稲垣 稀 official blog
稲垣 稀 official blog
  • 08Jan
    • 12.20 → 12.19の画像

      12.20 → 12.19

      「 正直言うと まだ年をこした感じがなくて 大した変化もない毎日をひとりで静かに過ごしています あれから数日間のなか 姪と遊びました バッティングセンターにも久しぶりに行きました 友だちの誕生日プレゼントを買いに出かけることもすごく久しぶりでワクワクしました いろんなことが久しぶりすぎてなんだかずっとふわふわしていました 楽しかったです ただ普通に楽しんでいました でも こんなにも周りの知人に対して「自分もライブがしたいなあ」って思うのは 初めてかもしれないな と 思います ライブハウスがただただ好きでした 初めて市内のライブハウスに行った16歳のワタシのことを今でも思い出せます 初めてステージに立って見た景色思い出せます もちろん 最後に見た景色だって 思い出せます 2018.12.19 あの日 稲垣稀というアーティストから離れました 今でも誰かに惜しまれているのなら光栄(な反面ざまあみろ!とも思います)です それでもワタシはやっぱり絶つべきだったと強く思っています 何を話したか どうやってうたっていたか そういうことはあまりおぼえていませんし 話したことはほとんど勢い任せでもありました あの日にライブハウスに来てくださった皆様にワタシの姿がどう映ってうたのでしょうかね 面白い それはきっと だらしのないような くだらないような おかしな悪足掻きのような 弱さの塊のような でも 熱愛やでもあればいいと 思っていました 決してうたうことが嫌いになったわけじゃありませんし あの日に話したことは全部本当のことです 嘘だけは付きたくない 嘘だけは付きたくない なのでワタシは約束残しました またライブハウスで会いましょう! と! あまり長々と話したらもったいない気もするので このぐらいにします 今まで負け続けてきた自分自身のこと あの日は少しだけ好きになれていたと思います 最後まで目をそらさないでいてくれて 本当にありがとうございました 弾き語りも悪くねえっすよ 12.19 wed.心斎橋 Slow Bird 稲垣稀 3rd e.p. "Blue" release tour「ハッピーエンド・ツアー」final 【 十八歳として 】 ‪ 稲垣 稀」

  • 31Dec
    • どうせまた陽が昇るの画像

      どうせまた陽が昇る

      「 年の瀬なんか言ったって どうせまた日は昇るんだ 僕はまた僕らしく ただ同じように生きていくことしか今はできないんだから でも 後悔することはどうしても嫌いでしかないから それだったら「今年も最後なんだから」って言葉をうまく利用させてもらって できない「らしいこと」でもしてやろうかな なんてこと思っちゃったから 今急いで大阪に帰ってるところなんだ 一日過ぎるだけなのに こんなにもそれが怖く感じるのは 僕にはきっと誕生日と今日だけだと思う なんでもない僕だけど なんかではありたい僕がいる どうか まだ 忘れないでいてほしい 12/18 流れ星を見たよ あれは確か 2018/01/01の日の出前ぶりだったと思う この一年間の僕が たったひとつの星のことを忘れずにいれた僕で 本当によかった こんな僕でよければ また明日 会おう 約束をしよう ありがとうございました 稀」

  • 25Dec
    • 隣にいる時ぐらい手を繋いでいたかった

      「 夕暮れが白い秋の中 といううたの music video を先日YouTubeや各SNSで公開いたしました 失恋した人の想い、というよりかは、たった今失恋をしたって時ならどんな言葉を入れたらいいんだろうか、って考えながら歌詞をかきました 人のライブを見た後にすぐ歌詞だけ浮かべて 後日メロディをつけて そしたら(目に見えてこないかな)ってふと思って じゃあこのうたの music video を作ってみようって思いました ぜんぶ酔った勢いでした すんご~い 愛用のiPhone7で作れるんですあれ やればワタシにでもできました 良かったらフルで聴いてやってください 見てやってください あなたも失恋したんじゃないかってぐらいしんどい気持ちにさせられたらいいなって思います(笑)  ちゃんと制作が始まったのが 11.20 、音源もぜんぶが完成したのが 12.10 、公開したのが 12.12 その日までワタシはずっと走っていたんだと思います いろんなとこまで走っていって また急いで帰ってきて バタバタやることやって やっと一息つけるかなって思ったら またあたふたしちゃって 全部終わったそこでやっと「活動終了まであと一週間しかない」ということに実感が湧いてきました 遅すぎますよね でも ワタシは本当に必死だった 何もかもにとても必死だった とりあえず明日のこと明後日のこと いやそれでも来年からのことも考えないと いやでも来週は大きなライブがあるし いやその前に撮影頑張んないといけないし うたの練習ギターの練習 ふいに浮かぶ新曲 こっちが苦しくなる友達の悲しそうな表情 無くなるお金 どうしてもかっこいい先輩 気を抜くと呆気なく負けてしまいそうな後輩 いやでもワタシにはやることがあるんだ まだまだ頑張んなきゃ 終わらせてたまるか まだやれるもっとやれるどこまでも行ける 走れ 走れ 走れ! なんて言ってるうちに 本来の目的にあった ツアファイの12/19 の存在がこんなにも薄れてしまっていたんです 本当に大バカ! 今になって少し慌ててしまっています 最後までワタシのままでいたいな 応援よろしく この文章はMV公開日の数日後に残していたものです 稲垣 稀」

  • 04Nov
    • 3時間28分のオムニバスに泣かされる

      「 僕が乗った高速バスは行先を教えてくれる 初めて行くあの街には夕暮れ頃に着くらしい 三時間と少しのあいだゆっくり寝ようと思ってた イヤホンからは心地の良くないロックンロールが楽しそうにはしゃぐ声が聴こえてきて 右隣の景色はどんどん色が地味になる 気が付けば山と海しか見えない町でしみったれたオルタナサウンドが静かに流れていた 左後ろから 暖かい日差し ウォークマンを握る左指は 燃えなさそうなオレンジ色に トンネルに入って 暗闇に目を閉じた時 また曲が変わった なんでもないこんな「僕が過ごした今」を簡単にうたにできていたら こんなに悩むことはなかったんだろう 誰かを泣かせることがたったひとつのうたでできていたんだろう ギターコードが分からなくたって 難しい漢字がかけなくたって 今この知らない街のうたをかくことができていたら 僕はもっと遠くの街まで行けるようなやつに なっていたんだろう 耳の奥に叫んでくるリッケンバッカーよ あなたの音楽で僕を生かしてはくれないか こんな僕を泣かせてくれないか 今日もうたいます よろしくお願いします 稲垣 稀」

  • 20Oct
    • 稲垣稀って本当にすげえやつやと思う

      「 10.19 携帯代を払って24時間が経ってるのに一向に使える気配がしないから 心配になって中野区のショップに行ったんですよ そしたら「あーこれ、先月分のじゃなくて今月分のお支払いが先に済んじゃってますねー」って笑われちゃって 結局先月分を払わないと使えるようにはならないみたいです カスかよ! 結局東京最終日も変わらずセブンイレブンのWiFiを拾いながら連絡をとることになりました ここからワタシの中の壮絶なドラマが始まるのです 宿主とサヨウナラをして 一人で東京駅へ向かいます 向かうまではよかったんですよ なんと着いたら改札には500人 いや 1000人ぐらいの人の頭しか見えなくて とてもおかしな光景でした 笑っちゃいました どうにか無料WiFiを拾いながら連絡をしてみると 夕方頃に人身事故があったみたいでした まあそれは仕方が無いよなってことで とりあえず待ちますよね 19:23発 に乗れたのが 21:45頃でした 自由席はもちろん 満 隣に座ってたサラリーマンの方がキャリーケースを上に上げてくれるのを手伝ってくださって どうにか席には座れました 皆さんもご存知のとおりそこからはワタシのツイッタータイムでしたね あとずっとロックバンドのうたを聴いていました しかし ワタシはじぶんの計画性のなさに改めて驚きます まだ名古屋でだってのに充電が10パーセントしか残っていません 調子のってひたすら無料WiFi使ってたせいですね 充電器は持ち上げたキャリーケースの中 コンセントは壁際に座るサラリーマンの足元に一つ ワタシはすごく考えました 「この人が名古屋で降りてくれたらコンセント使えるよな…」って! 実際にその人も荷物を軽く整理し始めて おっこれは! って思ったんですよ ……結局 名古屋ついても彼は全然動く気配がなくて ものすごく焦りました このまま平和に黙って大阪まで行くか または勇気をだして「コンセント使っていいですか?」って言うか! そんなん見知らぬ人にかけるたった一言さえもびくびくしますよ! ビビりですよ! でも携帯充電切れたら帰りの電車とか調べられへんしなあ ってすごく悩んでワタシ 結局 言いました 「すみませんあの、そこのコンセント、使ってもいいですかね?」って! もーまじでワタシ緊張して! とってもドキドキしたんですよ! 舌打ちとかされたらどうしよう! ああこわ「あ、全然いいっすよ。てか充電?iPhoneなら貸すけど」 ……むちゃくちゃいい人じゃないっすか!!!!! そこからはもう ずっと話してましたよね 実はこの隣の人ずっとバンドのライブ映像を見てて ワタシはそれをずっと横目でちらちら見てました だって気になるし だからその話もしたし ワタシがライブで東京に行ってた話もしたし 携帯がとまってることも中野区に宿があったこともぜんぶ話しました 日本酒を飲んだ話もしました ワタシはずっとしらさわさんと呼んでました 結局到着も四時間ほど遅れて そこから払い戻しの精算も待ってたので 解放されたのは朝三時すぎ あ それまでずっとしらさわさんは居てくれたし なんなら携帯でナビすら開けないワタシ新大阪から西中島まで歩いて送ってくださいました むちゃくちゃいい方です ちゃんとワタシのホームページを教えて路上ライブの日程を教えてきました いつかいっしょにお酒でものんで好きなロックバンドについてお話がしてみたいですね 結局 タクシーに乗ってドアが閉まるまでそのしらさわさんというサラリーマンはいっしょにいてくださって しっかりお礼を言ってワタシは帰りだしました すぐにワタシは「おにぎり食べていいですか?」って話しかけます すると運ちゃんはわらって どうぞ と言ってくれました たぶんこの時にワタシは変なやつだと思われたんだと思います 新幹線の遅延の話や 東京は大都会で大阪は田舎なんだとか ワタシの故郷の徳島の方が全然田舎だとか 高速乗っていいですか? いやいやお金高いじゃないですか~ ぼったくらないでよ~ 冗談ですよアハハ なんて会話とか すげえたくさん話しました 結局すごく仲良くなりました 運ちゃんには四人の娘さんがいて 一番上が高二の双子らしくて お姉さんもそのぐらいだと思ったって言われちゃって なんでやねーんって笑ったり 降り際に「ワタシ実はどこどこのラーメン屋で働いてるんで食べに来てください」なんて話して 職場の住所まで教えました 大喜びしてくれました タクシー代はしっかりぜんぶ払いましたけど 家の前でタクシーのドアを閉めて やっと一人になったなぁと 一息 いろいろあったけど むちゃくちゃ楽しかったし縁がたくさんあったなって ほっこり 早く家に帰って 残りのおにぎりとレモンチューハイを飲もう そうしようって 小さく微笑んだ んだけど、 ( …やば、家の鍵持ってないわ ) 終 稲垣 稀」

  • 17Oct
    • 大橋へ

      「 実際に会ったことがない人とも 出会えた気になれるこのご時世のおかげで ワタシにも数人だけど知人が増えた ひとつ趣味があっただけで親近感を持てて 面白い話してたら「いいね」って一言だけ送る ためになる話をしてたら「こんなやつがいるんだよ」って拡散もしたくなる ワタシはいつかちゃんと顔を見てお酒を交わしながら 二人だけでそんなことよりももっとくだらない話をしてみたいと思ってる そう思える人が ワタシはいる しかし その人のことをワタシが「友達」とは呼べるような関係でもないし なんなら敬語を使って話をしたりする ぜんぜん距離がある そりゃあまあ仕方ないよな だってワタシその人に会ったことないんだもん 声すら聞いたことがない 身長だって血液型だって 年齢も本名も なんにも知らん! 所詮ネットワーク内だしなあ まあよくある話さ それだけで終わればまあ 普通なんだろうけど ワタシは今 その人のことがとても心配なのです 知人と何度も呼ぶのもあれなので 仮で「大橋」とでも呼びましょう 大橋は とても頭がいい方なんだろうと思います いろんなことを難しく難しく考えているのが少しずつだけど伝わってきて さらに大橋はとてもとてもひねくれ者で ひっくり返ってそれがたまに愛おしくなったりもします 最近は特に考え事が多いみたいで あまり言葉もネットワーク上で残さなくなってしまいました ワタシはとても寂しいです ワタシは頭も悪いし能天気だから彼とはぜんぜん違う人間ですが 大橋のことがずっと気になっていました 生きるのが下手そうで心配していました どうすれば彼が少しでもワタシのようなお気楽者になれるのだろうかと 彼にバレないように考えています 東京にいる今でも考えています 大橋が今どこに住んでいるのかもワタシは知りません もしかすると今ワタシが歩いているこの街のどこかで泣いているのかもしれないし ふらっと海外まで行って素敵な音楽を聴いているのかもしれない それならそれでホッとするんですけど それはそれで少し寂しい 大橋が もし このワタシのダサくて馬鹿みたいな言葉を優しい目で読んでくれていたら 今日はもう何もせずに寝ていてほしい 寝れなかったら笑っていてほしい 起きてたってどうせ悲しいことしか考えないんでしょう それならワタシがうたをうたうから 暇つぶしと思って聴いてみてください 大橋の心に刺さるうたなんか一つもワタシは持っていませんし そもそもあなたもワタシのことをよく知らないはずだ それでも ワタシは顔も声も知らない君のことをこれほど心配しているんです お酒が飲みたいって時はレンタカーでも借りて迎えに行くよ 酔いが冷めたら静かに帰るから安心してほしい ただ寂しいって時はレンタカーでドライブに行こう 確かにワタシはペーパードライバーで もしかすると君の方が運転が上手いかもしれないけれど 君は助手席で寝ておけばいいんだ こんな時ぐらい寝ておけばいいんだよ 君はやっぱり どうしようもない馬鹿で でも ワタシの方が どうしようもない馬鹿だ それでもいつか 大橋、君のことを ワタシは友達と呼べるようになりたいんだ まずは会ってお酒を飲もう そして 友達になりましょう なれたらいいな かずきより」

  • 28Sep
    • 十八歳として

      「 君がもうこの街にいないことをつい最近知った とは言っても 話を聞くと 実はこの街の桜を今年は見なかったらしい 勿体ないなと少し思ったけれど きっとあっちの街の桜もたいして変わらないのが現実なんだろう と思うと なんだか少し夏の風が暑くなった気がした 知覚過敏には冷たすぎるからと君が苦手なアイスキャンディーが似合う季節は思うより短くて 多分二人で並んで君の話を聞いたときはまだそんなに蝉は起きていなかった でも君の顔をもう一度思い出したくなった時にはすでに歩道橋で蝉が倒れていた 一年だってとても短い それでもあれから三年も経ったそうだ 二十二歳になってすぐの私はずっと〇月病に襲われていたよ 仕事も行きたくない ライブもうまくいかない 酒癖はどんどん悪くなって毎日くだらない数百円がグレた肝臓をぐりんぐりん犯していく ギターの弦は錆びたまま誰かの歌で涙を流して 自分の歌は腐っていくようで 街で歌えば沸いてくる奴らがトラウマになってどんどん家にこもりがちになって またお酒を買って 夜に眠れなくなって 朝が嫌いになって またライブをしに行って CDが売れないチケットが売れないよりも どうして君にはお客さんがいないんだって責められることが怖くなって ライブなんかしたくないし 曲なんかかけなくなったし それでも私のギターはよく鳴るし あの歌を歌うたびに君を思い出して馬鹿みたいだし 夏バテには悩まされて早く秋が来ないかなって先の話ばかりしている 秋服がかわいいよねってよく話してたね 古着が好きだったからよく二人で買い物にも行ったね 新作楽しみだねって新しいブランドも教えてもらった 思い出せば思い出すほどきれいに あの街を二人で歩いて あの街を眺めてた二人が とても思い出せるよ とは言えどあんなに幸せだった毎日をもう一度繰り返したら きっとたぶんまた花火が上がる前に別れてしまうんだろうけど 今の私よりは 幸せなんじゃないかな なんだかんだ君の顔や声を思い出せなくなってから もう二年半ぐらいが経つ 君がずっと楽しみにしてた「初ライブ」はとっくに終わって もう初々しさは残ってないんだろうけど どうにか生きてはいるし まあそりゃああの日に比べるとうたもうまくはなった ギターもろくに弾けなかった私に君は「絶対にあの人よりかずきの方がうまいよ」って路上ライブに指さして笑ってたな 恥ずかしかったけど嬉しかったし今はきっとあの日のあいつよりはうまくなってるよ 心配しなくても頑張ってるよ もし 今君に会って話をするってなれば きっと私の口からは 音楽の話しか出てこないんだろうな って 隣で寝そべるギターを見て笑った 2018 . 07 某日」「 昨日 9月27日 阿倍野ROCKTOWN 僕等の芝生の方が青い 稲垣稀 3rd e.p. Blue release live 発表から4ヶ月 無事に完走することができました お越しくださった皆様本当に本当にありがとうございました ライブ前日 焼いた白盤を中に入れて紙のジャケットをゆっくり折って透明の袋がシワにならないようにそっと包んで そんな作業を一人で黙々としていました これが誰かの手に渡るのかと思うと寝れそうになくてずっとしてた そんな夜を過ごしながら 明日みんなに話すことをふと思い出して 決断をしてから初めて「寂しい」と思いました あの日の夜はとても寂しかった それだけだった 寂しいことに それだけだったんだ ライブ中にもお話したとおり 私 稲垣稀は、今年末をもって活動を終了いたします。 理由なんて 思い当たる話はたくさんあるし逆に全部がふわっとしたものばかりかもしれないけれど 誰が聞いても分かるように言うと あれは「挫折」をしたんだと思います 昔話からします 中学二年のとき 姉が好きだった Aqua Timez というバンドをこっそり聴いて覚えて 姉が好きだからという理由でギターじゃなくてベースを買った 多分昔から私は2個上の姉に認められたいという思いが強かったんだと思う 結局全然ベースを触らないまま一旦半年が過ぎた そのまましばらくたった春 中3に上がったとき 一番仲が良かった友達は漫画家になりたそうな女の子で なのにその友達に無理やりギターを買わせて文化祭用にバンドを組んでしまった あの時ドラムを叩いてくれた初心者の子は二ヶ月であそこまで叩けてたことをもっと誇らしく話してもいいんじゃなかったのかって これを書きながら気付いてしまった そのバンドは文化祭限りで終わってしまったけれど 私のロックバンドへの熱は間違いなくここから始まった 進学は 近所で軽音楽部がある学校に決めたくせに部員が少ないからってバンドを組めなくて 失敗におわった 結局夏休み前に買った Morris で文化祭のステージは一人で立った それが終わったら隣の学校に進学したあの友達に「バンドを組もう」って誘って どっかからドラムを拾ってきてくれた むちゃくちゃ美人な子だった 初めてのライブは竹原ピストルさんもうたったことのあるライブハウス 知り合ったばっかりの他校の卒業ライブ オリジナル曲はなかったし適当にアンパンマンのうたとかやってた でも次のライブからはオリジナル曲をうたってた 今じゃ連絡もとっていない女の子との友情サイコー!みたいなガラクタのうた 歌詞はほとんど忘れた それ以降のうたは今でもうたえるのが多くて ベースはうまくならなくて下手で ギターで曲をつくってるからってギターがちょっとだけうまくなって 気がつけば メンバーの二人が受験生になっていた 高校最後の初夏に初めて組んだロックバンドが活動休止という形で 解散した 受験も就活も全くしない受験生の秋 というかちょうど今頃 だから四年前になるか 初めてちゃんと路上ライブをした 弦の錆びた Morris を抱えて駅の中のスターバックスとタクシー乗り場の間でよくしてた 投げ銭ってなんだよ!みたいなときで CDも持ってなくって なんでしてたのかは今思うと全然分からない けど放課後になれば車に乗って近所のくら寿司に勝手に駐車して 歩いて駅前まで行ってうたった ほとんどマイブームだった 駅前で遊んでる同級生に見られて笑われたこともあった 友達との遊びに混ざらなくて嫌な顔もたくさんされた 元カレに会って私が悪いとでも言いたそうな気まずい顔をされたりもした それでも 今でも徳島に帰ったらそこで路上ライブをしている 今になってやっと投げ銭を貰えるようになった あの時はまだ 稲垣稀 じゃなかった 大阪に出てきても 最初はうたえるライブハウスなんか知らなくて 京橋駅でずっとうたってた 十九の秋に遊びに来てくれた母親に駅から家までの道で路上ライブの話をしたら なんと 泣いた ずっと泣いていた あの時は泣かせてしまってごめんなさい 年末になってやっとオリジナル曲を人前でうたえた 今はもううたわなくなった未練のうた その次につくったうたは「あの街を見下ろして」で あれは未練をなくしても忘れたくない恋愛ができた時につくった 今でもたまにうたう でも最近になってようやくこれをうたっても誰の顔も浮かばなくなったのは 私が寂しいやつになってしまったわけじゃないよな、ただのうたになっただけだ、寂しくなんかないよ、ようやくうたうたいになれたってことだ、そう思うようにしてる いろんなお客さんと出会って いろんな音楽を知って いろんな人を嫌いになった その中には稲垣稀自身も入っていて 私は私が無意識に作り上げていた稲垣稀に泣いていた いつも泣いていた 大人にならないように走り回って 青い自分をうたって 暴言やイメージという人混みの中をライブという武器で切り裂いているつもりだった なんにも武器になるような強さはなかったくせに 強がって 強がって 強がって 強がって 気づいた時には挫折していた ある日のライブハウスで 自分の出番が終わった後同世代の女性アーティストのライブを見ながら「ああ私はずっと挫折をしていたんだ」って 気付いた その帰り道にお世話になっている人のところへ行って すぐ「私 年内で辞めようと思います」って言った それが七月 この日が 音楽のことしか友達との話のネタがない私が 音楽活動を辞めると決めた記念日になった 辞める前にレコ発なんかして 結局廃盤になるのにもったいないですよね 生産性悪いのは分かっています それでもこの音源を残したかった いいうただから もう聴けなくなるのがどうしてももったいないから 音源にしてくれて良かったって あなたに思ってもらいたかっただけです 活動終了を反対してくれる人がもしいるのならば 悔しそうに唇でも噛んで音源を聴いてほしい 私のことが心底嫌いな人は 心の中でこの記事にいいねだけしといてほしい もう今まで作ってきたうたは二度とうたわなくなるし 稲垣稀 としてあなたの前でうたうことはありません 終了ってそういうことです 後悔したければすればいいし 怒りたければ怒ってほしい 私は大好きなロックバンドが解散して今でも怒っているし後悔ばっかりしている それでもかっこよかったから もうどうでもいいや!ってのが勝ってしまったんですけどね ずるい人達だなあなんて話はいいんです 一番言いたいのは 過去最多のライブ本数をかまえたリリースツアーを始めるということ! 路上ライブもむちゃくちゃします なんなら仕事全然しないままずっとライブします 案外近くまで行きます(多分) 今までありがとうございましたってお別れの挨拶みたいにライブハウスへお邪魔して 声が枯れるまでやってやろうって気持ちで路上ライブをします 道中でレモンチューハイを奢っていただければ嬉しいです カニカマはセブンイレブンのが一番美味しいです CDはたくさん持っていきます ツアーファイナルのチケットといっしょに走り回ります 呼ばれたらどこにでもうたいに行きます むしろ呼んでほしいぐらいです 一応日程は決まりましたが随時増えて行く予定です まだまだ足りない 飽きるまで 燃え尽きるまで 心から笑えるまで ライブをし続けて終わりたいです なんならツアーファイナルで終わるはずが次の日ちゃっかりライブ決まりました おもしろいなあ 最後までよろしくお願いします  ハッピーエンド・ツアー 10.01(月)北堀江 club vijon 10.05 (金)京都 路上ライブ 10.06 (土)心斎橋 Slow Bird 10.07 (日)難波 路上ライブ 10.08 (月)難波 路上ライブ 10.12(金)北堀江 club vijon 10.15 (月)代々木 Labo 10.16(火)下北沢 Laguna 10.17 (水)渋谷 HOME 10.18 (木)下北沢 路上ライブ 10.21 (日) 難波 路上ライブ 10.24(水)心斎橋 歌う魚 10.26(金)心斎橋 soma 10.29 (月)奈良 路上ライブ 10.31 (水) 心斎橋 VARON 11.02 (金)名古屋 路上ライブ 11.03 (土)高松路上ライブ 11.04 (日)高松 NOAH'S ARK 11.06 (火)徳島 路上ライブ 11.10 (土)難波 artyard studio 11.11(日)神戸板宿 unicorn box 11.14 (水)京都 Second Rooms 11.16 (金)寝屋川 VINTAGE 11.17 (土)神戸 路上ライブ 11.18 (日)京都 路上ライブ 11.24 (土)堺 Tick-Tuck 11.25 (日)大阪城 城天ストリート 11.26 (月)岡山 image 11.27 (火)岡山 路上ライブ 11.30 (金) 心斎橋 soma 12.02 (日)大阪城 城天ストリート 12.04 (火) 門真 grun studio 12.07 (金)心斎橋 Slow Bird 12.09 (日)大阪城公園 路上ライブ 12.11 (火)心斎橋 TOBIRA 12.12 (水) 京都 路上ライブ 12.14 (金) 難波 路上ライブ 12.15 (土) 難波 路上ライブ 12.20 (月)心斎橋 BRONZE ※ 路上ライブの日程については、天候や諸事情で変更する場合がございます。ご理解ご協力宜しくお願い致します。 12.19(水)心斎橋 Slow Bird 稲垣 稀 ハッピーエンド・ツアー・ファイナル 【 十八歳として 】 op18:30/ st19:00 ¥2,500 +1D 稲垣稀 × 針の筵( O.A トミタナナミ ) またライブで会いましょう 稲垣 稀」

  • 30Aug
    • 秋が来ない

      「 今年の夏はずっと暑くてもう夏がやけになってんじゃないのかなって話をしたことがある なんてったってみんなも知ってる通り 最後だからね 何が最後かだなんていわなくたって分かってくれよ この夏何ができた?って聞かれたら 別になんもしてないっすよって言えるんだけど 本当に本当に楽しかったんだよな 夜は誰かに会えるし 昼は空がきれいだし 今年は蝉に襲われずに済んだ 外であくびをしてるおじいちゃんに(あんなに大きくあくびしてたら口ん中蝉入ってきちゃうよ)って心配したことあったけど あれは自分でもおかしなやつだなって思ってしまったよ 蝉なんか入ったらバズるよね あのおじいちゃんは何回の「最後の夏」を生きてきたんだろう ビアガーデンなんか行ったことあるのかな 花火大会で手をつないだことも忘れてないのかな これが最後だってこと知ってるのかな 白いタンクトップは何枚目なんだろう 近所の子供が大きくなる姿は もう見慣れているんだろうか なんだかんだ わたしはまだそんなに夏をしていないんだよな 夏バテはしないでね これは残暑見舞いってことにしよう 夏にしかできない恋ってあると思いますか? ワタシは昔あったんですけど 6月になったら1年ぶりだねって会話もなしに「お前だれやったっけ?」{お前こそ誰やったっけ~!」なんてお互いが照れ隠しみたいにしちゃうぐらいの 幼いころのことなんですけど お盆が終わったらもうそれでしばらく会えなくなっちゃうんですよね それでもわたしは小学校6年間のあいだずっとそいつが好きだって そんで小学生最後の夏休みに振られました(笑) 高校生になって久しぶりに会ったら 不細工になっていました 会わなきゃよかった なんてね ベランダに出て誰かを思う夜が過ごせるようになった 別にいつだってできたことなんだけど 今はもう自然になって そんでそこからうたがうまれることだってあった 根っからの なんて言われちゃうのかな 嫌だな それでも夏のうたは終わりをつくれなくてどうしても切なくなっちゃう いつだって夏の恋は残ってる 秋 来ないで 稲垣 稀」

  • 05Jun
    • 負けたくないの画像

      負けたくない

      「 レコ発が終わったらツアーが始まって、ついにファイナルが終わって、憂鬱だった次の日に少し気が楽になれた。 ツアーファイナルのことを書きますね 人生ではじめて 人前で一時間も話す機会ができた日 正直 自分で決めたことなのにずっと憂鬱だったし 曲作りもうまくできなければ集客にも気合が入らない毎日がだらだら続いて あっという間に五月だった ツアー内の徳島編が終わってからは一瞬で春が過ぎていってしまった 不安にまみれながら当日リハーサルして 結局取り置きのキャンセルも絶えなくて それでもオープンスタートは予定通りで 恐る恐る楽屋を出たのが正直なところでした 何度もSlow Birdを抜け出した それでも 玄洋さんはかっこよかった ただそれだけだった 私のすきなうただった すきな声だった 羨ましいステージングだったし 悔しくて怖くて また楽屋に引き込まってしまって このあと 私がうたうのか って溜め息が こぼれた あの日 私を見に来てくれた皆さんはどう思った? 皆さんから見た私はどんな顔してうたってた? 本当に 私はあの日のあの一時間を半分も覚えていない 緊張が解れてからはあっという間だった 気が付いたらアンコールだった(アンコールありがとうございます)し 新曲もうまくうたえてないと思ってたけど あとで動画見たらびっくりした 菊さんからは高得点をいただけた 玄洋さんからは良すぎたて言ってもらえた 発表した企画のチケットは二枚だけだけど売れた きっとあれは 成功 というんだろう 後から知った 2018年 一番気持ちがいいライブをしてしまってた でも ひとつ後悔があって MCを何度も何度も練習して 挑んだつもりだったのに 実際ステージに立って口を開くと 考えてた私の言葉は 何にも出てきてくれなかった 次の日もライブで 緊張しながらも全力を出してうたった CDも売れて チケットも売れた ありがとう でも 年下の女の子が年上のヤロー等に向かって 「負けたくない!」って何度も叫んでた景色が 私はどうしても忘れられなかった 負けた って少しでも思ってしまった自分が情けなくて 昨日考えてて言えなかったあの言葉を 今全力で何度も言われてるのを見上げながら 目を瞑ることすら できなくなってた 私は弱っちいな それだけだった 誰かのために強がってた でも結局私の弱さを人にぶつけてただけだったし きっとその誰かは私が強がってることにすら気付いていないぐらいだ ひとりよがり つまらない 弱い ダサい クソみたいだなって 昨日の自惚れを恥じた 満足しやがってた自分の足を踏んでやりたかった 私は弱くて 全然売れてもない ツアーファイナルはまたはじめの一歩を飾っただけで 稲垣稀はまだまだ新しく生まれ変わるやつなんだって 食いしばった 結論で言うと ツアーファイナル ありがとうございました 本当に素敵な一日になりました 皆様のおかげです ありがとうございます 本当に感謝し切れません でも 絶対に私から目をそらさないで 負けません 私は 絶対に負けません 何度だって 勝つまで 戦いは止めません 9/27 阿倍野ROCKTOWN にて! お待ちしております 夜勤終わりに近所の玉出でお酒だけ買ってる時に ブログ書きたくなって書きました 明日は心斎橋Slow Bird稲垣 稀  

  • 17Mar
    • 一車両目に隠れての画像

      一車両目に隠れて

      「 東京遠征が終わったということで このままじゃいられないツアーの後半が終わったということになります お疲れ様でございます 残りは 愛知 徳島 京都 兵庫 でございます 路上ライブで関西をぐるぐる回らせてももらいます 後半戦も気合い入れっぱなしで挑みます いままで広島と岡山のことあまり何も言ってこなかったんですけど 実はぜんぜん楽しくありませんでした 自分の力不足に思い知らされすぎて悔しくて 姉の車の中でちょっと泣いた 人気ロックバンドの声が流れててムカついた 何をしにきたんだろうなって呆れた 呆れられた アハハハハ CDも少ししか売れなかったし 路上ライブもぜんぜんできなかったし なんだよこれってなってツアーなんかって八つ当たりしまくって 大阪帰りたーいって思ってた 自分のお客さんが来てくれるとこに帰りたいなーって毒れてた でも そんな自分が復活したきっかけは やっぱりツアーの醍醐味でもある「人との繋がり」で ここに来て出会えて良かったって思える人とたくさん出会えた 高校生や対バンした人たちやライブハウスの人も みんな距離が近くってなんだか面白くて 絶対にまた会いましょうってつながりができました また行く約束ができました まあこれで良かったんだろうな って それだけで大阪に帰ってさ 帰ってきた 一発目のライブがホームの箱でさ 褒めてもらえたんですよ あれが本当に久々だったと思う 得るものはなかったのかもしんないけれど いらないものは捨ててこれたんじゃないかなって ちょっと安心した 後悔なんてするもんじゃねえわって 笑えました 東京遠征は ですね なんかぜんぜん悔しさ残ってなくって 唯一あげるとしたら「もっとCD売れて欲しかったな~」ぐらいで 納得のいくライブができたしライブハウスの人には 前回言ったことを成長で返してくれた って言うてもらえたし 一日二日とうまくいきました 三日目も路上ライブは まじでCD売れなくて悔しくて 警察にはすげえ怒られるしはあまじ意味わかんねえってイライラして初めて警察のこと無視したし ぜんぶめんどくさいなってなったまま下北沢行ったんですけど あの街ってほんといいところだなって思えました ぶっちゃけ ぜんぜん人止まんないっすよワタシなんかがうたっても 前髪で顔見えないしあぐらかいて無愛想だしうたもそんな上手いわけじゃねえし あーまたなんかやってるわって思われるぐらいだよ 岡山も広島もどこいってもそうでした でも 一人の男の人が teen 聴いてすぐにCD買ってくれて 対バンした子が拡散してくれて 近くのバンドマンとお酒のんで そこが本当に嬉しかった これからいっぱいこっちでライブしてやろうってガッツポーズして帰った 取っ付き難くても好かれるぐらいにかっこよくなってやるんだぞって 自分の後頭部ひっぱたいてやった いい出会い方をしました 本当にみんなありがとう 下北沢バンザーイ ちょっとだけだけど うたがうまくなった気がしてる 大阪で楽しみにしててね 裏切らないからね スカイツリーより東京タワーがいいよなって人をぜんぶ自分のものにしたいって思いました バカヤロークソー 夜は短いぞ! 広島 岡山 東京 の皆さん ワタシがシンガーソングライターの稲垣稀と申します 五割も出せないまま大阪に帰ってしまいました 次は残りの六割を届けられるように 全力でぶつかってやるからな! がむしゃらなんかじゃねえぞ 見とけ こんな歳になっても夢がまた持てる人間にうまれてほんとよかったって思います お母さんお父さんありがとう 稲垣 稀」