4.宇宙人は単細胞か?
宇宙人がいると考える人の共通点は、宇宙人は多細胞生物だということです。
アメーバのような単細胞生物を想像する人もいるかもしれませんが、そのような生物が、どうやれば大量の知識を記憶し思考できるのか、その仕組みを想像すると、知的な生物に進化できるか疑問が湧きます。
でも、多細胞生物なら、機能分割しやすいので、知性を持つ仕組みも、組み立てやすくなります。
宇宙人は、多細胞生物だと考えて、ほぼ間違いないでしょう。
宇宙人は、「単細胞ではない」ということです。(笑)
さて、「地球カレンダー」で見たように、現生人類が誕生したのは、大晦日の夜半前、紅白歌合戦もトリを残すだけになった頃でしたね。
そんな時間から、僅か26分余りで、宇宙へ進出するようになったのです。
一方で、単細胞生物から多細胞生物への進化には、時間が掛かっています。
単細胞生物は、1月の内に誕生しているのに、多細胞生物は、10月に入るまで誕生していません。
人類誕生から僅か26分余りで、宇宙への進出を果たしたのに、多細胞生物への進化は、8ヶ月半も掛かっているのです。
14万倍もの時間を要しているのです。
これは、単細胞生物から多細胞生物への進化が非常に難しいことを、示しています。
多細胞生物が現れる少し前に、多細胞生物になるため必要ないくつかの遺伝子を獲得していたことがわかり始めています。
この遺伝子は、本来は、単細胞生物の生存で利用されているようです。
つまり、単細胞生物としての生存に有利な遺伝子が、偶々、多細胞化にも有利に働いたのです。
ただ、この遺伝子が、単細胞生物でも生存に有利に働いたか、不明です。言えるのは、不利には働かなかったということです。
木村資生博士の中立進化説の考え方なら、生存に不利でないなら、遺伝子の中にストックされていた可能性もあると思います。
いずれにせよ、これらの遺伝子を獲得したことで、多細胞化への道が開けたのです。
ですが、この遺伝子を獲得したのは、地球カレンダーでは1年も3ヶ月を残すだけとなった、10月初旬頃です。
単細胞生物は、精々20日足らずで発生していますが、単細胞生物から多細胞生物への進化は、8ヶ月半も掛かっています。
生命が生存できる環境さえあれば、単細胞生物は簡単に発生するようですが、多細胞生物への進化は、ハードルが非常に高いことがわかります。
そもそも、38億年より前に、生物が生存できる環境があったのか、はっきりしません。おそらく、かなりの高温で、生物の生存には厳しい環境だったはずです。
なので、生命が生存できる環境になると、直ぐに生命が誕生したと考えても、強ち間違いとは言えないでしょう。
実際、宇宙空間(太陽系内も、系外も)には、生命の種になる有機物が豊富にあることが、探査機や電波望遠鏡等で確認されています。
条件さえ整えば、生命の誕生は、簡単に起こるようです。
対して、多細胞生物への進化は、簡単には起きないようです。
真核細胞生物が誕生しても、直ぐには多細胞生物へは進化していないので、余程の偶然が重ならないと、多細胞生物へは進化できないように見えます。
グリーンバンク方程式の『fi 』の項は、「発生した生命が、知的生命にまで進化する割合」と纏めていますが、地球カレンダーに書き込んだように、進化にはいくつものステップがあります。そして、それぞれ高さの異なるハードルが存在します。
その中で、単細胞生物から多細胞生物への進化は、特にハードルが高そうです。
このハードルが高い故、「発生した生命が、知的生命にまで進化する割合」を全体で見た場合も、「進化する割合」は高くないだろうと、私は予想しています。
であれば、宇宙人は、あまり多くないのかな・・・?