沈丁花 | 37歳…こんな自分と向き合う詩
ふれたくてもふれられないから
同じ匂いをかいだ
いい匂いだねって言ったら
いい匂いだねって言って
同じものを抱きしめた気がした
今度はあなたが先にみつけて
いい匂いだねって言ったから
いい匂いだねって言った
そのあと調べてわかった花の名前は
沈丁花
聞き覚えのある名前
今更知った沈丁花の花の色や形
ふと思い出し
悲しい歌だからと
あまり聞いていなかった
沈丁花の歌を聞いてみる
涙が溢れる
あまりに嬉しくて
悲しみの花じゃなく
きっと嬉しい花になってくれるのかもって
そう信じられたから
ずっとそこにいて
同じ匂いをかいでいたい