Imagineシリーズはフィギュアスケートとは関係なく、日常のことや思いを綴る記事となっています。お時間がありましたら、よかったらお付き合いください。
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横浜に母を迎えてから10日ほどが過ぎました
3日に１度のペースで会いにいっているの
ですけれど、怪我の治療中ということもあり
ベッドのほとんどの時間を過ごしています
読書とかTVとかできるようにいろいろ用意
しているのですが、ただ。ぼんやりと日々が
すぎるのを待っている。そんな様子でいます。
合唱、お花、お料理、山登り、短歌
介護などのさまざまな資格をとって
いつもいそがしく生きてきたのですが
コロナ禍で閉じこもるようになってから
人が変わったように内向的になってしまい
ました。何か、元気になってほしいのですが
心を動かされる事に出会えなく
そもそも関心がなくなっている
そんな風に思えるのですね。文字を
読むのも書くのも億劫になっている
ようで、どうしたらいいのかな。
母の日に何を贈ったらいいかな・・・そう
思って、いろいろ探していたら
１冊の本に出会いました。
すてきだったのでご紹介いたします。
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谷川俊太郎さんの
「生きるってどういうこと？」
92歳になった谷川さんが
歳をとったからこそ感じることばを
美しいイラストで見る本となっています。
この本を作るにあたっての対談が
また、すごく心に響きましたので
谷川さんの言葉を文字起こししていきたい
そう思います。
谷川さん：
90歳を超えたからこそ感じる
何かがあるだろうと思うんでね
だから諦めてもいいとかね
絶望してもいいとか
そういうマイナスの価値が
なんか認められるようになって
るってとこありますよね
やっぱ生きているって
どういうことって疑問系の方が
なんか面白いよね
僕はだからあの何しろ
大学にも行ってないし
手に職もないし
とにかく食ってかなきゃ
いけなかったから
若い頃から来る仕事で
自分ができそうな仕事は
全部受けてたんですね
だからその辺で
例えば歌の歌詞を書くとか
それから誰かのイラストに
言葉を書くとか
そういう自分のくるの仕事って
いうのでいっぱいやってきたわけで
それが結構自分のエネルギーに
なってたんですね
あの1人でやるんじゃなくて
いろんな人とやるってことが
だからそれは本当にあの
自分のせいじゃなくて
他人の人のお金で今までやってきたって
気持ちはすごくありますね
本当にあの他のジャンルの人と
仕事するっていうのは
楽しくもあるし発見もあるからね
なんか作品を見せてもらって
そこから自分の中の何かが
湧いてくるってことありますからね
我々の場合には
どうしても言葉ですね
その言葉の中にイメージとかね想像力とか
色々ありますから相当自由なんですよね
だから目の前に見えてる
なんか意味よりもっと深いところを
言葉ってのは
こう指示してくれるからそういう
意味では書きやすいんですよね
自然というのか自分の創作の
なんか言動力になってるって
いえばいいのかな
言葉の世界って
一種やっぱ人工的でしょだから
どうしてもその言葉の世界の元にある
現実っていうの触れたくって
それがやはり究極的には自然なんですよね
何か今まで経験したことのない
何かが感じられるといいなってのは
思いますね
だからもう90超えてれば
ほとんど時間はないわけだけど
そこでやっぱり前からの経験じゃなくて
なんか新しい
90歳超えたからこそ感じる
何かがあるだろうと思うとね
やっぱりなんかの形で
言葉にしたり表現にしたい
とは思うんだけど
あの本当に小さいころから
もう戦争が始まっていて
それから間もなく小学生から
中学生にかけて東京が空襲されたりして
こう焼の原になったりしてっていう
戦争のリアリティっていうの
割と小さい頃から知ってたんですね
だから今ウクライナとロシアが
戦争しててもあんまりね
当たり前のことみたいにって
見ちゃいますね、で
やっぱりそれは戦争は嫌なんだけども
これはもう人間の運命っていうか
宿命みたいなもので戦争はいくら
未来になっても終わらないだろうって
感じを持ってますね
だから一種の「諦め」なんだけれども
そこにあるリアルな感じというのを
やっぱり持ってた方がいいんじゃないかって
人間はやっぱ争うかからね
勝負事が結構好きでしょ
だから割といろんな事件が起こっても
もう平気になっちゃいましたね
年取ったら
だから年寄りってのは
また若い人と違ってね
なんか全然発想は変わるんですよ
ある程度年齢になるとだから
諦めてもいいとかね
絶望してもいいとか
そういうマイナスの価値が
なんか認められるようになってる
ってところありますよね
だから言ってみれば
すごく自由になっていて
自分が感じることは
全部リアリティがあるんだと
思うようになってあんまり
こういう風に感じちゃいけないとか
こんなこと思っちゃいけないとか
っていう風にはなってなくて
何でもありだっていう感じに
なってますね
今 生きているということ
生きているということ
喉がかわき
こもれびが眩しいということ
ふっとあるメロディを思い出すということ
生きているということ
生きているということ
鳥がはばたき
海がとどろき
かたつむりははうということ
あなたと手をつぐこと
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2024年4月10日発売 以下は書影です
心に活力が感じられなくなった時に
とても心が動かされる、そんな１冊に
なっていると感じます。
そして言葉を聞きながら
なぜか羽生選手を思い出しました・・
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