だいたい人に道を聞かれて案内する時、間違ってはいけない!という意識が高くなる。少し緊張したその中でしかも車椅子の人を案内するのだ。私はバリアフリーの上を車椅子を押しながら勝ち誇った気分になった。
どうだ!ここはこう使うのだ!声を大にして叫びたくなった。
道案内を終えたあと、実際に使う立場になってみないと本当にわからないもんだなとしみじみ思った。
車椅子のカーブを曲がる時の緊張感や、車椅子とその人の重み、自動ドアの前やエレベーターの扉の前では少し手前で止めないと、乗っている人の足がドアに当たりそうになること。
やってみないとわからない、本当にそんなことだらけ。それならきっと私はこの世界の1/100もわかっちゃいないんだろうと思った。