レベルの差 | Coaching for Beyond

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元プロバスケ選手からコーチの道へ

ナイキアジアキャンプで感じたことを今回は書こうと思います。
ちょっと長いですが、よかったらお付き合いください。



中国の広州で行われたキャンプの参加者は中国人が大多数、その他には台湾やフィリピン、ニュージーランドのジュニアの子たちもいました。
日本からは能代、市船、福岡大濠などから7名が参加



キャンプを通じて感じたのは単純にレベルの差。
中国人のメンタルの強さと各国の子たちのフィジカルの強さ、技術は思っていたより全然高く、正直断トツで日本のレベルが低かった。。。。



初日はみんなの実力をみて均等にチーム分けをするためにゲーム。
自分の実力を証明するために全くパスを出さない中国人をみてやっぱり(笑)とは思いましたが、自分勝手な反面しっかりフィニッシュまで持っていけるシーンがほとんど。
チームとして機能はしないけど、個人としての実力はみんなどんどん証明していきました。



他の国の子もフィジカルがとても強く基礎技術も高い、自分勝手なプレーは中国人ほど多くはないけど、それでも彼らの十分なアピール、レベルの高いパフォーマンスは見れました。


しかし日本の子たちはパスをしない他国の選手達に困惑、どうやって海外の選手とプレーするというコミュニケーションも取れず、自分を出せないままという状態でした。



そこで気持ちの弱さが見えてしまっただけでなく、自分1人で状況を打開するという個人技術の低さが見えました。
もちろん彼らも日本のトップの高校生で上手さもあり通用する部分もあったけど、他国に比べてしまったら、ちょっと運動神経のいい選手という印象が強かったです。
個人技術、基礎、フィジカル、どれをとっても初日で既にレベルの差を感じるしかありませんでした。



昼食時に
「あいつらパスしねぇよな」「あれじゃ何も出来ねぇじゃん」
という不満も出ていましたが、ちょっと僕がイラっとしてしまったので、どうやってこういう状況でプレーするべきかをアドバイスも含めて少し注意しました。



自分をアピールするのは当たり前で、それで結果を残しているのなら何より。
パスが来ないのは認められてないから、少ないパスが来たときに結果を出せてないから。
プロのキャンプやトライアウトではパスなんて本当に来ない。



アジア各国だけでなく、NBAのコーチ、スカウトが来てるキャンプ、自分の実力が圧倒的だと証明すれば2年後にNBAでプレーすることも可能。Division 1の大学に行くことも出来る。
そういった環境にいることをわかっていなかったし、他国の子たちに比べてそういった覚悟が足りないな、というのも感じました。



実際アメリカの大学に行くのが決定している子もいれば、今回のキャンプがきっかけでアメリカの大学行きが内定しそうな子もいました。



ただ日本の子たちもキャンプが進むにつれコミュニケーションを自分からとる子も出てきたり、チームに馴染んだり自分のプレーを見せることが出来るようになってきました。


日本人の速攻やDFでのプレッシャー、ハッスルは印象に残りましたし、ロールプレーヤーとしては周りに上手く使ってもらえれば、要所にシュートを決めたりいいパフォーマンスはしていました。
2人の選手はオールスターにも選ばれていたので、自分の通用した部分、そこが認められたのは自信を持っていいと思っています。



それでもドリルのときのフットワーク、ハンドリング、バランスなど全てに置いて見劣りしてしまうし、試合でのフィニッシュ力やステップの種類、ドライブの力強さに安定感、コンタクトのときのフィジカルの強さ、通用するものよりも足りないもののほうが多かったです。



圧倒的にすごい!っていう選手はいなかったし、中国はジュニアの一軍のような選手は殆ど来ていにも関わらず、みんな想像以上に上手かった。
他のアジアの国も正直日本より上。



気持ちの部分は本人によるものが大きいかもしれませんが、ほとんどは指導者の責任が大きいと思ってます。
ビッグマンの不在はどうすることも出来ませんが、それ以外では教える立場の人間のレベルが上がらないと子供たちの技術が上がるわけもなく、他国とのレベルの差は広がるだけ。
このキャンプでは刺激と同時に危機感をすごい覚えました。



日本が世界で闘えるようになるにはまだまだ色んなものが必要ですね。


楽しいキャンプで得たものもたくさんありますが、まぁ厳しいことだけ書くとこんな感じですかね~~。


by ATSU