2013年09月20日(金)

Tue 130827 ラーメンを食べにいく 度肝を抜かれる(第2次ンラゼマ地球一周記22)

テーマ:ブログ
 9月3日、サンパウロ滞在の3日目は、朝から強めの雨が降っていた。
 昨日と一昨日は気温が30℃を超える勢いで、道行くヒトビトの多くがTシャツ姿。今井君も「郷に入れば郷に従え」をやったわけだが、南半球の9月は、北半球の3月に該当するから、いったん日が陰れば一気に気温も下がる。
 昨年同時期のブエノスアイレスでは、9月のサクラが満開だった。サクラが咲く気候だから、早春に相応しいキリッとした気温で、朝夕はジャンパーを着なければブルブル震えるぐらいだった。
 地図で確認してくれたまえ。ブエノスアイレスとサンパウロでは、緯度も全然違うのである。ブエノスアイレスは南緯35度。サンパウロはちょうど南回帰線のあたり。北半球にあてはめれば、北緯35度は京都や静岡であり、北回帰線付近に並ぶ都市は、ホンコン・ドバイ・カルカッタである。
醤油らーめん
(サンパウロ・リベルダージ「あすか」の醤油ラーメン)

 雨粒が窓をたたく音を聞きながら、3日目のサト助は「今日はホテルライフ満喫もいいな」と考えた。だって諸君、せっかくのエグゼクティブ・スイートでござる。早春の冷たい雨の中、濡れながら「危険な街」をブルブル震えて歩きまわるより、ソファに寝転がってテレビでも眺めている方がいいじゃないか。
 サンパウロでは、NHKだって見ることができる。さすが日本からのブラジル移民の歴史は長いのだ。「ホテルライフ満喫」の選択肢を選ぶなら、「世界中 せっぱつまって 崖っぷち」という五七五な切迫感でいっぱいのCNNを眺めるより、NHK相手にのんびり寝転がっているのがいいだろう。
 ところが諸君、外国旅行の最中に何かの間違いで日本のテレビを一瞬でも見てみたまえ。余りのバカバカしさと暢気さに、開いた口がアングリ、またはカパッと開き放題に開いて、アゴのチョウツガイまで外れてしまう。
 だって諸君、いきなり「おかあさんといっしょ」だ。3歳か4歳の子どもたちが、ぬいぐるみを着せられてスタジオを延々と走り回る。それが終わると、料理番組。「今日はOKONOMIYAKIを作って見ましょう。楽しいですよぉ」だし、その20分後には、笑顔の鶴瓶さんが日本の田舎町でダンゴやおせんべいをかじっていたりする。
 CNNが人類の危機を報じてあんなにせっぱつまっていたのに、ホンワカ&マッタリ、ネッチリ&モッチリ、「日本国民全員が残らず『おじゃる丸』なんじゃないか」と錯覚するほど、モッタリ♡フンワカ♡オトギの国なのだ。
キリンさん
(ファストフードのバイトさんも、キリンさんの着ぐるみで奮闘)

 そこでサト助は、直ちにNHKに別れを告げ、緊張感で画面までトゲトゲ尖ったCNNもヤメにして、いきなりラーメンを食べにいくことに決めた。「ホテルライフ満喫」などというコトバにダマされちゃダメだ。つまらんテレビ相手に、2時間も3時間も文句タラタラ、疲れ果てるだけのことだ。
 「そんなことしてるより、ラーメン食いにいこう♨ ラーメン♡ラーメン。ラーメン♨ラーメン♨ラーメン。はは、ははは。はははははは」。サト助は超&超有名古文講師=Mr.予備校=Y先生の口マネをしながら、雨だろうと何だろうと断固ラーメンを食いにいくことに決めた。
 「そんなこといったって、札幌や博多にいるわけじゃない。オマエはいま地球の裏側・サンパウロにいるんじゃなかったのか?」という諸君。諸君はサンパウロの実力が分かっていないんだ。ことラーメンについては、ニューヨークよりもパリよりも、ずっとサンパウロのほうが進んでいる。
 何を隠そう、あんまりサンパウロのラーメンが気に入ったので、このあと今井君はサンパウロで4回もラーメン屋に入った。だって諸君、リベルダージのラーメン屋で、サト助の大好物「サラッとした醤油ラーメン」と出会ったのである。
二宮くん
(雨の中、荷物を背負って読書に励む二宮クン)

 日本のラーメンって、どうなんですかねぇ。工夫に工夫を重ねすぎ、マスメディアにいじられすぎて、もはやラーメンでも何でもなくなっちゃったのが、多すぎるような気がしますがねぇ。
 チャーシューが大きく分厚すぎて、ラーメンというよりチャーシュー煮込みみたいになっちゃったヤツ。トンコツのアブラでギトギト、一口でアタマが痛くなるほどドロドロのスープで、店の1ブロック前から「何だか臭くないか?」とツブヤキが漏れるほどの濃厚スープ。そういうのは邪道だと、愚かなサト助は考える。
 そもそもメディアのヒトビト、正確には放送作家と2流3流のタレントたちが、異様な絶讃を繰り返したのがいけないのだ。スープを一口すすっては、悶絶寸前の表情で「んんんんー」と絶句してみせる。「うわっ、こりゃ濃厚ですー!!」と絶叫する。そんなことをやっているうちに、アブラでドロドロ、飲み尽くすのが困難なほどの濃厚スープ、そんな妙竹林なのばっかになっちゃった。
 具が多すぎるのもいかんね。「麺はどこに消えちゃったの?」と探さなきゃいけないぐらい、チャーシューとシナチクとネギとワカメがワンサとのっかってるのは、あれはもうラーメンの名に値しないんじゃないか。
 ウィーンの韓国系ナンチャッテラーメン屋「京都」で、野菜の味噌煮込みが煮詰まったとしか考えようのない恐るべきラーメンがナマイキにも「ラーメン」の名でテーブルに登場、クマ蔵の度肝を抜いた。この間も下北沢の店で「あっさり旭川ラーメン」がアブラでギトギト&ドロドロだったので、このごろクマの度肝は抜かれ放題である。
餃子
(餃子とビール「ブラフマ」の光景)

 サンパウロ・リベルダージのラーメンについても、当初は全く期待していなかった。求めているのは、あくまでキレイに透き通ったスープの「2杯でも3杯でも軽くいけそうだ」というアッサリ系である。
 具だくさんのドロドロ煮込みでゴマかすんじゃなくて、麺とスープだけで「うまい!!」と静かに頷かせてくれるホンモノのラーメン。まさかブラジルで、そんな絶品と出会えるはずはないと思っていた。
 雨の中、傘をさして訪れたのは、リベルダージ「あすか」。諸君、サト助は希代の面倒くさがり屋だから、「傘をさしてまでどこかに出かける」というのはホントに珍しい。
 どこに出かけるのでも、傘なんかささない。「ちょっとぐらい濡れたって、死にゃしないよ」「濡れていくのも楽しいよ」であり、そういう勇ましいことが言えないような強烈な雨なら、最初から出かけない。人生を左右しかねないほど大切な用事でも、そんなの無視しちゃって何とかゴマかしちゃえばいい。
 だから、9月3日のサト助が傘をさしてまでラーメンを食べにいったのは、ホントに人生の危機を感じていたのだ。サンパウロまで来て、「おかあさんといっしょ」や鶴瓶さんの笑顔を見て1日過ごしたんじゃ、怪傑サト助の名がすたる。
 目指したのは「あすか」。リベルダージの街の一番はずれ、「もうここで東洋人街は終わり」という寂しい一角に、「あすか」の看板があり、お腹の堂々と突き出たブラジル人のオジサンが立って、「イーラッシャイマスィー」と愛想をふりまいている。
あすか
(ラーメン「あすか」の外観と、イーラッシャイマスィーのオジサン)

 店の外には、順番を待つヒトビトが10人余り。店内にも長い列ができて、たいへんな人気ぶりである。待つこと15分、当然のごとく「お相席」で、5人掛けのテーブルに導かれ、ブラジルのお兄さん&お姉さんと一緒にラーメンをすすることになった。
 いきなりブラジル兄さんがニコニコ笑って「ワタシ、浜松デ、働イテイタコト、アリマス」と言われたときには、またしても度肝を抜かれたが、彼とカップルなのだとばかり思っていたブラジル姉さんが、全く関係のない相席客だと知った時にもまたまた度肝を抜かれた。
 ここまで抜かれ放題だと、「そもそも『度肝』って何なんだ?」とググってみたくなるが、実際にググってみたところでは、「ど」は強調の接頭辞。「ど真ん中」「どシロート」「どアホ」の「ど」と一緒であって、英訳するとthrow a scare into a personなのである。
 出てきたラーメンとギョーザの旨さにも、またまたサト助は度肝を抜かれた。おやおや、こんなに旨いんじゃ、日本のラーメン屋も油断できませんな。ついでに、「度肝」を抜かれ放題の今井君も、安心していられませんな。
 だって、食べ終わって、まだ午後1時だ。雨の降りしきるサンパウロでこれから夜まで何をしようか。まさか「おかあさんといっしょ」というわけにもいかないじゃないか。

1E(Cd) Tower of Power:TOWER OF TOWER
2E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
3E(Cd) Tuck & Patti:CHOCOLATE MOMENT
6D(DMv) BREACH
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