2015年10月03日(土)

Wed 150909 列車内の悪臭 マルセイユの夕焼け トラムは街の背骨(また夏マルセイユ16)

テーマ:ブログ
 フランスTGVの車内で「何かのガスのような強烈な悪臭が発生」という事件が起こったとのこと。乗客約250人が列車から避難する騒ぎになった。

 専門家が駆けつけて調査したところ、悪臭の原因は1人の乗客のカバンの中の発酵肉。避難していた乗客は2時間半後、無事に車内に戻った。「NBCRが出動」と言うのだから、こりゃ諸君、シャレにも何にもならんでござるよ。

 NBCRとは、「核・生物化学・放射能災害リスク対策部隊」。そんな物々しい専門家集団が、「発酵肉のニオイ」で出動したというんだから、所有していたご本人はさぞかし厳しく叱られたことだろう。

 原因になったのは、「ものすごい悪臭を放つ発酵肉」であり、カバンにはその他にも発酵食品が入っていたとのこと。こうなると、発酵というより腐敗と考えた方が正しいが、旅にその類いのものを持ち歩いてはイカンぜよ。

 チーズ・腐ったお肉・大量の納豆の所持。さらには人間の腸内発酵で生ずるメタンガスの無遠慮な放出。そういうのは全て禁止である。狭い車内でブースカやるのは、例の物騒な音を伴っても伴わなくても、21世紀の最新鋭高速列車すら停止させる原因になるかもしれんのだ。

 列車は、ブリュッセルからマルセイユに向かっていたのだという。おお、ここでもまたマルセイユが登場する。その悪臭発生 ☞ NBCR出動の現場に、このクマ助が居合わせたとしてもちっとも不思議はないではないか。つい20日前まで、まさにそのマルセイユ周辺でTGVを連日乗りまわしていたのだ。
夕焼け1
(マルセイユ午後8時半の夕焼け。港の水も赤く染まった)

 諸君、旅に食べ物を持ち歩くのは控えめに。アメリカへの旅に肉類を持ち込もうとすれば、税関で叱られたり没収されたりしかねない。ビーフジャーキーを非常食のつもりで所持していても、その程度でビクビクものだ。現地でいくらでも購入できるんだから、旅にビクビクは持ち込まない方がいい。

 遠慮なくいえば、日本の新幹線も常にお弁当くさい。ホンの30年前までは車両の中での喫煙もごく普通であって「禁煙車」のほうが珍しかったぐらいだから、鉄道でもヒコーキでも、もうもうと立ち込める濃密なケムリの渦とタバコのニオイに耐えていかなければならなかった。

 さすがにタバコのほうは禁止が常識になったけれども、そのぶん今の新幹線はオジサマたちの無遠慮は高笑いと上司や同僚の悪口でいっぱい。それを聞いているだけで不快になるが、お弁当とお酒とビールはほとんど無制限だから、朝から晩までずっと酒臭く&お弁当くさい。

 いつだったか、京都で乗り込んだ新幹線で、いきなり「酸っぱ!!」と叫んだことがあった。50人あまりの団体さんが占拠した車内で、新大阪で配られたらしいお弁当が「お寿司」だったのである。

 諸君、まあ想像してくんなまし。あの狭苦しい新幹線車内で、50にあまる数の寿司弁当が一斉に開かれ、オジサマ&オバサマたちが談笑しながら酸っぱいゴハンを一斉に咀嚼する。

 空気の酸度が急激に上昇した15分後、京都から酢の苦手なクマ助が車内に闖入。空気のあまりの酸っぱさに、名古屋に近づくまで鼻呼吸を諦める。口をあけてハーハー喘ぎながら、涙目で車窓に集中するのだが、午後7時を過ぎた関ヶ原付近で、車窓に見るべきものは何一つ見当たらないのだった。
眺望
(鷲の巣村エズからの眺望)

 さて、そろそろ「閑話休題」ということにしなければならないが、しかしやっぱり話題はフランス国鉄である。ニースからマルセイユへの帰り道も、ノロノロ運転のTGVに3時間付き合っていくしかない。

 9月1日のクマ助は、8年ぶりのエズ訪問以外にもニースでたくさんのことを計画していた。
  ① ニースの海岸をお散歩
  ② 老舗ホテル「ネグレスコ」を訪問
  ③ 8年前に10泊した「ウェストエンド」再訪
  ④ マティス美術館を訪問
  ⑤ ニースで生牡蠣や大量の貝類を貪る
  ⑥ ニースの隣町アンティーブでピカソ美術館を訪問
など、せっかくニースまで来たなら、可能性の芽はニョキニョキいくらでも芽生えてくるのであった。

 しかし、午後1時から3時までを高級レストランでのランチに費やしてしまえば、可能性の芽生えは①から⑥まで、芽生えのままであえなく萎んでいくしかない。エズのカフェでビアを飲みながらバスを待ち、超満員のバスからトラムに乗り換えて、やっとニース駅前に着いた時は、もう午後4時を過ぎていた。
ニース駅
(美しい国鉄ニース駅)

 ニースのトラムは新しく完成したばかりで、諸君、かつては若干「治安の悪化」を感じさせたニースの街は、このトラムの完成で花やかに生まれ変わった。「あれれ、海岸から離れたところにこんな賑やかな街があったっけ?」であって、キレイなトラムの線路に沿い、繁華街は国鉄の駅まで延々と続く。

 フランスの都市は、次々とトラムを取り入れている。オルレアン・ルアーブル・ニース・ルーアン、そしてマルセイユ。かつて治安をとやかく言われていた街が、規則正しく頻繁にやってくるトラムの完成で生まれ変わる。

 確かに鉄道というものは、バスには期待できない安心感がある。そこに線路がある限り、道に迷っても線路に沿って歩いていけば、必ず一定の目的地にたどり着ける。

 5分おきに必ず電車がやってくると分かっている場所では、粗暴な犯罪行為にも及びにくいだろう。電車が走っている時間帯には、少なくとも凶悪犯罪は起こらない。ニースでも、人々はマコトに嬉しそうにピカピカのトラムに乗り込み、マコトに自慢げにトラムから街に出ていく。
夕焼け2
(再びマルセイユ旧港、午後8時半の夕焼け)

 結局ニースでは何も出来ずに、夕暮れのクマ助は5時のTGVでマルセイユに戻った。何しろ3時間もかかるのだから、プロバンスの海が広がる車窓を楽しみながらマルセイユの到着したのは夜8時。地下鉄でビュー・ポール(旧港)に着くと、諸君、驚くべき美しい夕焼け空が広がっていた。

 春から夏のヨーロッパでは、日没の時間帯が8時から9時であって、日本より少なくとも2時間近く夕暮れが遅い。ガイドブックによれば「スリにご用心」「ヒッタクリが横行しています」「油断してはいけません」な時間帯であるが、今やマルセイユは昔のマルセイユとは違う。

 次第に暗さを増す夕暮れの海を眺めながら人々が穏やかに話し合っている様子は、他ではちょっと味わえないホノボノとした雰囲気。かつては港の広場を占拠していた物売りの姿も、今やすっかり消えている。物売りだらけのパリとは全くの別世界と言っていい。
ライトアップ
(HOTEL DIEU、夕暮れの勇姿。最上階、時計の隣りが今井君のお部屋である )

 マルセイユ・サンシャルル駅には「私たちは20年かけて街を再生させました」という自信満々のポスターも掲示されている。

 あれほど危険で評判の悪かった港町が、アルジェリアやチュニジアからの移民を積極的に受け入れながら、確かに20年でこんなに安全で穏やかでキレイな街に再生したのだ。その大成功の一端が、やっぱりトラム。危険だった街に、一本のシッカリした背骨が通った感じである。

 衰退を心配している日本の中規模都市も、ぜひ一度マルセイユを視察したらどうだろう。背骨がスカッと通った街の安心感と、人々の自信みなぎる表情に、きっと「そうか、これだ!!」とポンと膝を打つにちがいない。

1E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 2/11
2E(Cd) COMPLETE MOZART/DIVERTIMENTI・SERENADES 3/11
3E(Cd) Eduardo Egüez:THE LUTE MUSIC OF J.S.BACH
4E(Cd) Maggini String Quartet:ELGAR/STRING QUARTET IN E MINOR 他
5E(Cd) Paco de Lucia:ANTOLOGIA
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