2015年01月12日(月)

Fri 141219 反省しきり 本島に到着 ホテルのフロントで(夏マルセイユ滞在記17)

テーマ:ブログ
 パリで200万人、フランス全体で400万人近く、世界史の教科書に書き残されるほどの大行進があった。「テロに屈しない」。世界の人々の一致した意志が堂々と示されたその日、自分が何をしていたかを考えると、まさに「忸怩たる思い」しかない。

 ほんの2週間前までパリにいた者として、何らかの形で大行進に参加することができなかったか。暢気に深夜まで新年会なんかやっていて、それでよかったのか。反省しきりであって、今朝もテレビの前で涙が止まらなかった。

 アジアの首脳は、なぜ大行進に参加しなかったのか。日本のお偉方は何をやっていたのか。首相や副首相の日程調整がつかなくてダメだったとしても、せめて野党の党首クラスが0泊2日でパリに飛ぶぐらいできたんじゃないか。

 17人もの命が奪われ、フランスがこういう事態になっているのを見ると、暢気にマルセイユ旅行記などを書いているのも恥ずかしくなってくる。しかも旅行記上の自分は、マルセイユをほったらかしてヴェネツィアを散策中。まさに「何やってるんだ?」である。
ベネチア
(まもなくヴェネツィア本島に到着)

 ただ、ごく正直に言って、日本の中年グマなんかがここで歯ぎしりして地団駄ふんでいても何にもならないので、ここはしっかり頭を冷やして「いま自分に出来ることをする」しかない。歯ぎしりしつつも、昨日までと同様に旅の記録を書き続けることにする。

 9月4日午後4時、ベネチア映画祭真っただ中のリド島を素通りした今井君は、やっとのことで本島・サンザッカリアの船着き場に到着。とりあえず今日のホテルにチェックインすることにした。選んだのは、「ルナ・バリオーニ」である。

 ヴェネツィアでの宿泊となれば、何と言っても憧れは「ダニエリ」だ。Mac君、何だね「ダニ衿」ってのは? 何だか首のあたりがムズ痒くなってくるじゃないか。

 もしダニエリなら、窓を開ければ「嘆きの橋」、一歩外に出ればサンマルコ広場。「5つ星 L」もいいところであって、贅沢三昧をしようとするなら、ダニエリに宿泊しない手はない。

 しかし諸君、ボクチンは別に贅沢がしたくて旅をしているのではない。ダニエリは、もっとずっと年を取って仕事からも引退し、「さてこれからは余生を満喫」という頃の楽しみにとっておきたい。
ホテル前
(ホテル・ルナ・バリオーニの風景)

 ダニエリでなければ、「バウアー」という高級ホテルもある。目の前はカナル・グランデ、その向こうにサンジョルジョ・マッジョーレ島が浮かんでいる。ここも絶好のロケーションだ。

 でも、バウアーもやっぱり気難しいクマ助のテイストに合わないのである。まず、バウアーが多すぎる。ただのバウアーもあれば、バウアー・イル・パラッツォなんてのもあり、大運河に沿っていろんなバウアーが立ち並ぶ。どうもそういう経営戦略がキライなのである。

 ついでに、「新しすぎるんじゃないか」という気もする。せっかくヴェネツィアを訪れたら、シェイクスビアやヴィヴァルディの時代とは言わないまでも、せめてトーマス・マンの頃のカホリぐらいは感じたいじゃないか。
リアルト橋
(リアルト橋の風景)

 そこで選んだのが「ルナ・バリオーニ」。ダニエリとバウアーに挟まれたあたりだから、ロケーションは申しぶんないし、ちょうどエントランスのあたりにゴンドラ乗り場があって、雰囲気もスンバラシイ。6年前もここを選んで「正解!!」と快哉を叫んだ。

 諸君、別に威張るわけであるが、こんなに旅ばかりしていると、ホテルなんかでもだんだん破格の扱いを受けるようになる。ルナ・バリオーニでは、どういうわけか支配人サンが満面の笑みで挨拶に現れた。

 フロントでパスポートを出して名前を告げると、フロントクラークが電話で「イマイさまが見えられましたよ」と支配人に連絡。すぐ飛び出してきた支配人に、まるで旧知の仲みたいに握手を求められた。

「イマイさま、お待ちしていました」
「ジュニアスイートにアップグレードしておきました」
「どのぐらい滞在なさいますか?」
と矢継ぎ早におっしゃる。「どのぐらい」も何も、1泊しかしないで明日の朝にはマルセイユに戻るのである。
夕景
(リアルト橋からの夕景)

 リュック1つで訪れた不思議な日本人。昨年はブラジルで同じことをやった。サンパウロ滞在中、1日だけリオデジャネイロを訪れた。「1泊だけですか?」「荷物はリュックだけですか?」と異様な驚きで迎えられるのも無理はない。

 あんまりビックリされるので、こっちのほうが申し訳なくなった。昨年の「コパカバーナ・パレスホテル」では、お互いにビックリしすぎて雰囲気もビミョーになった。フロントのカウンターでコーヒーを勧められ、「I’m fine」と断るのを躊躇っていたら、たちまちエスプレッソが運ばれてきた。

 諸君、外国のウルトラ高級ホテルには、徒歩なんかで到着しちゃダメなのだ。チャンと空港からクルマに乗って、スーツケースも3個4個と山積みにし、ボーイさんをファーストネームで呼んで用事を言いつけながら、ニコヤカな余裕の表情でフロントクラークと握手を交わすぐらいじゃなきゃイケナイ。

 ところが今井君はどうだ? ヨレヨレのシャツ。テラテラの黒ズンボ。ゴミ置き場から拾ってきたみたいな、色あせた茶色のクツ。10年間、旅には欠かさず持ち歩いた戦友のようなリュック。折りたたみの傘をたたみながら、ボーイさんにもフロントのヒトにも異様なほどペコペコする。

 これでは、就職希望者が採用面接にやってきたみたいだ。とても高級ホテルの宿泊者には見えないだろう。リオデジャネイロでは、最後までボーイさんが「変わったカタですね」という視線と態度を変えなかった。今井君とは、そういう人物である。
夜景
(リアルト橋からの夜景)

 まあいいや。ヴェネツィアではいくらか態度もマトモだったらしく、支配人さんも「1泊」「リュックだけ」に驚きつつも、名刺を手渡しながら「これからは予約をとるのにも、トーキョーからワタシに直接ご連絡ください」と言ってくれた。

 とにかく、アップグレードはマコトにありがたい。こちらも丁寧に頭を下げて、6年前と同じジュニアスイートのお部屋に導いてもらった。ただし、ちょっとこのホテルは古くなりすぎたかね。

 古さを求めて選んでおきながら、古いと文句をつけるのもどうかと思うが、水回りに若干の問題があり、お風呂に楽しく入れない。ま、いいか、お風呂はマルセイユに帰ってから思う存分エンジョイできるんだから、ヴェネツィアはお風呂の時間も惜しんでタップリ歩き回ることにする。

 すぐに部屋を出て、手ぶらでリアルト橋に向かう。ガイドブックも不要。テーマパークみたいな小さな街だし、迷ったら迷ったなりに迷うこと自体を楽しめばいいので、むしろ積極的に迷ったほうがこの街は楽しい。「もし迷わなかったら、ヴェネツィアに来た意味がない」というぐらい。治安がどうこう、難しいことを言わないことである。

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 2/6
2E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 3/6
3E(Cd) Joël Cohen:L'HOMME ARMÉ
4E(Cd) Solti & Chicago:HÆNDEL/MESSIAH②
5E(Cd) Solti & Chicago:HÆNDEL/MESSIAH①
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