2015年01月16日(金)

Tue 141223 センター試験のオマモリは、ポン・デュ・ガール(夏マルセイユ滞在記21)

テーマ:ブログ
 諸君、いよいよ明日からセンター試験であって、予備校講師のブログとしては
「がんばってこいよ」
「最後まであきめるな」
「他のヤツは全部カボチャだと思え」
「いつもの実力を出してこい」
の類いの激励を書きまくらなければならないのかもしれない。

 明日の日本海側には激しい雪も予想されている。今朝の天気予報では「太平洋側でも雪が降るかもしれません」「交通機関の乱れに注意」ということになっていた。まあ受験生諸君は、ちょっと早めにオウチを出るぐらいはしたほうがいいだろう。

 しかしやっぱり落ち着いたオトナのクマ助としては、紋切り型の激励をこれ以上並べたくはないのである。「落ち着け!!」と言われて落ち着けるヒト、「実力を出せ!!」と命じられて実力の出せるヒト、そういう人間を考えるほうがおかしいのである。
水道橋1
(ポン・デュ・ガール 1)

 というか、「あきらめるな!!」「冷静に!!」「相手はカボチャだ!!」の類いの異様な叫びを金切り声で絶叫するのは、そう絶叫しているヒト自身が浮き足立っている証拠。そういう司令官や上司やコーチにくっついていって、プラスになることはほとんど考えれらない。

 クマ助は、最後の最後まで「神がかり」と「神だのみ」がキライ。「ミラクルをおこせ」「必ず奇跡がおきる」「大逆転だ!!」の類いは、すでに敗色濃厚の人々を慰めるためのコトバに過ぎない。

 諸君は別に、7-0で追いつめられた敗色濃厚の状況なんかではない。1-1の同点の局面では、「奇跡をおこせ」「ミラクルだ」と絶叫する必要はゼロである。大切なのは冷静沈着に1点を奪うことであり、キチンと1点をとる努力を放棄するようでは、理性ある人間とは言えないのである。
水道橋2
(ポン・デュ・ガール 2)

 というわけで、今日のブログも浮き足立つことなく、いつも通りごく冷静に「夏マルセイユ滞在記」を書き続けることにした。ただ、あんまり知らんぷりばかりしていると、それも何だか沈着さを失っているように見えるだろう。

 そこで「いとしの受験生」諸君のため、今日1枚目の写真はオマモリに相応しいものにしようと熟慮に熟慮を重ね、古代ローマ帝国の人々が南フランスに建設した見事な石の水道橋を掲載することにした。

 受験生諸君、また、受験生の周囲で緊張しきっているさまざまなオトナのみなさん、是非この写真をダウンロードして、明日&明後日のオマモリとしてくれたまえ。

 古代ローマの人々の知性の結晶こそ、この水道橋である。幼い時代を卒業し、いよいよホンモノの知性の世界に向かう架け橋として、こういうガッシリした揺るぎのない建造物の写真こそ、明日の舞台に向かう諸君のオマモリに最高のものであると信じる。

 何しろ2000年もの歳月、ビクともせずにここに立ち続けた橋である。スペイン・セゴビアの水道橋や、イスタンブール近郊の水道橋も壮大&重厚であるが、南フランスのポン・デュ・ガール水道橋は、古代ローマの版図の随所に残る巨大建築物の中でも1か2を争う堅固&優美さである。
ニーム駅
(ニーム駅。ポン・デュ・ガールには、ここからバスで向かう)

 ただし、マルセイユからポン・デュ・ガールに至る道のりはマコトに長い。まずマルセイユ・サン・シャルル駅から、電車に乗ってニームに向かう。1時間半ほどの旅であるが、途中アルルとかタラスコンとか魅力的な街が連続して、その誘惑がまた強烈。「ポン・デュ・ガールはまた今度にしようかね」と、ついつい脇道にそれそうになる。

 ニームにたどり着くと、今度はニームの魅力に負けそうになる。「ポン・デュ・ガールは後にして、今日はまずニーム♡」という内心の声に打ち勝つのはなかなか難しい。

 今井君は若い頃からデニムがキライで、一生デニムとかジーンズとか言ふものを身につけることはなさそうであるが、ニームはデニムの発祥の地。「ニームのもの」を意味する「de Nimes」が、そのままデニムに転訛したそうな。

 しかし諸君、とにかく時間の余裕のあるうちに、はるかなポン・デュ・ガールを目指そうじゃないか。1時間に1本しかない乗合バスに乗って、ニーム駅前から1時間もかかる。

 そのバス停だって、滅多なことで見つかるものではない。通りかかった地元のオジサマ&オバサマに尋ねると、「まさか♨」という閑散とした広場にバス停が見つかった。乗合バスなんかでポン・デュ・ガールを目指すヒトは、そもそもきわめて少ないのである。
水道橋3
(ポン・デュ・ガール 3)

 途中、田舎町の小さな女子大学の前でバスがグルリと方向転換したりして、ローヌ河の支流・ガルドン川が見えてくるまで1時間。バス停「Pont du Gare」で降りた観光客は7名ほどであった。

 近くには飲食店もホテルも全くナシ。もし最終バスに乗り遅れたら、頼れる店も宿屋も見つかりそうにない。「見渡せば店も宿屋もなかりけり 南仏の果ての夏の夕暮れ」そう呟いたクマどんは、晩夏の強烈な日光を浴びながらローマ人の橋を目指した。

 一緒にバスを降りた女子大生2名のノープランぶりは、まさに驚くべきである。ニュージーランドからのバックパッカーであるが、バスの運転手とは口論するは、帰りのバスの時間さえ確かめないは、いくらバックパッカーと言っても、18歳か19歳でちょっと大胆すぎないか。

 これほど閑散とした観光地であっても、チケット売り場だけはチャンと存在していて、オカネを払わないと橋の近くまですら行けないことになっている。ニュージーランドの女子大生2名は、チケット売り場のオニーサンに帰りのバスについて尋ね、「知りません!!」と一言でカンタンに突き放され、トホーにくれた様子である。

 ただしそれでもどこまでもノープランを貫く姿勢は変えないらしく、大きく肩をすくめてオニーサンの無礼さに抗議の意を表現した後は、黙々とローマ帝国の築いた橋に向かって歩き出した。
バス停
(ポン・デュ・ガールのバス停)

 今井君だって、最終バスまでの時間はそれほど長く残っていない。木立の向こうに橋を発見し、大急ぎでその橋をわたり、その向こうに残るウルトラ原始人の横穴式住居を眺め、写真を十数枚撮影した後は、走るようにして橋を引き返し、来たばかりの道を疾走してバス停に戻らなけれなならない。

 バスのダイヤがどうしてこんなふうになっているのか、その辺はよく分からないが、要するに「こんな辺鄙なところまで、乗合バスなんかで来てくれるな」「団体ツアーのバスでまとまってくるか、さもなければレンタカーでも借りてくれ」ということらしい。

 さっきのチケット売り場の「知りませんニーチャン」が見守る中、大汗をかいて疾走を続け、クマ助は何とか最終バスに間に合ったが、ニュージーランドの女子大生たちの姿は見当たらない。

 あのあと彼女たちはどうなったかねえ。迫力ある2人組だったから、まあヒッチハイクでも何でも大胆にこなせそうだったが、あれから半年、「2人は大丈夫だったか」が今でもホンの少し気にかかっている。

 ついでに、ニームまでの帰りのバスが「どれほど蒸し暑かったか」も、なかなか記憶から消えない。窓の開かないタイプのバスで、ドライバーがどうしてもクーラーをつけようとしないのである。

 9月6日の西陽を浴びて、20名ほどの乗客は脱水症状寸前のアリサマ。ほうほうのていでニームに到着したのは16時すぎ。茹であげられたクマ助は、それでもこれからニームの街の散策を開始する。

1E(Cd) Solti & Chicago:HÆNDEL/MESSIAH①
2E(Cd) Solti & Chicago:HÆNDEL/MESSIAH②
3E(Cd) Karajan & Wiener:BEETHOVEN/MISSA SOLEMNIS 2/2
4E(Cd) Furtwängler & Vienna:BEETHOVEN/SYMPHONY No.7
5E(Cd) Barenboim, Zukerman & Du Pré:BEETHOVEN/PIANO TRIOS, VIOLIN AND CELLO SONATAS 1/9
total m125 y2236 d15166
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