チョコボール事件 | 知財で日本を元気にしたいと願うブログ
2011-09-25 12:57:50

チョコボール事件

テーマ:セミナー

今年の2月ぐらいに新聞報道されたので、
覚えている方もいらっしゃるかもしれません。

森永製菓株式会社が名糖産業株式会社を訴えた事件ですね。

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森永製菓株式会社は、「チョコレートを使用した菓子」について、
「チョコボール」という商標権(商標登録第5149690号)を有しています。

一方、名糖産業株式会社は、アイスクリームに「徳用チョコボール」の
名称をつけて販売していました。

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そこで、
森永製菓株式会社が、アイスクリームに「徳用チョコボール」の
名称を使用しないように、名糖産業株式会社を訴えたのです。


正直に言いますと、まず最初に、「チョコレートを使用した菓子」に
「チョコボール」という商標の登録が認められるんだ・・・
そう思いました。

一般的に、商品の品質ですとか、形状を表す商標は、
登録が認められません。

「チョコボール」という名称は、球の形をしたチョコレート菓子、
という意味を表していますから、普通は登録されないでしょう。

実際のところ、この「チョコボール」という商標は、
平成16年に出願されましたが、その後、一旦は、審査官から、
商品の品質・形状を表示するものとして拒絶されています。

しかしながら、平成17年に拒絶査定不服審判を請求し、
平成20年に登録されています。

このように、商品の品質や形状を表す商標でも、
森永製菓株式会社がこの商標を「チョコレートを使用した菓子」に
使用をし続けてきた結果、「チョコボール」といえば、森永製菓株式会社の
あのお菓子のことだと認識されるようになっている、ということが
証明されれば、登録されることもあるんです。

一方、訴えられた方の名糖産業株式会社はどうすればよいでしょうか。 
名糖産業株式会社としては、先使用権という権利を主張すると言われています。

ちょっと難しい言葉ですが、森永製菓株式会社の商標出願よりも、
名糖産業株式会社が先に使用していて、森永製菓株式会社の出願時点では、
名糖産業株式会社の商標して広く認識されていた、ということが証明されれば、
名糖産業株式会社としては、その商標をそのまま使用を継続できる、
という権利なんですね。

名糖産業株式会社は、かなり前から使用していたようですが、
あくまでも、森永製菓株式会社の商標の出願の段階で広く認識されていたか
どうか、ということが裁判所によって判断されることになると思います。

今後の裁判の行方を見守りたいですね。

文章で読むとちょっと難しいかもしれませんが、
今後のセミナーや、このブログの記事で、
このようなお話をわかりやすくしてみたいと思っています。





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