Fri 120608 もっと資源を探そう なかったら育てよう 育てられに、どんどん来なされ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 120608 もっと資源を探そう なかったら育てよう 育てられに、どんどん来なされ

 先週後半「レアアースが南鳥島付近の海域で大量に発見された」という嬉しいニュースがあった。「250年使ってもなくならないほど大量のレアアース」。今井君の最初のツブヤキは「そんなにあったら、レアでも何でもないねぇ」だったが、次の絶叫は「日本が資源小国だなんて、あきらめちゃうのはまだ早いんじゃないか?」であった。
 「資源小国」「あきらめるしかない」と天を仰いで絶望する前に、日本の全国民をあげて「資源はないか?」「資源はないか?」と鵜の目鷹の目で探しまわり、どんな資源であれ最後の最後まで探索しまわる努力を、まだまだ続けるべきなのだ。
 その意味でも、今度の発見に対しては「さすが、東大教授!!」「あっぱれ、東大教授♡」「ステキよ、東大教授♡」と、もっと称賛の声をあげようじゃないか。いやはや、ホントにさすが。幼児の頃から「天才だ!! 秀才だ!!」と褒めそやされ、それでも増長せずに努力を継続し、怠惰にも溺れず、道を外れて転職の誘惑にも負けず、ひたすら同じ分野で精進を続けたかいがあった。もっともっと称賛されていい。
昼間は2人でねんねです
(昼間は2人で寝んねしております)

 レアアースだって、石油だって石炭だって、我らがエース=東大教授が探せば、まだまだいくらでも発見できそうな気がする。諸君、もう1度「資源小国だなんて、何故あきらめるんだ?」の声をあげよう。木材資源だって水資源だって、日本は世界中に羨ましがられる側じゃないか。
 まず理系の諸君、どんどん探してくれたまえ、どんどん掘ってくれたまえ。秋田県が江戸時代や明治時代の栄光(昨日の記事参照)から見捨てられてしまったのは、「資源が枯渇した」または「これじゃ採算がとれない」と、カンタンに諦めてしまったのがキッカケである。
 もちろん、「エースは東大教授に限る」などとは誰も決めていない。京都も九州も北海道も、名古屋も大阪も筑波も神戸も、名門を自負する大学はみんなこぞって資源を探そう。東北も早稲田も慶応も、みんなみんなエースじゃないか。
じゅくすいクン
(白い熟睡クン)

 見つけたら、守る仕事だって重要。「南鳥島近海で大量のレア物を発見」というニュースを見た瞬間、クマ蔵の脳裏には以下2つの暗い不安が浮かんだ。
①さっき書いた通り、レア物の資源価値はレアだから保持できるので、そんなものを「大量に発見」なんかしたら、ちっともレアじゃなくなってしまう。「レアだ、レアだ、レアなんだああああーっ!!」と常に絶叫しておかなきゃいけないのだ。
 それなのに、余りにカンタンに「大量だ」と言ってしまったら、価値の下落は避けられない。「金とプラチナを大量に発見。凝灰岩や石灰岩より大量です」などと言われたら、誰も「田中貴金属で積み立てコツコツ」という気分にはならない。「大量発見」だなんて、何だか軽率すぎるんじゃないか。
ふと目覚める
(ふと目が覚める)

②横取りされちゃうよ。横取りの歴史こそ、世界の人類の歴史。いんにゃ、生物すべての争いの歴史。「横取りの名手こそ、世界の覇権を握る」「いんにゃ、地球の覇権を握る」。この悲しむべき命題を、日本の諸君、忘れてはならない。
 せっかく日本のエース的天才&秀才が、50年も60年も絶賛され続けて、それでも慢心せずに発見してくれたんだ。他の人たちに横取りされてなるものか。「人道的にみんなで分け合う」「人類全体の共有とする」のは美しいが、横取りされるのはモッテノホカだ。
 近隣どうしのツバぜり合いに限らない。この5000年、世界史は要するにそういう話の繰り返しだ。いつ、だれが、どんなケチをつけてくるか、知れたものではない。油断大敵、火がボウボウ。チャンと旗を立ててチャンと主張しないと、「あの人は、あれが欲しくないんだ」と誤解され、資源はやすやすと横取りされる。
だれが来たんだ?
(だれか、来ましたかね?)

 横取りした側に「横取りした」という意識がなかったりする。「あんなふうでは宝の持ち腐れになりますから、私たちが有効活用してあげましょう」と、むしろ善意に発していることが多い。
 もう少し悪質になると、横取り意識をあの手この手で隠蔽することもある。「このままでは、この宝はホントに腐っちゃいますよ」「私が永久に保管してあげましょう」「保管だけじゃなく、利用と運用を任せてください」ということになる。
 隠蔽は、相手に対しても自分に対しても巧妙に行い、自分自身さえ隠蔽であることに気づかないように、巧みな予防線が3重にも4重にも張られる。自分で気づいたら、さすがに後ろめたいじゃないか。
 国が行う隠蔽工作の対象は、何よりもまず自国民であって、「A国に任せておいたら保全が難しいから、我々が親切心から保全と運用を買って出た」「むしろ我々は保全者の立場なのだ」と宣伝し、国民が後ろめたさを感じないように教育する。
 今井君がパリやロンドンやNYの巨大美術館&博物館を好まない理由の一端は、そのことである。どうも近代現代史上の壮大な横取りと強奪・略奪の結果を、緻密な隠蔽工作を施した上で陳列されているような、イヤな気分が拭えないのだ。
どれ、起きますかね
(どれ、そろそろ起きますかね)

 閑話休題、もちろん資源探しは掘るばかりが能じゃない。新しく作っても、降り注ぐものを利用してもいい。デザインしても、描いても、発明しても、腕を磨いてもいい。作曲しても、執筆しても、どんどん資源は増える。
 オトナが子供を育ててもいい。今井君みたいな、エースとは程遠いパーなヤツでも、教えたり育てたりの努力を地道に継続すれば、立派な資源開発に携わることが出来る。
 今井君のいまの仕事は、人という資源の発掘と育成であって、この資源はレアアースや石油よりも有望であり、確実である。資源というものはどんなものでも、諦めさえしなければ運用も活用も無限。日本が何より世界に誇れる資源が人であるとすれば、今井君も微力ながら人資源開発に邁進しなければならない。
かご
(だれか、このカゴ開けてください)

 しかし諸君、育てる側が「育てるぞ」「育てるぞ」と腕まくりして待っているのに、育てられる側が「まだ早すぎる」「ダマされてはイケナイ」とか、臆病にいつまでも二の足を踏んでいたんでは、育てるクマの熱意は、激しく湯気をあげながらムダに沸騰し、空しく蒸発し、雲散霧消するばかりである。
 育てる熱意に燃えるクマ蔵は、2012年夏、「さあ育てられに来てください」「最初の一歩はこれですよ」「早くきて、早く育ってください」という素材を2つ用意した。「高3部活生のための招待講習」「高2生のための特別招待講習」である。
 どちらも無料だ。二の足を踏む必要なんか、一つもない。さあ、いらっしゃい&いらっしゃい。クマ蔵は広告会社経由でこの世界に来たから、広告も宣伝もちっとも悪いと思わない。言わば宣伝は、資源の発見と発掘の努力であって、諸君は発掘されるのを待ち受ける貴重な鉱脈なのである♡
 万が一「ダマされた」ということになっても、1円の損もない。「電車賃がかかるじゃないか♨」みたいな、小中学生みたいな屁理屈を言っているとしたら、要するにキミは有効な資源に育つ熱意が決定的に欠けている。すると鉱脈は、永遠に探し出されずに地下深く眠るばかりだ。
ドア
(だれか、このドア開けてください)

 鉱脈君たちよ。早く来て、早く育ちたまえ。「ええっ、言いたいのは、結局そこなの」? はいはい、左様でござります。だって、やればすぐに育つ人が、やるかやらないかでいつまでも逡巡しているのは、見るに忍びないじゃないか。どんどんやりましょう、どんどん。
 先輩や兄姉や保護者や教師の皆さんが今これを読んでいらっしゃったら、逡巡している彼や彼女の背中を、ちょっと強めに押してあげていただきたい。そう熱望して、今日もカッカしている今井君なのだ。どんどん行きましょうよ、どんどん。

1E(Rc) Amadeus String Quartet:SCHUBERT/DEATH AND THE MAIDEN
2E(Rc) Solti & Chicago:BRUCKNER/SYMPHONY No.6
3E(Rc) Muti & Philadelphia:PROKOFIEV/ROMEO AND JULIET
4E(Cd) Midori & Mcdonald:ELGAR & FRANCK VIOLIN SONATAS
5E(Rc) Walter & Columbia:HAYDN/SYMPHONY No.88 & 100
total m48 y997 d8892