2019年 インターナショナルS(英G1) 9頭
芝10ハロン56ヤード(約2063m)、3歳以上、ヨーク競馬場、8/21、賞金総額106万2500ポンド
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<展開予想>
複数頭出しているのはA.P.オブライエン厩舎のみ、ペースメーカー的な存在がおらず逃げ馬不在。
ただし、先行勢と後方から競馬をする馬と割りとはっきり戦法が分かれるメンバー構成。
前々で競馬をするのはクリスタルオーシャン、エラーカム、サーカスマキシマスの3頭、近2走マイルで先行しているサーカスマキシマスが逃げるか、内枠のエラーカムが行くか?
これらを見る形でクリスタルオーシャン。その後ろにジャパン、キングオブコメディ、シュヴァルグランが付けて、後方にサンダリングブルー、リーガルリアリティ、ロードグリッターズがつける感じか。
ペースは速くなりそうな要素が少なく、スローで流れて最後の長い長い約900mの直線勝負。
<馬券予想>
基本的には上位4頭を中心に資金配分、×印の3頭は配当を見つつ少額で
◎ ②クリスタルオーシャン
○ ⑦サーカスマキシマス
▲ ⑨キングオブコメディ
△ ③エラーカム
× ⑤リーガルリアリティ
× ⑥サンダリングブルー
× ④ロードグリッターズ
馬単 ②→⑦⑨③
馬連 ②―⑦⑨③
3連複 ②―⑦⑨―③⑤⑥④
3連単 ⑧→⑦⑨③→⑦⑨③⑤⑥④
◎ クリスタルオーシャン
前走キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)は敗れたとは言えエネイブルからクビ差の2着。今年それまではG1を含む重賞3連勝と文句のつけようが無い成績。
古馬相手とはほぼ勝負付けが済んでいる状況。前々で競馬をして不利を受けずに粘り込むレーススタイル、全16戦3着以内、4歳以降の10戦は2着を外していない、馬券圏外に飛ぶ要素が見つからない。
○ サーカスマキシマス
今年の3歳馬はマイル路線のレベルが高い。上半期マイル戦線の総決算サセックスS(英G1)は3歳馬が上位4頭中3頭を占める、そのレースで早め先頭の積極的な競馬をして勝ったトゥーダーンホットから1/2馬身差の2着。
前々走のセントジェームズパレスS(英G1)は、3歳マイル王決定戦で牡このレースでも早め先頭に立ちキングオブコメディの追撃をクビ差しのいでG1初制覇。
10ハロンのディーS(英-L)を勝利し、英ダービー(英G1)6着と距離も問題なし。
R.ムーア騎手がジャパンを選んだことで人気がそちらに行きそうなので馬券的にはこちらを狙いたい。初勝利のデビュー2戦目以来のD.オブライエン騎手が騎乗、最近は大レースでR.ムーア騎手に先着することも度々。
▲ キングオブコメディ
現地では2番人気に推されています。重賞勝ち無し、マイルまでしか経験が無く約400mの距離延長と乗り越えるべき壁は高いですが、今年G1を勝ちまくっているJ.ゴスデン調教師とL.デットーリ騎手の最強コンビ。
父のキングマンは自信がマイルまでしか経験が無く、Invincible Spirit産駒ということで短距離っぽく感じますが、今年3歳になる初年度産駒から10ハロンの重賞勝馬を複数出しており、距離延長はこなせるそう。
半姉Star of Seville(父Duke of Marmalade)は仏オークス(芝2100m、仏G1)勝馬、いとこのWinchesterはソードダンサー招待S(米G1)など9ハロンから12ハロンまでのG1を4勝、牝系的にも中距離は大丈夫。
△ エラーカム
今年に入り5戦3勝、前走今回と同コースで行われたヨークS(英G2)を圧勝。今年対戦してきた馬のレベルは高く無いですが、今年に入っての充実振りとそんなに人気しなさそうなので馬券的に妙味がアリそう。
× リーガルリアリティ
エクリプスS(英G1)でエネイブル、マジカルというこの路線のトップホースに続く3着に好走。出遅れ癖があり後方からのレースになると思いますが、有力馬が勝負に行って力尽きたところに突っ込んできて3着の可能性はあり。
× サンダリングブルー
近走成績からは変える要素はほぼありません。ただ、ヨーク競馬場では4戦2勝2着2回、昨年のこのレースがRoaring Lion、Poet's Wordに続く3着で、サクソンウォリアー、ベンバトル、サンダースノー、ウィズアウトパロール、ラトローブ、ウィズアウトパロールといったそうそうたるG1勝ち馬たちに先着。昨年のヨークS(英G2)を勝利しており、この時エラーカムは1/2馬身差の3着。
全然人気が無さそうなので紐で少額でも買っておきたい馬。
ジャパン
現地では3番人気に推されているが人気馬の中では一番飛びそう。近3走12ハロン路線で3戦2勝3着1回、前走パリ大賞(仏G1)でG1初制覇、前々走キングエドワード7世S(英G2)は4馬身半差の圧勝、英ダービー(英G1)は1/2馬身差の3着。
ただ、今年初戦となったヨーク競馬場のダンテS(芝10.5ハロン、英G2)ではテレキャスターから5・3/4馬身差の4着に完敗、そのテレキャスターはエクリプスS(英G1)でエネイブルから8馬身差の完敗。キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英G1)に出走した3歳馬も全然ダメで、今年3歳の中長距離のレベルは低そう、人気どころで評価を下げるならこの馬かと。
人気しすぎるようならバッサリ切るのもありかと。
シュヴァルグラン
イギリス遠征2戦目の上積みと競馬場変わりに望み・・・くらいしか思いつかない。
<ヨーク競馬場>
ヨーク競馬場はイギリスにしては珍しいほぼ平坦なコース。インターナショナルSは最後の直線が長く、最終コーナーを回った後、全馬が外ラチ沿いにすっ飛んでいくことも多々あり、この頭数で枠の有利不利はほぼ無いと言って良いでしょう。
2005年にはゼンノロブロイがエレクトロキューショニストにクビ差の2着に迫ったこともあり、日本馬に最も適したイギリスの競馬場だと思います。