今回は何かと久々なことの多い北京滞在ですが、国慶節休暇を利用して、天津に日帰り旅行に行ってきました。仕事場の方と一緒に、ちょっとした社内旅行!?初めての天津行きは1996年、その当時はバスで行った記憶があり、また2001年には神戸行きの天津に乗りに行ったのが最後ですが、今回は北京南駅から。

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中国の列車の駅といえば、都市と農村部を行き来する大量の人でごった返し、とにかく大変というイメージでしたが、なんともここは空港のような雰囲気。またまたの驚き。ただ、この旅行前後に読みました本に曰く、このあたりは地方からの陳情者が集まる地域であった、そして今もあり続けているそうです。そんなスラム的空間の中に、この近代的な駅舎が出来上がったという構図のようです。今回は駅周辺を歩かなかったのでわかりませんでしたが、次には少し駅周辺も歩いてみないと。

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乗る電車は「和諧号」、胡錦涛主席が掲げる調和の取れた社会という意の和諧の名を載せた列車です。

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何と最高時速は330キロ以上にも達し、100キロ以上ある北京-天津間ですが30分で繋いでいます。北京南駅には地下鉄4号線も開通して市内とのアクセスも良くなるし、天津行きがますます便利になります。また、北京南駅は2013年にも開通するといわれる北京-上海高速鉄道も走ると良いますし、いよいよ重要性が増してきそうです。

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たどり着いた天津駅も何だか負けていません。広々とした駅前広場は爽快で、何となく自分の持っていた天津イメージを覆された感じです。実は夜景もすごいのですが・・・、それはその2のお楽しみに。

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こちらは解放橋。天津駅と市外を結ぶ橋ですが、かつてはフランス租界にあったので、フランス橋とも呼ばれていたそうです。こちらも2006年に改修が終了したのことで、立派なたたずまいです。

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天津の街の中心地、和平路です。さすがに国慶節休み中ともあり、人が混んでいること!何となく、何となーくですが、広州を思い出してしまったのは気のせいでしょうか?広州の上下九路とか。

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やはり天津といえばこれを食べなければイケないというのが、この狗不理包子、肉まんです。天津で最も有名な料理(というか、タクシーの運ちゃんはこれ以外の天津料理はと聞いたら「うーん」と首を傾げてしまいました)です。この狗不理というのは「犬も相手にしない」という意味で、それだけ聞くと不味そうな感じがするのですが、実はこれはこの饅頭の創作者である高貴友という方のあだ名が「犬」で、この肉まんが売れすぎて「人に構えない、相手にできない」というところから来ているそうです。

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さて、立派な店構えの後でようやく来た肉まんは、あれっ、ちょっとファーストフードチック?実際に座らされた席も、ちょっと古めのマクドナルド的な座席。気を取り直して肝心のお味は、まあそれはさすがに美味、でもこのセットで56元もとるほど美味かなあといわれると・・・?まあ、やはり名物をその地で食べるということに意義があるでしょうか。さて、続きはその2で。