Fri 110805 海江田大臣が誰に似ているかで、ずっと悩んでいた 民主党代表選挙、ねぇ | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 110805 海江田大臣が誰に似ているかで、ずっと悩んでいた 民主党代表選挙、ねぇ

 早く書いておかないと民主党政権が終わってしまいそうだから、余りにも唐突ではあるが、思い切って書いておくことにする。諸君、海江田万里経済産業大臣って、誰かに似てると思わないか。「似てると思わないか?」どころか、今井君は3月の首都圏大停電クライシスの夜から、すでにちょうど半年、「誰に似てるんだろう?」と延々悩み続けてきたのだ。
 大停電クライシスだというのに、そんな下らんコトに悩んで夢中になっていたのかと思うと、その不謹慎をなじられそうだが、次の首相候補の野田財務大臣だって「デフレ脱却に千載一遇のチャンス」とか不謹慎極まる発言をして、さっそく朝日新聞の社説に噛みつかれている。クマ蔵がちょっとぐらい悩んだっていいじゃないか。
 「誰に似ているんだか?」を悩みながら、桜は咲き、桜は散り、ミュンヘンに出かけ、帰国し、早めの梅雨が訪れ、梅雨はサッサと去り、猛暑の夏が来て、猛暑はどうやら明日日本を退却しそうである。それでも「誰に似ているか?」の問題は、スフィンクスの謎よろしくクマ蔵を苦しめ続けた。
どれみふぁ
(「ドレミファ荘」。東京都渋谷区)

そらしど
(「ソラシド・エア」。羽田空港にて)

 そして、8月半ばのある日、まさに雷に打たれたかのように、今井君はついに難問の解答を得ることになった。「高橋克実」である。おぉ、余りに下らない。下らないだけじゃない、解答に全く花がない。地味すぎる。海江田大臣と高橋克実。一方は、号泣大臣。もう一方は「NHKイタリア語講座」「胡麻麦茶」と、「トリビアの司会」という過去の栄光を引きずるオカタである。
 しかし、海江田大臣が、ホンのちょっと太って、ホンのちょっと髪の毛が薄くなって、号泣のついでに思い切って丸刈りにしたら、おそらく高橋克実と区別がつかないぐらいにソックリだ。ほらね、今井君を放っておくと、こんな下らんことに夢中になってしまうから、放っておいちゃイカンのだ。
 「もうすぐ民主党政権が終わってしまいそう」についても、今井君はかなりの確信をもっている。その確信は、今から2年前、2009年8月31日のブログに詳しい。政権交代の直後、今井君は見事に政権の末路を予測している。ブログ内検索で090831を検索すればいいのだが、煩わしいだろうから以下に一部を引用しちゃおう。
みてられん1
(見てられん 1)

 (2009.8.31記)ニューヨークから帰ってみると、いろいろたいへんなことが起こっている。「民主党圧勝、308議席獲得」については「おりこみ済み」であって、新聞テレビその他のマスコミが一体になって民主党応援大キャンペーンを1年も2年も続ければ、自民党崩壊は当たり前のことである。今回の選挙について「たいへんなこと」があるとすれば、(1)投票率が70%に迫ったこと(2)自民党田中派と社民連と民社党と社会党右派の連立政権が生まれてしまったこと、以上2点である。

(NYタイムズスクエア、M&Msの巨大スクリーン 小沢サンとソックリだ)

 投票率7割、最低の千葉でも6割を超えた、そういうのは、昭和終盤から平成にかけてマジメに新聞をキチンと読み続けてきた私にとって、大きな衝撃である。都市部では「4割を超えるかどうか」「2割台に落ち込まないかどうか」をハラハラしながら見守るというのがこの30年の選挙の定番。事前の調査で「必ず投票に行くと回答した人が70%」などという報道を見ても、半信半疑というか「またまた、日本人はお調子者なんだから」というニヤニヤ笑いが浮かんでくる程度だったのだ。

(NYタイムズスクエア、M&Msの巨大スクリーン 菅直人のイメージ?)

 それなのに、国民はマスコミにウソをついたわけではなかったわけである。7割が「必ず投票に出かける」と事前に約束し、約束は守られ、台風11号が接近する荒天にも関わらずチャンと1票が投じられて、実際の投票率が7割になった。
 抵抗詩人だか何だかが言っていた「投票用紙で武装し、革命を起こせ」が実現したわけである。「投票用紙で武装し」「革命を起こす」などという言葉遣いはあまり感心しないとしても、「荒天にも関わらず投票率7割」は、20年後ぐらいの歴史教科書にゴシック体で掲載されるに足りる大事件だったことは確かである。
 問題なのは、国民の7割が「投票用紙で武装して」示してしまった民意なるものが、ほとんどマスコミの言いなりであり、センター試験顔負けの○×式で、選択肢が4つか5つしかない中からの選択式でしかなかったという点。たとえそうでもキチンと熟考した後の選択なら心配ないが、ワイドショーやニュースショーの雛壇芸人が無責任に発信する「武装」「革命」「チェンジ」なるものにムード的に押し流されてしまった民意である点である。
 「投票用紙で武装する」も何も、投票用紙には「次の選択肢の中から、最も適したものを1つ選びなさい」と指示してあるも同然。しかもその選択肢のうちの1つにあらかじめマスコミの手で薄く○がつけられていて「この○をなぞるといいらしいよ」「みんなこの○をなぞってるよ」と囁く声さえあったのである。

(NYタイムズスクエア、M&Msの巨大スクリーン 夢みる鳩山どんのイメージ)

 「みんな … しているよ」と囁かれると思わずそうしてしまうのが日本人。海外のマンガにもよく出てくる姿である。その結果、我々が選択したのは、20年前ならほぼ真っ向から対立していたはずの4者、自民党田中派と社民連・社会党右派・民社党の連合政権である。
 同盟系労働組合と田中派との関係については、まあ何となく理解できない話でもない。社会党系と共産党系の巨大労働組合が「スト権スト」などで国民生活を脅かしていた頃(1970年代の上尾駅暴動などの頃)、政権側に協力的な態度を示してはストライキ破りの罵声を左派から浴びていたのが同盟系だったはずだ。
 今回「民意」はその連合体を選択したことになる。ほんの半年か1年前に政治を志しただけの小沢チルドレン100名に巨額の歳費を払う価値があるのかとともに、ゴシック体で示してしまった民意が正しいものだったかどうか、少なからず心配にならざるをえない。
みてられん2
(見てられん 2)

 以上が、2年前の今井ブログ。おお、不安は的中している。社民連と新党さきがけと日本新党と新生党と、民社党クズレと自民党・旧田中派。「誰と一緒なら安心か?」「どの樹の陰に居れば安全か」「どれが勝ち馬で、どれに乗っていれば有利か」その類いのことにばかり熱心で、政権運営の基本動作を知らないヒトビトが集まっただけの烏合の衆に、危機の管理が出来るわけがない。相手もいないのに「大連立」と言い出したのは、要するに「入るべき樹の陰」「勝ち馬」が、そこにしか見当たらないからである。
 「一度、民主党にやらせてみよう」と無責任な発言をしていたマスメディアやジャーナリスト、ニュースショーの雛壇芸人たちも、やっぱり丸刈りにしてみるといい。「一度、丸刈りになってみよう」である。
心配じゃ1
(心配じゃ 1)

 2年前の日本人は、嵐の海の航海に疲弊しきっていた。船頭さんは、先祖代々有名な船頭さんだったヒトたちで、「パパやオジーチャンは名うての名人船頭さんだったんだ」という名門の出。しかしご本人の腕は甚だ疑わしい。
 いきなりお腹が痛くなって櫂を投げ出しちゃったり(安倍ちゃん)、『あなたとは違うんです』と暴言を吐いたり(福田くん)、漢字の読み方の間違いを指摘され、ムクれて口が曲がっちゃり(麻生どん)、どうも操船の力量が足りないようだ。
 そこで客の中から「一度オレにやらせてみないか?」という声が上がった。見ると「船頭交代」のマニフェストをかざして、周囲の野次馬も「いちどアイツらにやらせてみよう」「そうだそうだ、船頭交代だ」とシュプレヒコールをあげた。
 八ツ場ダムとか川辺川ダムとか、ガソリン価格はいくらでも下げられるとか、道路作りはムダだとか、よくわからんことも言っているけれども、とにかく今の船頭には飽きた。「アイツらだって、もっと上手に出来るかもしれないじゃないか」という程度のことである。
 甲子園出場の監督だって、ピッチャーがたくさんいればいろいろ使ってみたくなって、継投失敗で大逆転されてしまう。まして嵐の海の航海で「アイツらにやらせてみよう」などというのは自殺行為である。それを煽った罪は大きいと思うのだが、どうもメディアは知らん顔で済ませる算段のようである。
心配じゃ2
(心配じゃ 2)

 その結果、あと10日もすれば新代表を選ぶ代表選挙だけれども、鹿野氏に馬淵氏に樽床氏が代表候補で、勝っちゃったらそのヒトがすぐに首相になっちゃう。その割には、いくら何でも、みんな余りにも泡沫候補っぽすぎるような気がする。
 高橋克実そっくりの「泣きの海江田どん」だって総理になっちゃうかもしれないが、それはまだマシというもの。今井君はマジメだから、樽床首相じゃイヤなのだ。樽床ちゃんって、去年の6月の民主党代表選挙以前に、誰か知ってたヒトいます? 日本のために、今までどんなことしたヒト?
 馬淵どんも立候補するみたいだけど、姉歯の耐震偽造マンションとオジマ君(自称オジャマモン)とヒューザー事件の時ちょっと国会で目立った以外、何かスゴいことでもした? 「指示じゃないですか、指示してるじゃないですか!!」と参考人を問いつめた口調は今も耳に残っているけれども、それ以外に、どんな実績を引っさげて首相になろうと考えたのかね?
 ま、いっか。とりあえずクマ蔵はイチ予備校講師にすぎないので、これ以上の発言は謹んで置いた方が無難。「ナニサマのつもり?」という罵声がとんでくるだけだ。
 それよりも、明日あたりからまた旅行記執筆にかかろうと思う。そういえば初夏の頃に2ヶ月近く書き続けた「ライン河大紀行」、6月初旬で突然途切れて、尻切れトンボになっちゃってたような記憶があります、ね。

1E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 3/10
2E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 4/10
3E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 5/10
4E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 6/10
5E(Cd) Böhm & Berliner:MOZART 46 SYMPHONIEN 7/10
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