ミュージカルコメディ死神 @神戸文化センター (2017.06.10.18:30) | 大空のゆめ

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神戸演劇鑑賞会の例会での公演です。


主役の左とん平さんが6月4日に体調不良を起こし緊急入院~緊急手術となったことにより、急きょ本舞台を降板することになりました。ということで、急きょ代役を園岡新太郎さんにお願いし、2日間の稽古と1日の舞台稽古で本舞台となりました。

元々6月9日(金)の夜公演が初日の予定だったのですが、当日を舞台稽古に当て、初日が今日10日の昼公演。私が見たのは、2回目の公演でした。

 

 

本来の座席は観客席の随分後方だったのですが、日程変更に伴い今回の公演は自由席に変更になりました。自由席変更は現地に行くまで知らなかったのですが、早くに劇場に到着することが出来たので、先頭に並び、ラッキーなことに最前列中央の席を確保することが出来ました。(^^♪

 

 

行列をしている間に、お話をしていると、まだ左とん平さんが降板したことを知らない人もいました。

 

 

さて、舞台ですが、結論を言うと、何ら問題がなかった。というか、こういうトラブルがあったことにより、却ってカンパニーの結束が強まり、いい舞台になったと思います。

園岡さんの自然な演技、雰囲気、役の年齢が62歳ということで、実年齢に等しいということで、役を作らなくても素で行ける年齢ということも功を奏したということでしょうか。

 


最大の良かった点は、今シリーズの公演期間が6月22日まで続く長期の連続公演という日程に園岡さんが対応できたということです。

これだけの長期間の旅公演(途中休演日もあるでしょうから、その間東京に帰ることは可能でしょうけど)に対応可能な俳優さんが、ほぼ1日の間に探し出せたということでしょう。

 

 

舞台は、うだつの上がらない葬儀屋経営者の早川実が、死神ロロと出会って、日との生き死にをある程度コントロールすることにより、大儲けをする。しかし、上手いことが続く訳もなくその先は‥‥というストーリー。

 

 

ロロに翻弄される早川、でも当初は、人助けと思って生死の境目の人を助けます。その度に、ロロを抱ける。もう最高の生活ですね。羨ましいような境遇です。 (おっと、不謹慎ですね<(_ _)>) 

 

 

ロロ役の北川理恵さんが綺麗で、また超セクシー。なんだか関係のない舞台を観ているような錯覚に陥ります。リコちゃん(業会ではこう呼ばれているようですよ)は、以前、赤毛のアンを拝見した時は少女役でしたから、その落差は大きいです。

早川の位置に自分を置いて観ていましたね。(あらら、また不謹慎<(_ _)>)

 

 

早川の妻役の藤森裕美さん、面白い役です。最初の登場時は、体中に巻物をして超太めで、生活に疲れている、そして、ご主人に不満だらけ。そんな雰囲気が良く出ていました。
景気が良くなってくると、若いツバメに気が行き、とうとう不倫。その間ドンドンきれいになっていく。女性は恋をすると綺麗になるというのを、ちょっと誇張しながらいい演技でした。

 

 

死神部長の井上一馬さんも、雰囲気が良くて、役にピッタリでした。

 

 

死神事務所が環状7号線の地下というのは、東京以外の人にはちょっと分かりにくかったかな。神戸て、この劇場なら、山手幹線の地下といった方が、分かりやすかったかも。

 

 

死神ダンサーズは、ドクロの面を装着すると、誰が誰だか判別しにくいですが、歌声で、フムフム、ツムツムだ、タマミちゃんだと分かりました。

 


そのタマミちゃん、バーのママさん役、雰囲気有りましたよ。

 

 

終演後、観客席のあちこちで、良かった、いい舞台だったという声が上がっていました。
本当に緊張感のあるいい舞台でした。

 

いずみたく作曲の「夜が終わる時」が、いい雰囲気で、この舞台にピッタリです。

イッツフォーリーズだからこの楽曲を使えるというのはラッキーです。
ちょっと違うアレンジですが、こちらで聴くことが出来ます。


6月のシリーズで「死神」は、一旦お終いですから、今後再演するときに左さんのご年齢を考えると早川役を考えるのに悩ましいところだったですが、悩まなくていいようになったようですね。