2013年09月14日(土)

Wed 130821 サンパウロ到着まで 麗らかで穏やかな朝(第2次ンラゼマ地球一周記16)

テーマ:ブログ
 「ブラジル編に入る」と言っても、まず「シカゴからサンパウロへの移動」について記録しておかなればならない。シカゴ・オヘア空港は「アメリカで2番目に忙しい空港」。第1位をアトランタに譲ってはいるが、やっぱり世界有数のこの巨大空港である。
 もちろん、ビザはチャンと取得してきた。ブラジル入国にはビザが必要。7月のある猛暑の日、サト助は東京・五反田のブラジル領事館に出頭して、3ヶ月滞在用のビザをパスポートに添付してもらった。
 ブラジルのオカネもキチンと用意した。ブラジル通貨は、「レアル」。2013年夏の交換レートは、1レアル=約45円である。直前の情報で「50レアル以上の高額紙幣は現地ではイヤがられ、あまり使用機会がない」ということだったので、10レアル紙幣を束にして持参した。
 初めての国を旅する時、サト助は「1日につき1万円」ぐらいを目安にする。クレジットカードが使えない場合を考慮して、多目に準備していく方が安心だ。
 もちろん「現地で両替」でもいいが、外務省が「渡航には十分な考慮が必要」と言い、ネット情報に「世界で一番危険な犯罪都市」と出ているような街で、「両替」「キャッシング」などというのは、やっぱりチョイと危険である。日本で準備していくのが定石だろう。
雑踏
(サンパウロ、混雑する問屋街)

 昨年のブエノスアイレスでは、その辺が準備不足だった。ヒコーキから降りたばかりの空港で両替、それでも足りなくなったので、街中のキャッシング機で2度も3度もオカネをおろした。もちろん、日本国内でアルゼンチン・ペソは手に入らないが、アメリカ滞在中に替えておく方が賢明だった。
 街でキャシングするたびに、その直後に周囲の様子がおかしくなった。サト助の後ろから、妙な声で「カンビオ、カンビオ」「カンビオ、カンビオ」とツブヤキながら、怪しい風体の男女がついてくるのである。
 潮風で声を嗄らした演歌歌手のような、サビのきいた低い声。今井君にだけ聞こえる小声なのだが、「両替はいかが?」「両替はいかが?」と、どこまでも後ろからついてくる。ところどころでヒトが交代するが、人物が代わっても「カンビオ、カンビオ」の台詞は同じである。
 別に危険を感じるほどではない。しかし「世界有数の犯罪都市」とレッテルを貼られた街で、この状況はどうしても気色悪い。多数の人間に見張られ、後をつけられたんじゃ、安心して街を歩けない。南米の都会で「現地でキャッシング」はやっぱりヤメた方がいい。
地下鉄
(サンパウロ地下鉄。意外なほど現代的で快適。危険を感じるようなことは1度もなかった)

 というわけで、8月27日、日本出国の前々日に、サト助は東京・丸の内のブラジル銀行東京支店に出向き、現金7万円をブラジルレアルに両替してきた。「50レアルは使えない」という情報を素直に信じて、7万円のうち6万円を10レアル紙幣に替えた。
 諸君、10レアル≒500円だ。6万円なら10レアル紙幣は何と120枚にもなる。うひゃ、何て分厚い札束なんだ。今から25年前、100万円の札束を3つカバンに入れて、銀行から不動産屋さんまで運んだ経験があるけれども、100枚以上のゲンナマ札束を見たのは、あの時以来かもしれない。
 「札束で頬をひっぱたく」という表現があるが、やっぱりあれも100枚の札束をイメージしたコトバである。1000枚じゃ分厚すぎて、レンガかコンクリートブロックみたいなカタマリになる。ヒトの頬なんかひっぱたけない。頬をひっぱたいて「どうだ、オカネさまの威力にはグーの音も出ないだろう」なんてのは、どうしても100枚が限度なのである。
一回券
(サンパウロ地下鉄の1回券。3レアル=150円。購入してすぐ、改札の機械に吸い込まれてしまう)

 さて、こういうふうで、とにかくサト助どんのカバンには、120枚を超えるブラジルレアルの札束が入っている。ビザもあり、パスポートもあり、札束もしっかり抱え、これで何の心配もないはず。しかしやっぱり治安情報が心配だ。ネットを見るに
「一人歩きは、絶対にしてはいけません」
「地下鉄やバスはスリの巣窟です。カモにならないよう、乗車は避けた方が無難です」
「日本人だとバレると、たくさんの犯罪者がたかってきます。現金は持ち歩かないようにしましょう」
など、ありとあらゆる怪談話が載っている。
 しかしまさに今井君の旅のスタイルは「地下鉄にもバスにもたっぷり乗ろう」「心ゆくまで歩き回ろう」というもの。それを「ヤメた方がいい」と言われたんじゃ、ションボリせざるを得ない。
 こうして、アメリカ出国まではドキドキのドッキドキ。ユナイテッド航空の広いラウンジで、ションボリして過ごすことになった。後になって考えてみればマコトに下らないことでションボリしていたのだが、ま、仕方ないじゃないか。
レアル札
(ブラジル紙幣)

 20時、ヒコーキ出発の1時間前に、空港カウンターに呼び出された。「Mr.イマイ。アップグレードになりました。席は7Fに変更です」と告げられる。うぎゃ、こりゃラッキーだ。ついさっきまでションボリ沈み込んでいたサトちゃんは、急に顔がツルツルになるぐらい嬉しくなった。これで2便連続のアップグレード→ビジネスクラスの旅である。
 もっとも実際に乗り込んでみると、UNITEDのビジネスはANAとは全く比較にならない。うぉ、この狭さは何なんだ? ビジネスなのに、横に8人が並ばされる。2席—4席—2席の配列。デッカいアメリカ人男性4名がズラリと並んで、肩や腰が座席にギリギリで収まって、ほとんど雑魚寝のアリサマだ。
 今井君は4名並んだ真ん中の、もっとも窮屈なスペースに押し込まれることになった。部活の合宿よりまだ狭い雑魚寝状態で、サンパウロまで10時間を耐え抜かなければならない。カンヅメのイワシみたいに、肉体が四角くなりそうだ。
 このぐらいなら、まだエコノミー席の方がよかったかもしれない。このギューヅメ状態で、ワインが出て、サラダが出て、ステーキが出て、超豪華♡甘さビックリのデカいデザートも出る。大きなアメリカ人たちが、変にチマチマした手つきでサラダをあえている様子が物悲しい。
 後ろ向きの座席もあって、彼らとしょっちゅう視線が交錯する。「ヒコーキで後ろ向きに座って旅をする」というのは何ともシュールな感覚だろう。もし定額運賃を払っているとしたら、こんな雑魚寝で片道50万円以上するのだが、礼儀正しいアメリカン・エリートは、誰も文句なんか言わないのである。
 それでも座席はフルフラットになって、まあ一応エコノミーより楽チンではある。たいへん肩が凝るギューヅメ体験だったが、「楽チン♨楽チン」と念じているうちに、朝9時半、ついにサンパウロ・グアルーリョス国際空港に到着した。
お部屋
(インターコンチネンタルホテル・サンパウロのエグゼクティブ・スイート。フロントのマエストロ氏(おそらく本名)の計らいで、こんな広いリビングスペース付きの部屋にアップグレードしてもらえた)

 諸君、ちょっと「サンパウロ空港」をググって見たまえ。いきなり「治安は世界最悪かも。サンパウロ空港にご用心」という文字に遭遇する。去年のブエノスアイレスでも「タクシーは危険。必ずレミースを利用すべし」という情報に震えながら降り立ったが、「世界最悪」ということになると、こりゃますますオッカナイでござるよ。
 心配していた入国審査は、ビザを見せて無事に通過。なかなか出てこない荷物にチョイと心配したが、ここもまあ問題なく通過。税関も、やたらにメンドーな書類を書かせた割に、その書類を受け取りもせず、難なく通過させてくれた。
 空港のパブリックスペースに出ても、「おやおや、この空港のどこが『世界最悪』なの?」と拍子抜けするぐらい、平穏そのもの&平和そのもの。マドリードやミラノやアテネの空港とちっとも変わらない。
 タクシーは定額制であって、先にカウンターで目的地を言って料金を支払うシステム。ドライバーと運賃のことでモメる心配も全くない。クレジットカードで支払って、タクシーに乗り込むと、ドライバーはマコトに礼儀正しい紳士である。「ちょっと車間をツメすぎなんじゃないか」とも思うが、このぐらいの勇敢な運転が、この国の流儀のようである。
 宿泊先のインターコンチネンタルホテルまで、空港から高速を経由して1時間弱である。この道のりもネット情報によれば
「渋滞すると、高速道路でも周辺の街のヒトがワラワラ入ってきて、粗悪な品を売りつけたり、現金を強奪したりします」
「ご用心、ご用心」
「窓を開けたり、大きな荷物を抱えたりしていると、強盗の餌食になりやすいです。荷物は外から見えないように、足もとに隠しておきましょう」
など、非常に危険な1時間のはずだったが、そういう気配も一切ナシ。そこにあるのは、穏やかで麗らかな、日本と同じ早春の朝なのであった。

1E(Cd) Marvin Gaye:WHAT’S GOING ON
2E(Cd) Santana:EVOLUTION
3E(Cd) Sheila E. & The E-Train:HEAVEN
4E(Cd) Tower of Power:TOWER OF TOWER
5E(Cd) Tower of Power:URBAN RENEWAL
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