2012年10月04日(木)

Mon 120910 過去問解説が完了 3日連続のホフブロイハウスで(ミュンヘン滞在記18)

テーマ:ブログ
 10月2日、午後から吉祥寺のスタジオに入り、明治大学文学部・2011年の解説授業を収録。10月4日には同じ明大文学部2010年の解説授業を収録して、今年の過去問解説授業は全て滞りなく終了した。
 今年になってスタジオ収録した授業のほとんどがこのタイプの過去問解説で、国立大学5校(名古屋/三重/岡山/広島/熊本)、早稲田大4学部(政経/法/文/国際教養)、それに今年から新しく加わった明治大学文学部の3年分である。
 いまや、ボクら講師は「歩く赤本」「動く赤本」の趣がある。少なくとも今井君はそうなので、解説授業以外の収録は4月に収録した「高3部活生招待講習」の3回分と、ミュンヘンから帰った直後の6月に収録の「高2生のための招待講習」5回分、計8回分だけ。あと、10月末に「新高3生のための招待講習」が5回分予定されているぐらいである。
ミュンヘンニャゴ
(ミュンヘンのニャゴロワ。触ると幸運が訪れる)

 赤本や青本はあくまで入試問題の解説だから、あんまり講師の個性を前面に押し出すわけにはいかない。個性を出来るかぎり抑制して、誰がやっても同じ授業になるように努力する。
 「誰がやっても同じ授業」というのが実は至難のワザで、よほどのベテランにならないと、個性の小枝や小骨がニョキニョキいろんなところから突き出てしまう。大きな毛布をかぶって個性を隠そうと努めるのだが、個性が強烈であればあるほど、どんなに隠そうとしても、鋭く尖った個性の小骨が毛布を突き破って表に顔を出す。
ニャゴの盾
(ミュンヘン・ニャゴロワの盾)

 そのあたりが未熟な証拠なので、今井君は懸命に「今はキミたちが出しゃばる時じゃないんだよ」小枝君たちに言い聞かせる。「今井独特の解き方」を前面に出して鮮やかに解いてみせたりすると、「今井にしか出来ないんじゃないか」「ボクには(ワタシには)こんな鮮やかな解法は無理なんじゃないか」という不安を生徒に居抱かせることになる。
 つまり、個性的になればなるほど生徒の不安ばかり煽るわけで、解説授業で個性なんか発揮するのは「余計なこと」に過ぎない。そりゃそうだ。個性の小枝君たちをビュンビュン伸ばしていいのは、年間の単科講座を受講して「○○先生とトコトン付きあいたい」「そのことで爆発的かつ決定的に力を伸ばしたい」という生徒たちに対してだけである。
カールス門
(カールス門の近景)

 今では予備校の模擬試験に解説授業がつくのは珍しいことではないが、初めて「解説授業」の付録がついたのは、1980年代の駿台「東大実戦模試」だったんじゃないかと思う。
 文系は、英語が伊藤和夫師、数学が野沢師か根岸師か長岡亮介師、現代文が藤田師。日本史は安藤師、世界史は大岡師。当時の駿台を代表するヒトビトが登壇したが、その個性は徹底的に抑えられていた。構文主義の伊藤師が英作文まで解説するんだから、個性も何もあったものじゃない。
ホテルからの眺め
(ホテル・ケーニヒスホーフからカールスプラッツを望む)

 しかし、ま、受講してみて、ちょっとぐらい今井君の個性がニョキニョキしていても、許してくれたまえ。明治大文学部の英語は、今井君が見た感じでは余裕がありすぎて、個性の一つもニョキニョキさせないかぎり、どうしても時間が余ってしまう。
 偏差値的には早稲田や慶応と比較して極端に易しいワケではないのに、英語の入試問題だけ眺めてみると、異様なほどカンタンに見える。2012年と2011年はまだしも、2010年の読解問題2問は、うーん、こりゃどうしたって高校入試並みだ。解説しながら、「これじゃ、受験生みんな9割10割とれちゃうんじゃないの?」の溜め息が出る。
ワイン
(ホフブロイハウスのロゼワイン)

 さて、ミュンヘンであるが、いよいよ最終日がやってきた。東京を出たのが5月18日であるから、5月25日までで8日しか滞在していないことになる。いやはや、短い旅だった。たった8日の短い旅の中に、ツークスピッシェにインスブルック、ザルツブルグにパッサウと小旅行を4つも敢行したから、ますます短さを痛感するのかもしれない。
 何でこんなに短い旅を企画したのかと言えば、①病み上がりだから、②東日本大震災の直後だったからである。ホンの半年前に網膜剥離で「右眼失明の恐れ」→緊急入院→緊急手術を経験したばかり。病み上がりもいいところであって、下手をすれば「無謀」の謗りを受けかねない。
 大震災のことは、ここで書くまでもない。2011年5月と言えば、大震災の傷跡は癒えるどころか、むしろまだ拡大を続けてさえいた。こんな時期に外国旅行でもあるまい。ドイツやフランスの空港では、東京からの渡航者に対して厳重な放射線検査を行っているぐらいだった。
巨大ケーキ1
(ホフブロイハウスの巨大ケーキ)

 しかしあのときの今井君は、病み上がりのカラダを引きずってでも、どんどん積極的に行動したかったのである。旅の前半に猛然とスパートして、ドイツ到着の翌日にはもう3000m級のドイツ最高峰登頂に成功していたのは、その意気込みの現れである。
 後半にきて若干の息切れが見えたのは、前半の張り切りすぎのせいである。後半の3日間は完全にホフブロイハウスに入り浸り。「キウィ閣下は『何もしない』をしにきたんだ」などと無理やり開き直ったところが、むしろ自分の息切れを素直に認めたようなものである。
バルコニーからの風景
(ホフブロイハウス、2階バルコニー席からガーデン席を望む)

 9月25日、今井君は三たび真っ昼間からホフブロイハウスを訪れた。3日連続で同じアジア人がきて、驚くべきスピードで大ジョッキをどんどんカラッポにしていれば、さすがにドイツ人の店員さんも「あのサトイモみたいなヤパーナー(ドイツ語で「日本人」のこと)がまた来てるぜ」と互いに目配せを始める。
 そういうのは面倒だから、クマ蔵どんはさっさと2階席のバルコニー席に逃げることにした。まず、1階ガーデン席は超・日なた=ultra sunnyであって、ただでさえこの1週間で黒こげMaxになったクマ蔵が完全に炭化してしまいかねない。ボクチンは、まだまだ黒こげ→炭化の運命はイヤでござる。
大量のジョッキ
(大量のジョッキ)

 では1階の屋内席は? うーん、こっちは余りにもガラガラで、普通に座っているだけで変人というか、表六玉というか、「何で体育館の片隅で一人ジョッキを傾けてるの?」と、天涯孤独の身を店員の皆様に哀れまれてしまいそうである。
 そこへいくと、2階バルコニー席は最高である。まず、ほとんど日が当たらない。ドイツの5月は、日なたと日陰で季節感が全く違う。日なたは、すっかり真夏。Tシャツ1枚で座っていても30分で大汗をかき、同時に黒こげMax化が進んで、実際に自分がジリジリ焦げる音が聞こえてくるほどである。
屋内席
(閑散とした屋内のテーブル)

 そういうことを言うと、カタクナな人は「またまたぁ」とか、「今井がウソをついている」とか、「ちー」とか「つー」とか「てっ」とか、お馴染み日本人独特の冷笑と失笑とで対処しようとするのであるが、諸君、キウィ閣下の耳には確かに自分が焦げる音が聞こえ、鼻腔は焦げくさい匂いに支配されるのだから、どうにも仕方ないじゃないか。
 ところが、5月の日陰はまだ早春のカホリがいっぱいだ。まだ少し冷たいそよ風、咲き始めたクローバーやスミレのカホリ、モンシロチョウやベニシジミがいくつか忙しげに羽を動かし、可憐な花たちにミツバチが挨拶する。向こうからヒツジと一緒に駈けてきたハイジが、「ねえ教えて、オジーチャン!!」と叫んだりするだろう。
 ま、そういうマボロシを追いかけながら、クマ蔵どんは2階バルコニー席に陣取り、昨日や一昨日とほぼ同じビアと黒ビア、ほぼ同じロゼワイン、ほぼ同じプレッツェルやメトメトした肉料理を注文して、合計3時間を呆然と過ごした。だって、明日には帰りの飛行機に乗り、東京の雑踏の中に帰らなければならない。そりゃ呆然ともするだろうさ。
巨大ケーキ2
(食べかけの巨大ケーキ)

 もう1つ唖然&呆然としたのが、デザートに注文してしまったケーキ。写真ではケーキの圧倒的重量感を実感できないが、縦15cm×横15cm×高さ10cm、これ1個で3日3晩は生きられそうな、横綱級の重量感に溢れるヤツが運ばれてきた。上からかけられたクリームがまた、きわめて凶悪な甘い香りを周囲に放って、ミツバチさんたちを春の可憐な花々からウワキさせようとする。
 でも、まあいいか。次にミュンヘンを訪れるのは3年後? それとも5年後? 前回のミュンヘン訪問から6年経過しての再訪だったことを考えれば、次は少なくとも5年先ぐらいにはなりそうだ。腹に入るだけ詰め込み、飲めるだけグビグビやって、ミュンヘンの記憶を全身に染み通らせるのは、マコトに素晴らしいことである。

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