都電荒川線に乗って、笑暮屋さんという万年筆屋さんへ | 晴天独歩

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笑暮屋さんは、エボナイトのマーブル模様の万年筆を手作りしている万年筆屋さんです。

店名は、エボナイトに因んで「えぼや」というそうです。

ホームページを見ると、様々なサイズのカラフルな万年筆がたくさんありますが、その中の棗というシリーズのSサイズが欲しくなりました。

ペンドクターの宍倉潔子さんが、ブログで笑暮屋さんの万年筆を誉めていたことも、欲しい理由に拍車をかけています。

いつもだと衝動買いで、たとえば翌日には買っちゃってしまっている関本くんですが、高い物はもう衝動買いしない、と固く誓ったので、その誓いどおり、10日ほど前から、ほんとに欲しいのか、を自問しながら、じっと我慢していました。

迷った挙句、やっぱり欲しい、ということで、7日の金曜日に笑暮屋さんに行ってきました。

なぜ金曜日かというと、笑暮屋さんは水曜日と金曜日の午後しか営業してないからなんです。

同じ都内でも、ここから笑暮屋さんまではちょっと距離があるので、行き方は幾通りかありますが、一番安くて乗り換えも少ない都電荒川線にしました。

「発車しま~す」

「チンチン」

と、ベルの音を鳴らすので、チンチン電車というのだそうです。

久しぶりに乗るチンチン電車。

しかも東池袋四丁目から荒川一中前まで(この区間には全部で30の停留所のうち24の停留所があります)、こんなに長く乗るのは生まれて初めてです。

平日の午前11時だし、空いてる車内でのんびり座っていける、とばかり思っていましたが、花見の季節ということもあってか、混雑していました。

少し早めに着いたので、笑暮屋さんの近所の「ジョイフル三の輪」という商店街を歩いてみました。

いかにも下町らしい雰囲気で、安くて個性的なお店がずらりと並んでいます。

こんなにたくさんお店があるのを知っていたら、もっと早く来てのんびり探索してみたかったと思いました。

下町で思い出しましたが、昔、音楽雑誌の編集部にいたころ、パンク・ロックの評論家のAさんが、曳舟駅近くに引っ越ししました。

「関本くん、下町はいいよ! 落ち着くし。関本くんも引っ越ししてきなよ。原稿渡すのも便利だしさあ」

パンク・ロックvs.下町。

Aさんの言うことが、なんとなくわかるような気がしました。

それはともかく、いよいよ笑暮屋さんに突入?です。

さっそくお目当ての棗シリーズを手に取ってみます。

ところが。あれ? クリップが左右にグラグラします。

ほかの万年筆もそうでした。

試し書きすると、今使っている万年筆よりも滑らかで書き味がいいし、マーブル模様もきれいです。

せっかく練馬から来たんだから買って帰ろう。

でも、やっぱりクリップが動くのは嫌だなあ。

と、繰り返し迷いました。

しかし、関本くんくらいしかこだわらないかもしれませんが、万年筆の本質には関係ないその1点がために、購入を見送りました。

夕方5時から、クライアントさんと光が丘で花見をしていた山崎先生と、地元の馴染みのお好み焼き屋さんの三越屋さんで合流しました。

憧れていた万年筆は結局買いませんでしたが、久しぶりに都電荒川線にたっぷり乗ったし、三越屋さんで団らんしたし、素敵な春の一日を過ごすことができました。(ふみ)
 
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