2011年08月19日(金)

Sat 110806 夏が終わって、ライン河紀行を締めくくる 飲ませてくんろ、飲ませてくんろ

テーマ:ブログ
 3ヶ月前、110506の記事でフランクフルト旅行記を書き始めた。「ライン河大紀行」がサブタイトルであるが、その旅行記を書きながら、同時進行でミュンヘンに10日間滞在。大いに紛らわしいことをしたので、読者ばかりか書いている自分までが、ミュンヘンにいるんだかフランクフルトにいるんだか、頭がフラフラして判別が曖昧になったりした。
気合い十分だ1
(気合い十分だ 1)

 しかし、ミュンヘンやウィーンの挨拶は「グリュース・ゴット」。フランクフルトの挨拶は「グーテンターク」。この区別は明確なもので、ミュンヘンで「グーテンターク」と言っても「何ですか?」と変な顔をされるし、フランクフルトで「グリュース・ゴット」と大声を出しても、聞こえなかったフリをされて終わりである。
 「ははーん、大阪のヒトが東京コトバを毛嫌いするorサブイボ(鳥肌)が出そうなほど恥ずかしいと感じるのと同じことね」
と一人でガッテンがいって、ニヤニヤしながらドイツの街を闊歩したのは、2009年ライン河大紀行でも、2011年ミュンヘン滞在でも同じことであった。
気合い十分だ2
(気合い十分だ 2)

 さて、そのフランクフルト旅行記が、最後の最後まで来て尻切れトンボになってしまった。書き始めが110506。そのあと約1ヶ月半書き続けて、「ほぼ大詰め、あと1回で締めくくり」というところまで迫ったのに、そこでプツリと途絶えて、いつの間にか2ヶ月が経過した。
 ま、講演会や公開授業が連続して全国を飛び回っていれば、身辺雑記が多くなるのはやむを得ない。だって、書いておきたい面白おかしい出来事が次から次へとクマ蔵を襲ってきて、2年前の記憶をたどりながら大人しく旅行記執筆に励む気持ちにはならないのだ。
ガットネグロ
(フランクフルトで発見したガット・ネグロ)

 授業収録も相次いだ。諸君、授業収録が3時間あれば、予習の時間はその約2倍=6時間かかる。6時間も何をしているかと言えば、もちろん「授業をどう組み立てるか」の構想を練るのである。
 1行1行和訳して解答を言うだけなら、予習は15分もかからない。しかし、早慶の超長文1問を50分で解説するハナレワザを演じるのは、1問の予習に2時間近くかけなければ不可能。「万が一失敗したら」というプレッシャーは、想像以上のものがある。プレッシャーは収録3日前ぐらいから強烈になるので、やはり「暢気に旅行記執筆」ということにはならなかった。
 そうこうしているうちに河口湖合宿が始まった。合宿終了後には、再び講演会ラッシュ。同時に高校野球も始まった。いつもの年なら「秋田県代表、またまた1回戦敗退」を嘆く記事を1本書けば終わりなのに、今年は「能代商旋風」があって、書かなければならない話は絶えることがない。
フランク1
(「早く旅行記を締めくくりなさい」と促すクマのフランク)

 しかし、ようやく静かな日がやってきた。8月19日午前10時、東京地方は不気味な黒雲に覆われ、雷鳴とともに豪雨がはじまった。お隣の屋根には激しい水しぶきがあがり、ニャゴもナデシコも不安そうに人の顔を見つめた。午後3時、雨がようやく収まって外に出ると、その涼気は驚くほどである。
 この雨でどうやら猛暑の夏は去り、甲子園にもエリートたちだけが残った。決勝は、東京エリート代表(日大三)と、大阪エリート中心の「青森合宿組」(光星学院)の対決。熱くて田舎臭いレトロな高校野球は、いろんな意味で終わりを告げたのである。
フランク2
(クマのフランク、横顔)

 今井君の「ライン河大紀行」は全15日の行程のうち、第13日まで書いての尻切れトンボ。ま、準決勝まで進んだトーナメントが、決勝一試合だけを残して2ヶ月間放っておかれたようなものである。今さら最後の1日について書くのは面倒だし、読まされる方も「あれま、それって何のこと?」でしかないかもしれない。
 日程を確認すると、以下の通り。
   第1日:フランクフルト
   第2日:フランクフルト
   第3日:ハイデルベルグ
   第4日:マインツ
   第5日:ライン河・ボッパート
   第6日:リューデスハイム
   第7日:フランクフルト
   第8日:トリアー
   第9日:コブレンツ
   第10日:ニュルンベルグ
   第11日:ケルン
   第12日:ケルン
   第13日:フランクフルト
   第14日:フランクフルト
   第15日:フランクフルト → 帰国
 最終日はフランクフルト空港から飛行機に乗るだけだから、実質として残ったのは第14日のみである。しかも、14日目は「名残を惜しんだ」だけであって、改まって書くようなことはほとんどしていない。
地元ブラスバンド
(レーマー広場の地元ブラスバンド)

 名残を惜しむためには、とりあえずレーマー広場に出るしかない。この日のレーマー広場は、何だか賑やかなフェスティバルの最中であって、地元ブラスバンドが広場の真ん中で延々と演奏中であった。
 5月の穏やかな日で、犬を連れて散歩中のオジサンやオバサンも嬉しそう。みんなビールのグラスをかかげ、今井君は意地でも名物アップルワインを注文し、ベンチの下でうずくまっている笑顔の可愛い中型犬の写真を撮りまくった。
中型犬
(ベンチの下の賢げな中型犬)

 しかし、まだ一つ「していないこと」が残っている。ザクセンハウゼンの名店「ツム・グラウエンボック」にまだ入っていない。1週間ほど前、店の前まで行ってみたが、ちょうど日曜で定休日だった。アップルワインの有名店であり、フランクフルトでは数少ない「MUST」。お酒大好きのクマ蔵が訪問しなかったとなれば、末代までの名折れである
 午後5時すぎ、開店時間を待って、店の敷居をまたいだ。まだ日は高く、ヨーロッパの人が夕食を始めるには3~4時間早い時間帯であったが、「手遅れにならないように」と焦ったのである。
グラウエンボック1
(ツム・グラウエンボック、全景)

 この焦りが、ヨーロッパ滞在中の今井君独特「ヒョーロクダマ状態」を生むことになる。だって、店のヒトとしては、「やれやれ、今日のランチも無事終わりか」の時間帯。「ディナーの客まで、一休みすっべか?」とすっかり気を抜いているところへ、東洋のクマさんがノッソリ姿を現して、
「もーし、もーし、リンゴのお酒はありませんがね」
「ドイツの土産バナシにするで、どうか一杯飲ませてくんなもし」
「うんめえリンゴのお酒があるって、仲間のクマから聞いてきたんだげんど?」
「イジワルしねえで、飲ませてくんろ」
「飲ませてくんろ。飲ませてくんろ」
とねだるのだ。度肝を抜かれるのも当たり前だ。
グラウエンボック2
(ツム・グラウエンボック、看板)

 このヒョーロク熊をもてなすのは店主一人。最初から最後まで納得の行かない顔で、厨房とクマのテーブルを往復するのだった。店にいたのは、約1時間半。その間、他の客は1組もナシ。要するに、クマと店主の睨み合いが90分間続いただけのことである。
 リンゴのお酒を3杯も4杯もカラッポにしたクマどんが、すっかり満足して店を出たのは6時半を少し過ぎた頃だった。もちろん初夏のヨーロッパの夜はまだまだだ。のんびりレーマー広場に帰ってきても、まだ夕暮れの雰囲気もない。
 広場の傍の雑貨店「バトラー」で「クマのフランク」を買ったのは、その前日のことだった。「フランクフルトで買ったからフランク」という至極単純な命名である。問題は「アイツをどうやって日本に連れて帰るか」であるが、まあそんなことは後回しでいい。
フランク3
(頼もしいクマのフランク)

 もう1軒寄って行きたい店がある。フランクフルトに到着した日に、シュパーゲル(アスパラガス)を注文して目を白黒させるハメになった、あの懐かしいレストランである。奥のテーブルに席を占めると、他の席もほぼ満員であって、今度こそ今井君は東洋のヒョウロクダマではない。
 この店でもう1度、今度こそジックリ落ち着いて、今回の旅行を締めくくるアプフェルヴァインを味わった。もちろん、例のリンゴワインである。何度飲んでも、ちっとも旨くない。ホントに、全く旨くない。シュパーゲルとちょうどいい勝負である。
レーマー広場
(フランクフルト、レーマー広場)

 日本では「名物に旨いものなし」と言う。旅の土産バナシになるようなものは、旨くなくていいのだ。「あんなマズいもの、何で名物なんだろう?」のほうが、記憶にも残るし、土産話としても最適だ。どうやらドイツでは、その代表格がシュパーゲルとアプフェルヴァインなのである。

 どうだ、2ヶ月も間をおいた「旅行記・締めくくり」は? 2ヶ月経過した決勝戦と同じぐらい気も抜け、間も抜けているが、今井君はそれでちっとも構わない。なぜなら、このライン河紀行をチャンと締めくくらない限り、いよいよ明日からリスボン旅行記を書きはじめる気持ちになれなかったのだ。今年の決勝が終わらないのに、来年に向けた新人戦に力が入らないのと同じことである。

1E(Cd) Alban Berg:SCHUBERT/STRING QUARTETS 12&15
2E(Cd) Gunnar Klum:SCHUBERT LIEDER
3E(Cd) Richter:SCHUBERT/TROUT & WANDERER
4E(Cd) WAND:SCHUBERT/SYMPHONY No.8・9①
5E(Cd) Baby Face:A COLLECTION OF HIS GREATEST HITS
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