夜中に雨音がして、目が覚めた。洗濯物を干していたのをバッチリ覚えていて、セーフ。それからずっと雨。昨日から近くに泊まっていたエミリは仕事の関係で出発準備。カナダ、モントリオール出身のALTで今日まで休みの自転車旅の女の子だった。「ALT楽しい?」と聞くと「とっても」と日本を満喫している。明るく活発で話し好きなカナダ女子。「明日からまた仕事。8月に仕事終わりでカナダに帰ります」最後に写真を撮り、「ブログに載せるから見てね」「良い旅を!」とお互い言いあって別れたのでした。

そこから、雨の沈殿日。何をするでもなくゆっくり過ごし、止んだら田沢湖周辺を観光しよう、と考えていたのですが、一向に止まず益々強くなるばかり。「もう今日はテントの中でゆっくりしよう」と山西先生から頂いた”道産子が歩く”を秋田まで読み、「俺と同じところだ…」などと一人でニコニコしていた。そこに電話が。昨日道の駅でおにぎりをもらった菊地さんからだ。実は、菊地さんから「駒ヶ岳の小屋に俺の同級生がいる。ちか子という人だ。会ったら宜しく言っといてけれ」「分かりました」とおにぎりの朝に言われていた。名前をメモして駒ヶ岳に登ると、確かに8合目の小屋にいて「菊地さんて知ってますか?」と写真を見せると「知ってるも何も、やんちゃで私泣かされていたんだ~変わんねーなー、前と一緒」と笑っておられた。の報告を奥さんにしていた返事の電話だった。まあ、本当に良く繋がる旅、一人旅の醍醐味をさらに感じる出来事だった。そこから…何はともあれ雨で沈殿、

昼は、残り物で焼そば
温やっこ

つまみの柿の種…このようにフライパンでユラユラ揺らしながら焦げ目をつけて、1分待つと、これまで食べたことの無いような特別柿の種に変身。(沈殿の時に暇すぎてよくするおつまみ)
読書もテント、昼飯もテント、昼寝もテント、何もかもテントだったので流石に疲れてきて、キャンプ場の方に「バスで駅方面、温泉と買い物をしたいのですが。」と聞き、出発準備。西の空を見ると明るくなって来ていたので、バス止め、自転車選択。温泉直行。
そして温泉

東風(だし)の湯。市民温泉で370円とリーズナブル。天然温泉かけ流し、サウナ付きと至れり尽くせり。入っていて聞こえてくるのは完全秋田弁。私には全く解りません。でも何とな~く居心地のいい方言の世界。そして出る間際に「あんた~もすかすて~テレビに出る?」「いえ、テレビは出ません。新聞なら~」「そー」そして脱衣所で「あのさっきの事、田中陽希のテレビのことですか?」「そう、それそれ。似てっからもしかするとと思って尋ねてみたんだ~」「髪は長いし、歳ですからね~私「んだ。でも伸ばしてるかもしれねーからな~」と会話が続きました。楽しい東風の湯の田中陽希でございました。明日は岩手県に入ります。あさって岩手山、目指せ6座目!!