお姫さまであったり、ただの湯女であったり、いかようにも作れる物語の中であっても、結局は、一人の女なのである。



怖くなかったですけど、もう、怪談はいいかな。次は楽しいのがいいなあ。ニコニコ