2013年09月17日(火)

Sat 130824 ははあん派 対メロン戦の予告 市民市場(第2次ンラゼマ地球一周記19)

テーマ:ブログ
 ずっとずっーとむかし、このブログに「ははあん派」について書いたことがあるように記憶する。旅についてマコトに決まりきった考えを居抱いていて、「これから○○に行ってきます」とヒトコト言っただけで、やたらワケ知り顔に「ははーん、…ですね」とニッコリ笑いかけてくるヒトビトのことである。
 そういう「ははあん派」の面々は、例えば「パリに行ってきます」と言えばたちまち「ははあん、ルーブルにオルセーですね」とニッコリする。フィレンツェなら「ははあん、ウフィツィ美術館ですね」だし、ミラノなら「ははあん、オペラですね」なのである。
 ところが、今井サト助の旅については、そういう「ははあん派」の皆さんがエラく困惑して、首を横に傾げることが多い。まず、何と言っても行き先が意外すぎるのだ。ブエノスアイレスだのシカゴだの、ボストンだのダブリンだのブリュッセルだの、そんな地名を言われても、滅多なヒトが「ははあん…」とニヤニヤ出来るはずがない。
 「トルコに」なら「ははあん、カッパドキアですね」だろうし、「ミュンヘンに」なら「ははあん、ビールですね」だろうけれども、まさか「アテネに」に対して「ははあん、国会議事堂の前でデモに参加するんですね」という訳にはいかないだろう。
なまずくん
(サンパウロの市民市場に並ぶナマズさんたち)

 サト助はそうやって「ははあん派」をビックリさせるのが大好きだ。「ビックリさせる」よりもっと好きなのが「絶句させる」であって、「ちょっとワルシャワへ」「ちょっとトリノとブレシアへ」と言い放ち、相手がモトモトまん丸な目玉をもっとまん丸くして
「そんな何にもない街に、何しに行くんですか」
「そんなとこに行って、何してくるんですか」
と真顔で尋ねる一瞬は、おそらく「サトイモ大好きベスト100」の上位10位ぐらいには顔を出すだろうと信じている。
 「サトイモ大好きベスト10」ということになると、7位か8位に「スーパーで安いメロンを買って一気食い」が入ってくる。貧乏な学部学生の頃、今井君はこれを自分1人のお祝いとしてよくやった。
 1ヶ月の家賃15000円のボロアパートを借りていた千葉県北松戸に「マルエツ」というスーパーがあって、お祝いの日の2日か3日前に「プリンスメロン」や「アムスメロン」を買ってきた。
 これを2日かけて冷蔵庫で熟成させる。台所にコバエが発生するぐらい、メロンちゃんの甘い匂いがプンプンするまで、「ジッとガマンの子」として待って待って待ち続けるのである。
 コバエの数が10匹を超える頃、ついに「お祝いの日」がやってくる。「お祝いの日」とは、「トルストイ『復活』をついに読み上げた」とか「今年の美術館訪問数が、ついに100を超えた」とか、マコトにクダラン記念日に過ぎないのだが、ガハガハ笑いながら熟成したメロンにナイフを入れるのと、いったいどっちがクダラナイか、マトモなヒトの判断を仰いだことは一度もない。
市場1
(サンパウロの市場に並ぶブタさんたち 1)

 お祝いの日、家賃1万5千円の「松和荘」201号室で、今井君はまずキンチョールを10秒ほど噴霧する。もちろん、メロン目当てに繁殖を繰り返したコバエ軍団を殲滅するのである。
 10秒の噴霧後、しばらくお部屋を離れて散歩して帰れば、コバエ軍団はもちろん全滅している。問題なのは、ついでに可愛いゴキちゃんまで息絶え、部屋の真ん中でひっくり返って、例の脚をグルグルふるわせたりしていることだが、そこはまあ「やむを得ないものはやむを得ない」と済ませる以外にない。
 冷蔵庫の中でよく冷えたメロンを、果物ナイフで2つに割り、お椀の形のメロンを2つこしらえる。甘い香りの冷たいメロンが、貧乏な1人暮らしの学部生にとってどれほど嬉しいか、諸君、ちょっと想像してみたまえ。2つのお椀をスプーンで空っぽにすれば、ほとんどクリスマス10回分の幸福に匹敵すると言っていい。
 今回の第2次ンラゼマ=サンパウロ訪問で、年老いたサト助は「もしオリンピックが東京に決まったら、あの懐かしいメロン祭をサンパウロで再現しよう」と決めていた。
 サンパウロ滞在2日目の9月2日、「そろそろスーパーでメロン買わなくちゃな」と焦る気持ちもあった。その話は、滞在したホテルから徒歩で数分のスーパー「ポン・デ・アスーカル」の思い出とともに、数日後の記事に詳細を記録できると思う。
市場2
(サンパウロの市場に並ぶブタさんたち 2)

 そういう「メロン祭」が仮に「サトイモ大好きベスト100」の8位だとすれば、9位あたりに位置するのが「ははあん派を絶句させること」である。パリやヴェネツィアやフィレンツェの話で「ははあん」とニヤニヤするヒトたちも、「ちょっとサンパウロに」と口にした瞬間、「はぁぁ?」とモノの見事に絶句してくれる。サト助の思うツボである。
 もちろん里芋サトちゃんがサンパウロへの旅を思い立ったのには、いろいろ深慮や遠謀があったので、そんなにカンタンに「ははあん」などとニヤニヤ理解されては困る。「そんな危険な街に7日もいて、いったい何をしてくるんですか?」と心からの真顔で尋ねてほしいのである。
 問いに対する答えは「自分でも全くわかりません」「ボクの旅の目的ですか? 見当もつきませんね」である。ウソでも何でもなくて、ホントに自分でも見当がつかないのである。「ボクって、何で危険を冒してまでサンパウロに行くの?」。シカゴでも、うんにゃ、そもそも旅に出る前の東京でも、何度も自問自答して、結局マトモな答えは1つも出なかった。
大聖堂
(サンパウロ、サンベント教会)

 だから、サンパウロ滞在の2日目、今井君は「今日はどこに行こうかな」と途方に暮れてしまった。観光地なら「ここはマスト」「こことこことは見逃してはいけません」みたいなスポットがあるが、ガイドブックのサンパウロには、そんな記述さえ1つも見当たらないのだ。
 うにゃにゃ、仕方ない。「とりあえず古い教会にでも行ってみますかね」と重い腰を上げた2日目のクマ蔵が訪れたのは、サンパウロで1番の歴史を誇る「サン・ベント教会」である。
 地下鉄サン・ベントの駅で降りれば、100年の歴史を誇るサンベント教会は目の前だが、諸君、奈良や京都なら1000年の歴史を誇る寺社がいくらでもズラズラ並んでいる。「100年の歴史」じゃ、首都圏の地方都市のお寺だって、珍しくも何ともないじゃないか。
 困り果てたサト助は、「よーし、この際、市場を見に行くか」と決めた。サトイモ君にとって、ホンマモンのサトイモがゴロゴロ並んでいる青果市場は一種の故郷といっていい。
 ブダペストでも、アテネでも、バルセロナでも、今井君が一番楽しかったのは、新鮮な肉とサカナと野菜の集結する市民市場だった。中でも、肉屋さんたちが血まみれの肉切り包丁を振り回して罵声を上げていたアテネ・モナスティラキの市場の記憶は生々しい。
市場3
(サンパウロ市民市場)

 商業都市サンパウロで最も賑やかな問屋街を抜け、無数のサングラスやコーモリ傘を並べた中国系バッタモン商店街を抜けて、徒歩15分ほど。今井君はサンパウロの市民市場に到着した。
 期待していたのは、アマゾン河の淡水魚群。アロワナみたいな巨大なおサカナや、ピラニアをはじめとする不気味な食人魚の諸君が、融けかけた昼の氷に冷やされてズラズラ並んでいるのを期待したのだ。 
 しかしマコトに残念なことに、アマゾンからサンパウロは遠い。アマゾンの巨大淡水魚なんかをサンパウロまでノンビリ運んでいたんじゃ、「メロンにコバエがブンブン」ぐらいじゃ済まないのである。無数の虫がわき、魚肉はドロドロに溶解してしまう。だからサンパウロの市場は、肉もサカナも圧倒的に大人しい。
 大人しくないのは、市場名物の巨大サンドイッチであり、臆することなく巨大サンドイッチにむしゃぶりつく日本の里芋サト次郎なのであるが、さすがに今日は長く書きすぎた。
 対メロン大戦争と、巨大サンドイッチ攻略戦については、チャンと日を改め、シーザーのガリア戦記に負けないぐらいの詳細な描写を試みようと決意するクマ蔵なのである。

1E(Cd) Jan Garbarek:IN PRAISE OF DREAMS
2E(Cd) Joe Sample:RAINBOW SEEKER
3E(Cd) Joe Sample:SWING SWEET CAFE
4E(Cd) Joe Sample & Lalah Hathaway:THE SONG LIVES ON
5E(Cd) Lee Ritenour:WES BOUND
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