2月27日付South China Morning Post紙(以下SCMP)は中国におけるGM米について報道しています。それによりますと、2月25日には100名規模の科学者を集めた会議が開催されました。GM米の商業化に向けては、昨年10月にも農業部が2種類のGM米に安全認証を与えたということで、いよいよ本格化かという議論が高まっています。(ただ詳しい方によると、この手の報道はこれまでも多くあり、そのわりにはまだ本格的な商業化には至っていないというところだそうです。)

 多くの中国の科学者はGM米の安全性、食糧自給の観点からの必要性を訴えており、害虫への耐性から農薬使用量も抑制できるとしています。また、外国企業に既に特許を押さえられているのではないかという議論にも、孔祥智・中国人民大学農業与農村発展学院副院長は「これまでの政府の投資もあり、相当の世界的技術に関する特許を中国国内の研究所が取っている」としています。

 その一方、通常これら大多数の学者と政府の意見は一致する場合が多いのに対し、所謂国内の主流メディアの中からも、未だにGM作物に対する懸念が出ているところから、SCMP記事はGMに対する政府の意見が未だに分かれているのではないかと推測、分析しています。

 95%という食糧需給率を国家目標とし、13億人以上の人口を養う中国が、生産量の増加を約束する(であろう)技術に興味を持たないはずがありません。しかし、世界的にも、そしてざっと見た感じでは(というのも適当な感覚ですが)中国国内の世論も、まだGM作物への警戒心を降ろしているようには見えません。世界的にも有名なグリーンピースは中国でも活発で、反対派の論陣を張っています。自分も勉強中もいいとこであるこの問題は、また日を改めて引続き考えていきたいと思います。