こんにちは。
現在、月一のペースで釣りに行っている芋焼酎です。
海に近い神奈川から、海なし県の埼玉に引っ越してしまったので、海が遠い。
なので趣味の海釣りの頻度が減ってしまって残念。
まあ、仕事が忙しいのが一番大きいですが。
そんなわたくし、仕事で某T社製会計ソフト・給与計算ソフトを使って日夜仕事しているわけですが、このT社製ソフト、ライセンスが
・何台のPCにインストールしてもOK。(ただしネットワーク環境必須。)
・1台のPCに、ライセンス所有者が同じならば、複数のT社製ソフトを入れてもよい。
という太っ腹な条件になっています。
現在、うちの職場では、デスクトップパソコン3台(予備用を含む)、ノートパソコン2台という計5台のパソコンが動いています。
当然ですが、うちのT社製ソフトのライセンス所有者は、すべて芋焼酎です。
なので、私が購入したT社製ソフトは、私の職場のパソコンであれば、何台インストールしてもOK。
さらに、ライセンス所有者が同じであれば、1台のPCに複数のT社製ソフト(会計ソフトと給与計算ソフトとか)を入れてもよい。
さて、ここで問題になるのは、わたくし、得意先B社の給与計算をお手伝いしているのですが、このT社製給与計算ソフト、当然ながら、ライセンス所有者は「B社」です。
基本的には、B社内で、B社の社員がT社製給与計算ソフトを使っている(データはクラウド上に保管されている)ので、問題ないのですが、その給与計算のチェックを、毎月私がB社にお邪魔して、B社のパソコン画面を見て、問題ないことをあれこれ確認するのですね。
しかし、忙しいときとか、トラブルが発生したときは、あらかじめ用意してある芋焼酎のノートパソコン(中身はB社のT社製給与計算ソフトのみが入っている)で、私の自宅兼事務所でネットにつないで対応することもあります。
この話は、B社さんにもちゃんと了解してもらっているので、それはまあいいのですが、うちのノートパソコンが1台、B社ライセンス専用になってしまうのですね。
(芋焼酎ライセンスのT社製ソフトは、当然のことながら入れられない。)
まあ、それでもいいんだけどさ・・・。
最近、車で移動することも多いのですが、そんなわけで、「車内用Wi-Fi」「芋焼酎ライセンスのT社製ソフトが入ったノートパソコン」「B社ライセンスのT社製給与計算ソフトが入ったノートパソコン」を持ち歩いています。
ノートパソコン2台、常に車に積んで移動です。
なんか無駄じゃね?
車移動の日はまあいいとして、電車移動の日とかは、さすがにノートパソコン2台持ち歩くわけにもいかず、ちと不便。
どうにかしてノートパソコンを1台にしたい。
近い将来、ノートパソコンが古くなって買い換えるにしても、このノートパソコン2台体制は、さすがにお金かかりすぎる・・・
そこで「仮想マシンソフト(バーチャルマシンソフト)」の出番です。
仮想マシンソフト、というのは、パソコンのWindows上で、あたかももう1台のパソコンがあるかのごとく見せかけるソフトウェアです。
パソコン機械本体(ハードウェア)では全然ないのですが、あたかもパソコン機械本体があるかのごとく見せかける(仮想する)ソフトウェアなのですね。
世の中には、すごいものがあるものです。
これを使って、ノートパソコンの中に、もう1台のパソコンを疑似的に作ってしまうわけです。
イメージ図にすると、こんな感じです。
実際のWindowsノートパソコンの上に、「エクセル」とか「ワード」とか「その他の業務ソフト」がいろいろ乗っていますね。(黒字部分)
それらのアプリと同じように「仮想マシン」があり、その上にさらに、Windows11、給与計算ソフト(アプリケーションソフト)が乗っています。(赤字部分)
よくまあ、こんな器用なこと、考える人がいたものです。
こうすれば、黒字部分の「エクセルとかその他の業務ソフト(芋焼酎ライセンスのT社製ソフト)」を動かしつつ、赤字部分の「仮想マシン」上にある「給与計算ソフト((B社ライセンスのT社製ソフト))を動かすことができます。
すげー!
さて、仮想マシンを作るソフト、有名どころとしては、
VMware Workstation Pro(ブイエムウェア ワークステーション プロ)
Hyper-V(ハイパーブイ)
の2つがとても有名です。
どっちがいいんだろう・・・?
一応、私は両方やってみました。
使ってみた感想は、
VMware Workstation Pro
・Broadcom社製。
・無料で使えるが、ダウンロードが面倒(事前のユーザー登録が必要で、貿易規制があるため、住所(特に国名)登録必要。)
・割と昔からあり、機能的には充実していて素晴らしい。
・その分、動きはやや重め。
・昔のWindows(Windows3.1以降)や、Linux、Unix系、MacOSまで動かすことができる。(今回はやらなかったけど、大昔のWindows用ソフトを動かしたい人には良いかも。)
・短所は、最新のVMware Workstation 17.6 以降から日本語キーボード配列が使えなくなった。(日本語キーボードでも英語キーボードとして扱われ、変更不可。)
※なお、この英語キーボードを、日本語キーボード配列に変換する裏技あり。(後述)
Hyper-V
・Microsoft社製。
・Windows10、Windows11のPro以上であれば、無料でついてくる。
・機能は少なめ。
・その分、動きは軽快で快適。
・短所は、
- USBが使えない。(使えるようにするのがとても難しく、私は挫折。)なので、USBメモリからのWindowsインストールは不可。isoイメージ(Microsoftのサイトから無料でダウンロード可能)からインストールし、インストール後にネットにつないで(自分で有償購入したライセンス番号で)ライセンス認証する必要あり。
- 仮想マシン上で動かすWindows11がHomeエディションだと、「拡張セッション モード」が使えず、画面サイズが変更できない。(画面サイズ固定)
といった感じです。
詳しい導入方法は、ネットにたくさんあるので省略しますが、私が困った注意点を書いておきます。
(1)用語の解説
もともとあるWindows(黒字側)のことを、「ホスト」といい、仮想マシン上のWindows(赤字側)のことを「ゲスト」という。
仮想マシンを動かす側を「ホスト」、仮想マシンで動かされる側を「ゲスト」というのですね。
(2)ゲスト用Windowsは購入する必要がある。
このへん、私はあいまいでわかっていなかったのですが、古いパソコンについてくるWindowsは再利用できません。
OEM版(機械とセットになっているWindowsライセンス)というやつですね。
なので、ゲスト用のWindows11は、別途、ちゃんと購入する必要があります。
リテール版(パソコンとは別で購入するWindowsライセンス)ですね。
リテール版Windowsは、常に1台のパソコンで使用するのであれば、何回でも入れなおすことが(法律的には)できます。
ですので、1台目のパソコンが壊れたらそれを廃棄して、次の新しい2台目のパソコンに入れなおすことができます。
というわけで、
今回試したのは、ノートパソコンに最初、
Hyper-Vで仮想マシンを作り、そこに自分で購入したリテール版Windows11Home(アマゾンで14,749円)を入れてみたものの、
・USBメモリが使えない。
・画面のサイズを変更できなくて、これでは仕事に使えない。
となったので、せっかく入れた仮想マシン、Hyper-Vを削除。
しくしく。
気を取り直して、VMware Workstation Proをダウンロードしてインストール。
仮想マシンは作れたものの、先ほどのWindows11Homeを入れると、ライセンス認証ができません。
最初に一度、ライセンス認証した記録がマイクロソフト社側にあるので、私が複数のパソコンに不正にインストールしようとしている、と疑われたようです。
最初のHyper-Vで作った仮想マシンはもう削除して、存在しないのに・・・。
結局、電話してライセンス認証をやり直す、という方法で問題を解決しました。
この電話でライセンス認証する方法、相手がコンピュータなので(人間ではない)、コンピュータ(たぶんAI)でも理解できるように、ゆっくり日本語で短く話さなければならず、とても骨が折れました。
「AIが想定していると思われる返事」を考えて話すのは、けっこう疲れます。
ちゃんと人間が対応してくれないかなあ。
無能なAI対応業務、これからどんどん増えてくるんだろうな。
不便な世の中になったもんだ。
それで、VMware Workstation Proの良いところ、それは
・USBメモリが使える。
・Windows11Homeでも、画面サイズが自由にいつでも変更できるので、作業しやすい。
ですね。
使っている日本語キーボードが無理やり英語キーボードにされてしまい、「@」とか「¥」記号がでないという問題について
英語キーボードでは、「@」はShift+2、「¥」は「]」(エンターキーの左にあるやつ)になるのですが、しかしそれでは使い勝手が悪い。
ネットで検索すると、ゲスト側Windowsのデバイスマネージャーで、キーボードドライバを「日本語キーボード」に変更すればOK、みたいなことが書かれていますが、その情報は古く、VMware Workstation 17.6以降では、何度やっても、英語の「標準PS/2キーボード」に戻されてしまいます。
そこで私が実験して見つけたのは、なんと
ELECOM謹製 キーボード配列変換ソフトウェア
「USBキーボード 101->106変更ユーティリティ2」
を使う裏技です。
ELECOMのサイト(例えばキーボードTK-MC50UKLGY/ECの製品ページ)
https://www.elecom.co.jp/products/TK-MC50UKLGYEC.html
にいくと、
「ドライバ/ファームウェア」
という項目があるので、それを押すと、
USBキーボード 「101->106変更ユーティリティ2」
(Windows 11/10/8~8.1/7/Vista)
がダウンロードできるページになります。
このユーティリティソフト、キーボードドライバそのものを変更するわけではなく、単に表面上のキーの配置を変更するだけなので、ELECOM社製キーボードでなくても使えます。
(もちろん、保証はできませんが。)
私のちょい古めのノートパソコンのキーボード、バッチリVMware Workstation Proで日本語キーボード配列で使えます。
これで仕事上の問題はすべて解決!
拍手!
あとは・・・頑張って、あれこれ入力するだけ。(笑)
仮想マシンで「バーチャル猫の手」とか作れないものかな。