前回授業
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久しぶりにデッサンについて書いてみようと思います。
デッサンを描くとき、だいたい2通りのパターンが有ります。
① 趣味や練習で自分でテーマやモチーフを見つけて描くデッサン(点数など評価されない)。
② 受験や授業などの課題でのデッサン(人に見せて順位、点数や評価が付く)。
今回は②のデッサンについて、
評価をする側の人はどのように評価をしているのか?
評価や点数を上げるには、どのような部分に気をつけたら良いのか?
について書いてみます。
(ちなみデザイン科です。)
立体感など、デッサンの基礎的な部分が出来るという前提で…
・石膏デッサン(単体)
→構図のバランス、空間を含む形の正確性、観察力、描き込み度合い、光と影の調子の美しさ、迫力。
・静物デッサン・石膏プラスα
→構図のバランス、空間を含む形の正確性、観察力、描き込み度合い、光と影の調子の美しさ、迫力、
質感などのモチーフらしさ、床面の捉え方、ポイントの描き込みバランス、物と物の関係性。
・卓上デッサン
→構図のバランス、空間を含む形の正確性、観察力、描き込み度合い、光と影の調子の美しさ、迫力、
質感などのモチーフらしさ、床面の捉え方、ポイントの描き込みバランス、物と物の関係性、
構成のセンス。
・手などを含む構成デッサン
→構図のバランス、空間を含む形の正確性、観察力、描き込み度合い、光と影の調子の美しさ、迫力、
質感などのモチーフらしさ、(床面の捉え方、)ポイントの描き込みバランス、物と物の関係性、
構成のセンス、
アイデアの良さ、演出の意図(コンセプト)、課題の解釈。
などなど…
このように情報が増えたり、課題が複雑になるほど、
評価のポイント、見るポイントが増えます。
モチーフや課題を見た時に、
描く側はそのモチーフの意図やポイントをくみ取ることにより、
時間内により見栄えの良い作品に仕上げる事が出来ます。
課題を出した先生方の想像を超える作品を出したら、
きっと驚くとともに、喜ぶと思います。
また、受験では良い点数が付くでしょう。
さらに自分にしか無いセンスや、良さが出せたら…
この子は凄い!と、将来性を感じるでしょう。
構成デッサンの項目に色彩センスを加えれば、平面構成にも繋がります。
立体構成の場合は、また違った要素も有りますが、
今回はデッサンの話という事で、書きません。
デッサンは絵画やイラストを描く場合にも直接関係してくるので、
ポイントを理解して描いていくと、
色々と幅が広がるのではないでしょうか。
これはツチグリというキノコのスケッチです。
スケッチはだいたい15分から20分くらいでサッと描いています。
その時の印象を目に焼き付けるのと、イメージを膨らませるのにスケッチします。
絵が固くならないようにその場の感覚を大事にしています。
次回 色画用紙などを使った簡単な応用。(色鉛筆)
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