ご飯をやろうとふたを開けて赤虫つついているつい30秒ほどの間に…こうなった
コーナーの湾曲がイモ子の手足の突っ張り幅にちょうどいいらしい
コーナーから這い上がる場合が多いが、根性のある子は垂直面をきままにフリークライミングしている
お引っ越し以来、恐ろしいスピードで壁面を上るようになったのだ
原因は
•元々プラケ(昆虫用の飼育ケース)のほうがガラスより上りやすい
•ずっと使っているプラケは小さな傷がいっぱいあって一見つるつるに見えてもけっこうひっかかる
が、考えられるのだが、彼ら、吸盤がある訳でもないし体を濡らして自分の体とプラスチックの間に水を糊代わりにして上っている訳でもない。それなのになぜか垂直面を上る
横には進まず、ひたすら『上』をめざすのだ
親イモリも一緒。かれらもべたっと壁に張り付きずりっずりっと時間をかけながら一心に上っていく
年中やっている訳ではなく、春先が一番激しいので私の勝手な想像だが、彼らなりに血が濃くにならないようにしているのではと思っている。(ただ、イモリは住む地域が違うと繁殖行為の「文化」が違うらしく、うまくカップルになれないともいわれているので、ほんとは、なんでこんなに移動したがるのかはわかっていない)
とはいっても、この脱走行動春先以外全然やらない訳ではない
ちょっと目を離すと親も子も壁のまん中辺「ペタリ」とくっついている真っ赤なおなかの(赤ちゃんは肌色っぽいけど)彼らがそんな事しながら
「しりませんよ、なんもしてませんよ…普通に、散歩?してるだけですよ」
と、テレパシーで私に話しかけようが,
「んなわけないだろっ!!はよ下に戻れ」とママに怒られ、時にはふたをぱん!!と閉められ、時にはぺしっと体をつつかれて、もとのすみかに戻される
塀の中の懲りない彼らは、
今日も見上げる空に思いを馳せながら上っているに違いない