Tue 110607 南浦和で講演会 大盛況に感激する サイン会も実施 帰りは下北沢で | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 110607 南浦和で講演会 大盛況に感激する サイン会も実施 帰りは下北沢で

 6月9日、吉祥寺で約3コマ分の授業収録をする。長文読解問題3問、各60分程度で終えて、午後1時から午後4時半まで。終了後、中央線→埼京線→京浜東北線と乗り継いで、埼玉県南浦和に移動した。
 南浦和には毎年2回来ることになっていて、1回は父母対象の「特別教育講演会」、もう1回が生徒対象の公開授業である。今年は3月中旬に公開授業が予定されていたが、東日本大震災に伴う計画停電で延期。今日はその延期分を3ヶ月遅れで実施するような形になった。
 ということは、改めてしみじみ思うのだが、大震災から3ヶ月経過したということである。「ホントにいろいろなことがあった」というか、逆に「それにしても早かった」というか、思いは様々である。
 今井君もあれから仙台に2回往復した。3月24日、米や野菜や味噌や水をスーツケースに詰め込んで、山形空港経由でやっとのことで仙台入りした頃から考えると、ずいぶん時間が経過したように感じる。あの時は、ガソリンを求めるクルマの長蛇の列に絶句し、1時間に1本しか来ないバスを待つ仙台市民の暗い表情に圧倒されたのだった。
ぱんぱん
(パンパン at 南浦和)

 19時から公開授業。出席者約160名で、さすがの大教室もほぼ満員である。
 今年はどこの予備校からもあまり景気のいい話は伝わってこない。それはそうだろう。「今年こそ、ますますいい授業をして、今までよりもっともっと頑張るぞ」と講師たちだって大張り切りでいた時に、あの大震災だ。
 大予備校の中にも、「生徒数、昨年比5割減」などというところもあるらしい。まあ、いろいろな予備校の講師仲間で飲み会があるたびに「ウチもそうだ」「オレんところもそうだ」と、表情の暗いヒトが目立つ。
 だから、目の前の大教室がパンパンに満員なのを見ると、一瞬涙が出そうなほどだ。と言うより、涙もろい今井君は、冒頭、実際に一瞬声が詰まったのである。2ヶ月半前に仙台の様子を見て「今年は1年、とても授業どころではないかもしれない」と思っていただけに、こんなパンパンなのが年甲斐もなく嬉しくてたまらない。
冒頭
(冒頭、嬉しさに声が詰まる at 南浦和)

 ホントによくここまで漕ぎつけたものだ。部活で遅れた生徒たちも何とか8時過ぎには全員駆けつけて、パンパンはいよいよパンパンパンになっていく。思わず力が入りすぎて10分延長したが、ほぼ3ヶ月ぶりの公開授業としては大成功だったと言っていい。
 公開授業中、20時頃だったか、「茨城県南西部を震源とする地震」があって、南浦和も相当大きく揺れた。確か震度3だったけれども、震源から近いこともあり、垂直方向への衝撃は、教壇に立って夢中で話していてもかなりのもの。座って話を聞いていた諸君にとっては、もっと揺れは大きく感じられただろう。しかし慌てるヒトもなく、みんな落ち着いていて、よかった&よかった、である。
語る
(語る at 南浦和)

 せっかくなので、出席者全員を対象にサイン会も実施。昨年度までのクマ蔵は多少気難しいところも見せ、「私はタレントではありませんから(Mac君は今日もまた「タレントでは有馬線から」とかマヌケなことをやっていらっしゃるが)」とウソブイて、サイン会はお断りしていた。しかしさすがに、今年は状況が別である。
 もちろんサイン会と言っても、全員「宇宙征服。」で我慢してもらう。「○○大学絶対合格、って書いてください」とか「○○ちゃんへ、って書いてください」「ハグしてください」の類いは絶対禁止。
 驚くなかれ、今井君に「ハグしてください」などという恐るべき要求をするヒトも、かつて存在したのだ。今井君がサイン会をしばらく中止していたのは、5~6年前、特に男子にそういう感覚のヒトが相次いだからである。
 いいかね? ハグはおろか、握手だってホントは遠慮すべきなんだぞ。おっと、またまた気難しいところが出てくるが、バブルの頃の予備校の乱れに乱れていた世界を記憶している今井君としては、やっぱりキチンと襟を正していたい。
 あのころは、ウルトラマンのカッコで授業をする先生だの(Mac君は「先制打の」ときた)、超ミニにタンクトップの女性講師だの(まあそのぐらいはいいのかねぇ)、超バッチリメイクで授業に出て、そのままアヤしいバイトに出かけるらしいヒトだの、まあ予備校の中にはいろいろな光景があった。
盛り上がる
(盛り上がる at 南浦和)

 そういう堅苦しい感じのサイン会ではあるが、いろんなことで元気をなくしている生徒が多いとすれば、まあサイン会ぐらいはいいじゃろう、そういうことである。写真を撮るのも可。遠慮せんでくんなまし。
 東進の他の先生がたもやっていらっしゃるように、講演会実施を手伝ってくれた生徒諸君と集合写真を撮るのはもちろんOK。やたらOK。これから実施の各校舎でも、もちろんいろいろ企画してくれて構わない。
 サイン会が終了して、22時。さすがに疲れた。外はしばらくゲリラ的な豪雨が降り続いていたらしい。路面は黒く濡れ、道ゆくヒトビトの表情にも「さっきまで激しい雨が降っていた」という緊張感が残っている。逆に、帰りの電車の中には、見知らぬ者どうし「やっと雨がやんでよかったね」という安堵の笑顔を交わす雰囲気が漂っていた。
「大震災後、こういう時のヒトビトの表情が優しくなったようだ」
と、ブログに書こうかね。そう思っていた矢先、目の前でケンカが始まった。京浜東北線の中で無遠慮にお化粧に励んでいた女性。それがよほど気に入らなかったのか、女性にいきなりカバンを投げつけた中年男。その2人のののしりあいである。
 これはどうしてもカバンを投げつけた男が悪いのだが、クマ蔵が立ち上がるまでもなく(クマ蔵はこういうとき、誰が何と言おうと激しく立ち上がるのだ)赤羽駅の駅員が駆けつけて、あっという間に処理してしまった。
 この小事件でますます疲労が大きくなった。何しろ、授業収録3コマ分+公開授業+サイン会+小事件である。こりゃどうしても「下北沢で飲んで帰る」という結論になる。新宿から、泥酔した客で一杯の小田急線急行・相模大野行きに乗った。
 目の前で、60歳ぐらいのおじさんサラリーマンが気持ちよさそうに鼻歌を歌っている。「おんなはぁ……か?」である。おお、久しぶりに「…か?」という鼻歌を聞いた。「…か?」なんか、とっくに昭和の向こうに消えたかと思っていた。よろけては歌い、よろけては歌い、一節歌うごとに「…か?」と自問する。昭和が、今ここにだけ復活しているのである。
 下北沢で12時半まで。店の名前は秘密。スーパー「オオゼキ」の近くの路地を入ったところにある小料理屋であるが、店の名前なんか書いて、コッソリ偵察に来られては困る。今井君は断然(おお「断然」という副詞こそまさに昭和であるね)秘密主義を守る。
 カウンター席に座ると、目の前の厨房には、無意味なほど難しい顔をした料理人が3人。無理やり愛想を消したような顔で、キャベツを茹でたり串揚げを揚げたりしている、色気も何にもない、平凡きわまる昭和な店であった。

なお、先日示した夏のスケジュールに追加がいくつかあった。再掲載する。(☆は追加になったもの)
 2011年6月9日(木) 吉祥寺(収録) → 南浦和
 2011年6月11日(土) 千葉
 2011年6月12日(日) 横浜
 2011年6月13日(月) 向ケ丘遊園
 2011年6月14日(火) 吉祥寺(収録) → 武蔵境
 2011年6月16日(木) たまプラーザ
 2011年6月17日(金) 綾瀬
 2011年6月18日(土) 北千住
 2011年6月21日(火) 吉祥寺(収録)
 2011年6月24日(金) 吉祥寺(収録)
 2011年6月25日(土) 名古屋
 2011年6月28日(火) 吉祥寺(収録)
 2011年7月1日(金) 吉祥寺(収録)
 2011年7月2日(土) 福岡
☆2011年7月3日(日) 鹿児島
 2011年7月4日(月) 吉祥寺(収録)
 2011年7月6日(水) 吉祥寺(収録)
 2011年7月8日(金) 吉祥寺(収録)
 2011年7月9日(土) 長崎県 島原市
 2011年7月11日(月) 兵庫県 姫路市
 2011年7月12日(火) 西新井
 2011年7月13日(水) 沖縄県 那覇市
 2011年7月14日(木) 巣鴨
 2011年7月15日(金) 春日部
 2011年7月16日(土) 船橋
 2011年7月18日(月) 新潟県 長岡市
 2011年7月21日 → 30日 河口湖夏期合宿
 2011年8月3日(水) 神戸 鈴蘭台
☆2011年8月4日(木) 愛知県 岡崎市
 2011年8月5日(金) 埼玉県 熊谷市
 2011年8月6日(土) 香川県 高松市
 2011年8月10日(水) 沖縄県 沖縄市

1E(Cd) Kirk Whalum:COLORS
2E(Cd) Chicago:CHICAGO
3E(Cd) Take 6:BEAUTIFUL WORLD
4E(Cd) Kazuhiko Komatu & Saint Petersburg:貴志康一/SYMPHONY ”BUDDHA”
5E(Cd) Akiko Suwanai, Dutoit & NHK響:武満徹 ”FAR CALLS” ”REQUIEM FOR STRINGS”etc
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