Fri 150508 冬眠・春眠・惰眠のこと 西新宿は230名の大盛況 短くする努力 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 150508 冬眠・春眠・惰眠のこと 西新宿は230名の大盛況 短くする努力

 5月31日、ホントに久しぶりのお仕事があって、午後1時から新宿西口に出かけた。思い起こせば、前回のお仕事は3月23日。千葉県柏で公開授業をしたのがラストで、あれから70日も人前に出ていない。

 2ヶ月と10日、悪く言えば「遊び呆けていた」というヤツである。まあクマだから冬眠はする。仲間のクマたちは12月ごろから3月までの冬眠であるが、今井グマの冬眠は3月下旬から5月いっぱい。言わば「春眠」なのである。

 春眠というものは、その性質上どうしても「アカツキをおぼえず」ということになる。穴蔵の底でふと気がつくと、桜はとっくに散り、葉桜についていた毛虫クンたちもとっくに成虫となった。蝶としてまた蛾として、バタバタ羽ばたいては迷惑な鱗粉を飛ばし、たいへん暑苦しい季節を演出しているのである。
新宿1
(新宿の大盛況)

 穴蔵というものもまたたいへん暑苦しいので、クマどんは春眠の真っ最中に時々夢遊病にかかったかのようにムックリ身を起こし、ずいぶん遠くまで桜を見に出かけたし、それだけでは気が済まないので、遥か地球の裏側のナポリの街まで、ピザを貪りにノコノコ出かけたりもした。

 ついでに本も1冊・2冊とジワジワ書き上げつつあるので、夏から秋にかけて何とか出版に漕ぎつけられそうだ。この調子なら、冬眠としても春眠としても、なかなか有意義な惰眠と言っていい。

 ただし、普通の冬眠なら痩せるのが一般的だが、今井君の春眠には「ぽっちゃり太る」という欠点があって、2kgほど体重の増えた肉体を少々持て余し気味。2ヶ月+αぶりに仕事に出かけようとしたら、スーツはキツいし、ズンポのウェストにポンポンが収まりきらない。
桜
(春眠中に見に行った桜。どこの桜か、詳しいことは「ナポリ滞在記」のラストに「オマケ編」として詳述する)

 5月31日午後1時、15年前に購入した紺のスーツを着込んで、今井君は新宿西口に向かった。河合塾新宿校をはるか眼下に見下ろす、なかなか素晴らしいシチュエーションである。

 移籍して以来10年、いろいろ苦労はあったが、我々もとうとう「3大予備校」の一角を占めるところまできた。今日からまた「よっこらしょ」「よっこらしょ」と掛け声をかけながら、煉瓦を1コ1コ積みあげていこうと思う。

 諸君、テレビのドキュメンタリーや映画じゃないんだから、奇跡やミラクルで一気に飛躍などという甘いことは決して起こらない。いや、起こる可能性はゼロではないが、最初からミラクルを期待して天を仰ぐのは負け犬に過ぎない。「1コまた1コ」の姿勢こそ、最も勇敢なのである。
新宿2
(怠けたクマ助は、どうも太り気味だ)

 我々講師の仕事もそうだし、受験生や大学生の勉強でも、スポーツの世界でも同じであって、「ミラクルは起こらない」という前提で1歩1歩進むのが常道。2ヶ月も冬眠だか春眠だか惰眠だかを貪っていたクセに、ずいぶん生意気なクマである。

 しかし、今日から8月10日まで合計35回の講演&公開授業でクマ助が熱弁をふるう中身は、要するにそういうことである。ミラクルより1歩のほうが大事、奇跡より1ページのほうが重要。1歩とか1ページを放棄して奇跡を待望する怠惰から、生まれるものは何もない。

 うぉ、エラそうだ。うぉ、スゲー正論だ。新宿での講演会は15時スタート、16時45分フィニッシュ。出席者はすべて保護者であって、何と230名の立派なオトナの皆さんが。このエラそうな正論に絶え間なく爆笑し、しばしば拍手さえ湧き起こった。
新宿3
(もう一度、新宿の大盛況)

 新宿校の保護者ばかりではない。下北沢・三軒茶屋・池袋・渋谷・高田馬場など、新宿に近いいろいろな校舎からもわざわざ駆けつけていただき、スタッフ諸君の綿密な努力もあってこの成功に至ったわけである。関係者の皆様に大いに感謝する。

 終了後、3機あるエレベーターはすべて満員。何しろ30日夜の巨大地震で都内のエレベーターが軒並み停止しちゃった直後のこと。「この先生なら大丈夫」という笑顔で帰っていかれる保護者の皆さんを見送りつつ、地震のことがちょっと心配になったりした。

 何しろ今井君は大ベテランであるから、この大成功にも「別に当たり前」と涼しい顔で講師室に引き上げた。「久しぶり」の違和感よりも、ケイ錦織どんよろしく「休養十分」の充実感がムンムン&パンパンであって、久方ぶりのケーキもまた「おいしゅーございました」なのであった。
ジュレ
(新宿の講師室でケーキをいただく。おいしゅーございました)

 さて、ココからはお馴染みの「単独祝勝会」である。何度も書いている通り、首都圏のお仕事の後には公式祝勝会はないから、自らお店を物色してささやかな祝勝会を催すのである。

 しかし、今日の記事はここで打ち止めにしたい。「あれれ、いつもより短いんじゃありませんか?」と慌てる諸君、確かにいつもより短い。

 このところのスタンダードはA4版3枚であるが、1年に1回必ずこの時期に反省して
「いつも長過ぎてスミマセン」
「今日からは短くします」
「せめてA4版2枚程度にとどめるように努力します」
と宣言する。

 このブログを開始して丸7年、これはもう毎年の恒例行事だ。「短くします宣言」が1週間以上守れたタメシはないのだが、ま、大切なのはここでもまた努力の継続と意気込みであって、読者諸君もこれから4~5日はラクになると信じる。

 Mac君の変換によれば「恒例行事」も「高齢行司」ということになるが、諸君、まさに「はっけよい残った」であって、「この1行にて本日の打ち止め」ということにしたい。

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