Thu 130801 そこのけそこのけKUMONさまが通る 鹿児島で大熱演→祝勝会 花火は? | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 130801 そこのけそこのけKUMONさまが通る 鹿児島で大熱演→祝勝会 花火は?

 8月24日、午後12時半に鹿児島・城山観光ホテルに到着。空港から乗ったタクシーの運転手さんは「よく今夜の城山観光ホテルに部屋が予約できましたね」と、最初から最後までひたすらビックリしていらっしゃった。
 何をそんなにビックリしているのかと思ったら、「今夜の花火大会は、鹿児島で最大のイベントと言ってもいいぐらい。しかも『城山観光ホテル』は花火を見るのに絶好のロケーション。桜島をバックに、錦江湾に打ち上がる14000発の花火を、まさに目の前に手に取るように眺められます」というのである。
 おやおや、さすがのサトイモ閣下も、そんなこととは全く知らなんだ。花火大会は楽しみだが、ちょっと苦手なシチュエーションでもある。おそらくこの世で一番ワガママな今井君は
 ① お祭りの雑踏がキライ 
 ② 火薬のニオイがキライ
なのだ。
 サト助の苦手ワースト2をセットにして突きつけられるのが花火大会。花火大会で火薬のニオイを感じるヒトは珍しいだろうが、諸君、動物というものは、キライなもののニオイだけは、遥か遠くから&ごくわずかでも感じられるものなのである。
鹿児島1
(鹿児島での熱演 1)

 12時半、城山観光ホテルに着いてみると、心配していた雑踏がすでに始まっている。広いロビーも、小学生たちを連れた親子連れで足の踏み場もない大混雑。「こりゃ村の祭りの縁日ですかい?」というアリサマである。
 ホテルスタッフに尋ねてみると「今日は『くもん』さまの大きなイベントがありまして」という。うにゃにゃ、KUMONさまでござったか。天下のKUMONさまの大イベントじゃ、そりゃ仕方ないでございますな。
 スペインの古都タラゴーナの街でもKUMONさまの支店を発見してビックリしたものであるが、天下のKUMONさまが「そこのけ&そこのけ」ということであれば、吹けば飛ぶよなサト助なんかは、隅っこで縮こまっているしかない。
 しかし諸君、サト助のスゴいところは、どんなシチュエーションでもただ単に縮こまってはいないという点である。「まだ12時半だけれども、この状況ではロビーで待っているわけにもいかない。すぐにお部屋に入りたい」とフロントのヒトに交渉を持ちかけた。
 最初のうち「チェックインは14時からでございますから…」と冷たい表情で拒絶していたフロントのヒトたちも、サト助の交渉術にはそんなに簡単に対抗できるものではない。
 まずたいへん心地よい喫茶コーナーに導かれ、「何でもお好きなものをお飲みください」ということになった。「うにゃにゃ、こりゃ心地よいでござるね」と、美味しいアイスコーヒーを楽しむこと20分、早くも「お部屋の準備が出来ました」と告げられた。
 案内されたお部屋は、66㎡のスイートルーム。正面には美しい錦江湾の向こうに大きな桜島。桜島の姿は昨日の写真に示した通りだが、今夜の花火が窓いっぱいに見渡せる最高のロケーションである。今井君の交渉術、まさに恐るべしであるね。
鹿児島2
(鹿児島での熱演 2)

 午後14時半、ロビーでスタッフの皆さんと待ち合わせ。今日のお仕事に向かう。さすがのサトイモ閣下も、別に鹿児島まで遊びに来たわけじゃない。鹿児島一番の高級ホテルのスイートルームに収まって、ビール片手に花火大会を満喫するだけじゃダメなのだ。
 今日のお仕事の会場は、鹿児島大学農学部。今井君の本業はあくまで予備校講師であるから、大きな固定式黒板のある大学の教室はマコトにお仕事がしやすい。普段の会場はホテルの結婚式場が多いのであるが、ポータブルの黒板を3つ並べた会場と大学の大教室とでは、話への熱の入り方が違う。
 おそらくは受講生諸君も同じなのだ。ド派手なシャンデリア、でもやっぱり薄暗い照明とイベント的な音響、そういう雰囲気の中ではどうしても気持ちが浮わついてしまう。大学や予備校の教室ほどには、なかなか引き締まらないものである。
 どうだろう、浪人生が激減して昼間はガラガラの巨大予備校なんかが、我々のために会場を提供してくれないものだろうか。新幹線の停車する大きな街の一等地にあんなに大きな建物を所有して、しかも昼間や日曜祝日はガラガラ。ならばぜひ、今井君の熱演に場所を貸してほしいのだ。
 夏休み終盤、鹿児島大学農学部の教室に集まった受験生は100名ほど。鹿児島市内の道路が大渋滞するほどの大花火大会があるのに、ラサールや鶴丸に通う超優秀な高校生が100人も集まってくれるなんて、マコトに名誉な話である。
 医学部・薬学部・歯学部・獣医学部など、いわゆるメディカル系の志望者が多いのもここの特徴。志望が高ければ高いほど、それに比例して大爆笑のボルテージが上がるのは間違いなく真実なので、いやはや、今日もまた素晴らしい大熱演になった。
鹿児島3
(鹿児島での熱演 3)

 あんなに暑かった2013年の夏も、8月下旬になって急激に衰えが見え始めた。この日も、島根・山口・福岡は記録に残るほどの豪雨。鹿児島でも予報は雨で、夕方からは激しい雨の予報になっていた。それでも「花火は雨天決行」。悲壮感が漂うぐらい、市民は花火大会に夢中である。
 ところが諸君、今井君は間違いなく「魔の晴れ男」だ。「晴れ男」を「腫れ男」と間違えて、フランケンシュタイン扱いされても困るが、ヒコーキが鹿児島に向けて降下を始めるとともに、鹿児島上空を覆っていた分厚い雲は、紅海を前にしたモーゼよろしくサト助の前で2つに分かれ、あっという間に姿を消した。
 そしてそのまま深夜まで鹿児島は快晴。大熱演を終えて祝勝会におもむき、午後6時から8時半までの楽しい祝勝会が終わっても、まだ上空はカラリと晴れて、鹿児島市民はおそらく今井君のおかげで、夏の終わりの美しい花火を満喫できたのである。
石原荘1
(石原荘で祝勝会 1)

 祝勝会は、鹿児島一番の料亭「石原荘」。2年前に鹿児島を訪れた時もここに連れてきてもらったが、料理も酒もマコトに旨いし、何より嬉しいのは、昔ながらの料亭の雰囲気である。いかにも「さつまおごじょ」な女将が部屋に回ってきて、キチンと挨拶してくれるのだ。
 鹿児島のサト助は、鹿児島に敬意を払って必ず「さつま白波」のお湯割りを飲む。昔は「白波を飲む」と発言しただけで「おいおい、周囲の迷惑も考えろよ」と罵声を浴びたほどニオイのキツかった「さつま白波」であるが、このごろでは「これはホントにあの白波ですか?」と尋ねたくなるぐらい、すっかり大人しくなってしまった。
 それでも、お湯割り5合を短時間でグイグイやると、ほんの少しだが足がもつれる。今日の祝勝会には、30年以上前に駿台の長老・鈴木長十の授業を受けていたというカタが同席されていたので、今井君は長十のモノマネまでタップリやって、大いに盛り上がってしまった。
石原荘2
(石原荘で祝勝会 2)

 するとおやおや、祝勝会が終了して店を出ると、時計は20時40分。店の中からも花火が盛んにドンドン打ち上げられる音が聞こえていたが、花火大会の終了時刻もやっぱり20時40分。あらら、祝勝会と花火大会が、完全に同時に終了しちゃったのである。
 タクシーでホテルに帰ってみると、ロビーは「花火は終わってしまった」「熱かった夏も終わってしまった」「また来年まで、11ヶ月のガマンだね」という寂寥感でいっぱい。おお、祝勝会を満喫しているうちに、2013年鹿児島の夏は、ひっそり終わりを告げていたのである。
 溜め息をつきながら、710号室に戻る。66㎡のスイートルーム。ここに陣取れば、14000発の花火の炸裂を残らず見守ることのできた、夢のスイートルームである。今年の夏はその主(=サト助くん)が不在のまま、8月24日の祝祭を終えてしまった。いやはや、マコトに申し訳ないことをしたものである。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN⑨
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN⑩
3E(Cd) Eschenbach:MOZART/DIE KLAVIERSONATEN①
6D(DMv) SHINDLER’S LIST ②
total m6 y1366 d11561