2014年11月02日(日)

Thu 141009 危機に陥る 自販機との戦い 蜃気楼のように店が出現(速攻シンガポール11)

テーマ:ブログ
 早くも旅は最終日となってしまったが、今回の速攻シンガポールは、あくまで「降って湧いた」という感じのオマケ旅である。「早くも最終日」はやっぱり寂しいけれども、オマケがあんまり長く続くのも変な話だ。今回は「これで十分」ということにしようじゃないか。

 いつも公開授業とか講演会とかたくさん予定が入る10月上旬、ふとスケジュール表を見たら「おやおや、丸1週間スケジュールが空いている」と気づき、「ならば、行ってくっか!!」と、躊躇もなしにいきなり決めた旅なのだ。

 10月上旬がポッカリ空いたぶん、11月のスケジュールが凄まじいアリサマになっている。11月3日に東京を出た後は、大阪☞兵庫☞兵庫☞大阪☞大阪と、激しく関西5連発。休む間もなくそのまま新潟に向かい、新潟2連発。こりゃ今のうちに遊んでおかないと、旅好きグマの忍耐も辛抱ももたなくなる。

 ただし諸君、誤解しないでくれたまえ。「関西5連発」などというのも、まさに千載一遇のチャンスであって、同じホテルに5連泊ということになれば、そこを起点にして京都に奈良に神戸、仕事前の午前から午後にかけて、関西の秋を満喫する予定が満載である。
椰子
(ヤシの樹が赤道直下の情緒を盛り上げる)

 さて、10月9日のクマどんは、シンガポール・カトンの海岸にいた。前々回書いた通り、体内の水分が大量の汗で流れてしまい、ポロシャツはグショグショ、肉体の奥深くから「熱中症になるよー♨」「熱中症になるよー♨」と切羽詰まった叫びがこみあげてきていた。

 しかも諸君、この街はそこいら中に「ホーカーズ」のニオイが溢れている。空腹時なら「食欲をそそる素敵な香り」であっても、水分が蒸発してゼーゼー喘いでいる状況でのこのカホリは、嗅覚から熱中症を誘発する「ニオイ」であり、誤解を恐れずに言えば「悪臭」の分野に入れるしかない。

 そのニオイをかいくぐってついに海岸にたどり着いたクマどんは、ほとんど「生きるか死ぬか」という懸命の思いでレストランを探した。ホーカーズじゃ、絶対ダメだ。こんな危機の中で塩辛いドンブリなんか抱え込んだら、それが原因で熱中症を決定的に引き寄せてしまう。

 しかし、どうしても見つからない。地図の上ではすぐ近くに高級中華レストランがあるはずなのだが、目の前は小さな波が果てしなく打ち寄せる海、その向こうには数えきれない数の貨物船が浮かぶアジアの交通の要衝。可愛く並んだヤシの樹が赤道直下の趣きを添えているが、今はそんなことはどうでもいい。
JKストア
(日本風のスーパー「JKストア」。ここでいったん涼んでいく)

 どこかに、この海岸からの脱出ルートが見つからないものか。人類の歴史上、海岸に打ち上げられた難破船のどれほど多くの乗組員が、目の前に広がる大量の海水を眺めながら、空しく渇いて命を失っていったことだろう。ドラマティックになりがちな今井君は、そんなことまで思っていた。

 中華レストランを発見したのは、まさにその時である。しかし諸君、たいへんだ。レストランのドアは固く閉ざされ、ドリンクの古びた自動販売機が2つ、すっかり色あせ、世の中に見捨てられたように立ち尽くしているだけだ。

 いやはや、こんな事態に追い込まれるとは思いも寄らなかった。赤道直下の海岸で崩壊寸前の自動販売機のドリンクに命を託すことになろうとは。しかし、やむを得ないものは、やっぱりやむを得ない。渇ききり&干上がりかけたクマどんは、やむなく自動販売機に2ドル紙幣を1枚差し込んでみた。
長汀
(海岸の中華レストラン「LONG BEACH 長堤」に救われる)

 ところが諸君、驚くなかれ、自動販売機は「故障中」。震える手で差し込んでみた2ドル札は、何度トライしても空しく突き返されるばかりである。
「ボクはいま休憩中です」
「こんなプラスチックのお札なんか食べたくありません」
「このまま、赤道直下の熱気の中で、永遠の居眠りエンジョイしていたいんです」
今井君が与えようとする2ドルのエサを、そう言ってマコトに依怙地に辞退してみせるのである。

「どうか、辞退してくれるな」
「ほら、キミの大好きなムラサキ色の2ドル札じゃないか」
「遠慮せずに飲み込みたまえ」
「コーラ1本でいい。ジュース1本でもいい。渇いたクマを助けると思って、ホンのちょっと譲歩してくれたまえ」

 クマ君の熱い呼びかけにもかかわらず、依怙地な自販機君は拒否と拒絶を繰り返す。
「いらねえんだよ」
「そんなムラサキのペラペラなんか、欲しくねえよ」
「おじさん、しつこいよ」
というわけである。
四川
(牛肉の四川風。また汗が噴き出すほど辛かったが、たいへんおいしゅーございました)

 なるほど、そういうことか。キミには優しさのカケラもないんだな。わかった、キミには頼らない。見てろよ、今にタイヘンなことになるからな。そういう捨てゼリフを機械に向かって吐き散らしながら、闘志に燃えるクマどんは自販機を見捨てて歩き続けた。

 すると諸君、夢ではないか。干し柿か干しシイタケみたいに乾物屋の店先を飾るに相応しい状況に陥っていたクマ君の前に、マコトに立派な店構えの中華料理店が出現。砂漠の蜃気楼のように、フラフラになった遭難者に微笑みかけていたのである。

 店の名前は「LONG BEACH」、中国名「長堤」。「あれれ、正しくは『長汀』なんじゃないの?」であるが、まあいいじゃないか。正しい中国語訳より、今の干からびた肉体に必要なのは、ビア、ビア、ビア。黄金色に輝き、白い泡のお帽子をかぶった素晴らしい飲み物さえあれば、他には何にも欲しくない。
中華
(おかげさまで、ムクムク元気が出てまいりました)

 驚くなかれ、今井君は大きなジョッキに4杯のビアを次から次へと飲み干した。ここで我が相棒Mac君は「驚くな彼」と変換したのであるが、そんなことはまあいいじゃないか。グリーディ今井は、続いて「生タコのオレンジソース」「牛肉の四川風」に該当するものを注文。渇きとともに飢えに対処する余裕も、ムクムク元気に蘇ってきたのである。

 恐るべし、クマ蔵。シンガポール3日目で陥った危機も、こうしてマコトに見事に克服したのであった。この不屈のド根性は、まさにド根性ガエルの風格であって、こうして見事に死地を脱し、汗まみれのシャツからポタポタ汗を絞りながら、意気揚々とブギスに帰還したのである。

1E(Cd) Solti & London:MOZART/LE NOZZE DI FIGARO①
2E(Cd) Solti & London:MOZART/LE NOZZE DI FIGARO②
3E(Cd) Solti & London:MOZART/LE NOZZE DI FIGARO③
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