本日4限、第23回となる演習を行いました。今回は文献『日本の地方議会』第4章を取り上げての意見交換を行いました。

 この章では議員の「お金」について検討しています。具体的には議員報酬、政務活動費の二つです。また、その基盤にある議員定数と自治体財源の問題についても触れています。この間、議員が果たすべき役割について考える機会がありましたが、議員報酬と政務活動費の両方が適切にあって可能になることです。しかし、いずれも自治体の規模によって大きな格差があり、むしろ多くの自治体が十分な議員報酬や政務活動費を支給できていない現実があります。一方で政務活動費については不明朗な使途など、議員の活動が問われる場面も多々あります。

 今回の話し合いでは特に政務活動費を取り上げ、そのあるべき使途、それを使う議員の資質について考えました。インターネット上に公開されている収支報告を見ると特定の費目に偏った使途となっている状況も見えてきます。単にこれらの費用を削減すればよいということはなく、有効に用いられるよう考える必要があると思いました。

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 次回は12月7日午後です。後期を通じての課題に関連して、郡山市議会での調査を行います。議会の傍聴、聞き取り調査を予定しています。質問内容を事前、当日とよく考えて臨みましょう。