Thu 171207 シドニーから無事に帰国いたしました/帰国報告1(またシドニーの12月 1) | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 171207 シドニーから無事に帰国いたしました/帰国報告1(またシドニーの12月 1)

 今朝5時、シドニーから帰国した。年の暮れの朝5時といえば、もちろんまだ真っ暗であったが、何と言っても寒さが身にしみる。シドニーは夏の真っ盛り、最高気温26℃から27℃であって、人々はTシャツ1枚で暮らしている。

 帰り着いた羽田空港は、気温7℃の世界。ヒコーキの中はほどんどオーストラリア人であって、スキーやスノボを目的に日本を訪れたにも関わらず、ヒコーキを降りた途端、その寒さに悲鳴が上がっていた。

 いやはや短い旅だった。出発したのが22日、帰国が30日早朝というんじゃ、そりゃ短いわさ。正味7日、今度の旅に長い旅行記が必要かどうか迷うぐらいだけれども、諸君、とりあえずワタクシはエアーズロックを目撃してきた。

 クリケットもナマで観戦したし、ヨットレースも観戦した。夜は連日ラグビーに手に汗を握った。これだけ「いかにも南半球」という一週間だったなら、やっぱり旅行記を書いておく必要はありそうだ。とりあえず今日と明日は、簡潔にその帰国報告をまとめておこうと思う。
ウルル1
(エアーズロックを見てまいりました)

① 12月22日(金)羽田22:00発
「秋冬シリーズ」最終盤、浦和と春日部の大盛況の思い出はまだ熱いが、バスタ新宿から路線バスに乗って羽田空港へ。すでに出国時の恒例になりつつある「ヒレカツ定食」を貪り、さらにダイアモンドラウンジでチキンカレー。ビール、日本酒、スパークリングワイン。お馴染み「暴飲暴食の旅立ち」と言ふことにした。

② 12月23日(土)シドニー AM9:35着、シドニー泊
 ホテルは、インターコンチネンタルホテル。昨年12月もインターコンチ・ブランドだったけれども、昨年は静かな住宅地のダブルベイ、今年はシドニーで一番賑やかなサーキュラーキーである。

 ほぼ最上階・29階のお部屋からは、オペラハウスとシドニー・ベイブリッジの両方が見渡せる、サーキュラーキーからの頻繁な船の出入りも、全て眼下に見渡せる、最高のシチュエーションであった。
シドニー1
(ホテル29階からのオペラハウス。巨大客船とともに)

 到着は午前11時、「まだチェックイン出来ません」とのことだったので、荷物を預けて「ロックス」を散策。「オーストラリアン・ホテル」の1階パブで「エミューとカンガルーのピザ」を貪る。おお、到着直後なのに、可愛いエミューとカンガルーはもうサトイモの腹の中。凄まじい旅が始まった。

 ロックスから徒歩でMartin Placeへ。付近のスーパー「Coles」で、ビール6本・チーズ3種セット・DORITOS1袋・デカいマンゴー1個とともに、恒例となったチキンの丸焼きを購入。コイツをプラスチックのナイフでさばいて、部屋でワシワシ貪るのである。
シドニー2
(シドニー・ベイブリッジ。巨大客船とともに)

③ 12月24日(日)シドニー10:30発 → エアーズロック12:30着
「何だ、コイツは?」と罵られることは覚悟の上、荷物をホテルに全て置いたままで、シドニーからエアーズロックへ、わずか1泊の強引な小旅行を敢行する。片道3時間、時差1時間半、マコトに傍若無人な旅である。

 ヒコーキはJET STAR。LCCであるが、3時間なら別に構わない。それよりも、20歳代後半と思われる日本人5人グループが騒々しくてイヤ。女王様ということになっているらしい女子の声がチクチクして、サトイモの頭の毛が思わず逆立つほどである。
シドニー3
(サーキュラーキー風景)

 エアーズロック到着、午後1時。宿泊は「デザート・ガーデンズ・ホテル」。デザートとはdesertであって、要するにオーストラリアの真ん中の砂漠、その砂漠のまたど真ん中のホテルである。さすが「世界の中心で愛を叫ぶ」の世界だ。

 ホテル奥のスーパーマーケットで、再びチキン丸焼きとチップス、ビール6本を購入。1時間半ほど休憩した後、いよいよカタジュタの観光に出発。昨年の「Three Sisters」同様、無数のハエに悩まされることになった。
カタジュタ
(カタジュタ。「こりゃ、マグリットですかい?」な光景)

 諸君、オーストラリアの中心部は、今やハエの天国だ。夜空の美しい星座にも「ハエ座」などという恐るべきものが存在する。無数のハエが、ヒトビトの耳と鼻と目玉を襲ってくるのだ、人間は「ハエネット」という網戸みたいなものを、頭からスッポリ被ってハエから身を守る。

 カタジュタの後は、ウルルのサンセットを堪能しにいく。一般には「エアーズロック」であるが、現地の人々はあの真っ赤な砂岩の1枚岩を「ウルル」と呼ぶ。19時30分、岩が真っ赤に染まったところでサンセット完了、真っ赤な砂岩はたちまち紫色に変じて、やがて闇に沈んだ。
ウルル2
(エアーズロック、サンセット)

 ホテルに戻って夕食。ウルル・サンセットの絶景に目もうるる、うるる&ウルルな状況でシャンペンを4杯痛飲したばかりだが、夕食でも巻き巻きサンドイッチとともにロゼワインを1本カラッポにした。

 クーラー業界の常識では「うるる」には「さらら」であるけれども、ワタクシの場合は「ウルル&ぐびび」であって、「水を飲め」「水を飲め」「飲まないと脱水症状になるぞ」「3時間で1リットルは飲め」と水ばかり勧められると、かえって肉体が拒絶反応を起こすのだ。23時には早くも就寝。おお、今井君は偉いなー。
ウルル3
(バスからのエアーズロック全景)

④ 12月25日(月)朝3時45分起床。ホテルを4:45に出発して、今度はウルルのサンライズを見に行く。おお、今井君はホントに偉いなー。毎日こんなに勤勉なら、きっとすげー偉人になってただろうなー。

 サンライズもサンセットも、お日さまを見るんじゃなくて、お日さまに照らされた岩を見てウットリしようという趣向である。サンセットの時は西に背を向け、東の岩を見てうっとりする。サンライズなら東に背を向け、西の岩をみてうっとりする。

 今の日本人の中には、西ノ岩や東ノ岩じゃなく「貴ノ岩を見てうっとり」という人も多いだろうが、とりあえず5:25、日の出。うぉ、こりゃ間違いなく西ノ岩にうっとりする。ただし、ハエに注意。ハエネットをかぶっていないと、うっとり&うっかりしている間に、耳も鼻もみんなハエに占領されちゃう。
ウルル4
(エアーズロック、サンライズ)

 世の中には、「そこに山があれば登りたい」という人が多い。先住民族の人々が「登らないほうがいい」「お願いだから登らないでください」と嘆願書まで出しているのに、そういう聖なる岩に意地でも登り、脆い砂岩をアンヨで踏みにじる。

 朝6時30分、「1年に100日程度しか許可が出ない」というその登山口がオープン。これも一種のクリスマスプレゼントかもしれないが、ワタクシはそういう行動は苦手なので、岩の麓の散策を選択。登山の群れには加わらなかった。
ウルル5
(エアーズロック近景 1)

 すると諸君、マコトに嬉しい発見があるもので、麓の泉でスイカ1個を食しているカップルと遭遇。スイカまるまる1個を、ナイフでおわん型に2等分、おわんの中身を2人で分けあってスプーンですくい、男子が最後にそのおわんを見事に処理していたのである。

 これだけのハエ洪水の中で、ハエのナンボでもたかってくるスイカを1個、カップル2人でキレイに平らげる。おお、ボクチンはこういう熱々なカップルが好きだ。

 それにひきかえ、昨日のヒコーキから何故かずっとずーっと一緒の女王様ご一行、あの騒々しさは何なんだ? ポーズをとっては写真の撮りまくり、サンダルばきで危険な岩登り、楽しくもないクセに大歓声、面白くもないギャグで大爆笑。諸君、聖地とは、もっと静かに感激すべきものではないか。
ウルル6
(エアーズロック近景 2)

 午前10時半、デザート・ガーデンズ・ホテルに戻る。帰りのバスまで時間があったので、「バーでビールを飲むべえ」と思い立った。さすがのワタクシも喉がカラカラだったのである。しかし諸君「ビールは11時からです」と断られてしまった。しょんぼりである。

 バスに乗って空港着、11時半。ヒコーキは再びJET STAR、砂漠の上空を3時間飛び続けて、シドニーには17時半に到着。シドニーは雨模様で、気温も20℃を切った。真夏でも、もちろんこんな日もある。ほとんど寒いぐらいだが、そのぶんクリスマスツリーが夜空に映える夜になった。

 夕食は、ホテルの部屋でチーズ類をかじって済ます。こんな地味な夜があっても、旅はますますいいものである(後半に続く)。

1E(Cd) Janis Joplin:CHEAP THRILLS
2E(Cd) The Beatles:HELP!
3E(Cd) Pat Benetar:GREATEST HITS
4E(Cd) Gloria Estefan:GREATEST HITS
5E(Cd) J.D.Souther:YOU’RE ONLY LONELY
total m126 y2401 d22345