2010年01月14日(木)

Sat 091226 ヨーロッパの高齢者には驚くほど優しい人が多い 2005年2月の思い出

テーマ:ブログ
 というわけで(ホントにスミマセン。ずっとずっと「昨日の続き」です)、24時間券を手に入れる。あとは地下鉄とトラムを自由自在に、というよりむしろヤケになったように、必要がなくても無理やり、何でもいいから乗りこなして、それこそ「ウィーンを満喫」すればいい。
 ヨーロッパならだいたいどこでも地下鉄の駅間距離が短くて、東京の半分ほどと思われる。街歩きするなら、これほど便利なことはない。例えば、表参道と明治神宮前の間や、渋谷と原宿の間に、もう1つずつ駅がある感じ。京都なら三条と四条の間にもう1つ。大阪なら、梅田となんばの間に10駅ぐらいある感じ。この日もまずシュテファン・プラッツからカールス・プラッツまで地下鉄に乗ったが、こんなのは歩いても5分ほどの距離である。

(夜のトラム)

 今井どんが特に好きなのは、路面電車である。2両編成のトラムが、5分に1本の割合で走っている。このあと訪れたブダペストでもプラハでも、おなじような運転間隔で、同じように2両編成で、同じように頼りになるトラムに、なぜか大笑いしながらいくらでも乗り続けた。別に「テツ」「乗りテツ」「鉄道ファン」というわけではない(と自分では信じている)。これほど頼りになって、これほど優しくて、こんなにおじいちゃんやおばあちゃんが嬉しそうに乗っている乗り物は、なかなかないからである。
 ゆっくり走ってくれるから、乗っているだけで最高の市内観光になる。乗り間違えても大した被害はない。乗り間違えたら、同じ路線のトラムで逆方向に戻ればいいだけのことである。1回券しか持ってないならともかく、「ええい、このモンドコロが目に入らぬか、畏れ多くも24時間券であらせられるぞ」である。いくらでも乗り間違えて、いくらでも引き返して、そういうことをやって、何としてでもモトを取り返してやりたくてたまらない。

(夕暮れのトラム。ただし午後2時頃)

 おじいちゃんでもおばあちゃんでも、みんなそういう感じで気楽に乗っている。日本の地下鉄みたいに、1駅で取り返しのつかないほど遠くに行ってしまうことはありえないし、「確かに顔はシワだらけですが、いざということになれば、いくらでも歩いて帰りますよ」という気力を漲らせた、健脚の持ち主ばかりである。
 地下鉄だと、ホームも電車内も東京とは比較にならないほど暗いから、どうしても「スリ置き引きにご用心!!」「怪しい集団に囲まれたら♨さっさと逃げましょう♨」「スリの多い場所では♨スリにご注意を♨」という、ガイドブック的なバカバカしい護身に気持ちが向いてしまうが、冬の陽射しが明るく満ちているトラムにゴトゴト揺られながら、自転車ぐらいのスピードで移動しているなら、日本からやってきたクマさんだって、負けずに優しくなれるのである。

(トラム停留所。国立オペラ座前)

 しかもヨーロッパの高齢者たちは、ちょっとおせっかいすぎるぐらい、世話やきが大好き。困っている旅行者を助けたくて、協力したくて、道案内をしてあげたくて、虎視眈々とチャンスをうかがっている。もしそこにチャンスがあれば、まさに「お、ハゲアタマ!! 前髪つかまなきゃ!!(「チャンスというものは後から後悔してもつかむことはできない」という昔からの冗談)」とばかりに、「どっと」という勢いで殺到してくる。そういうおじいちゃんやおばあちゃんに取り囲まれていると、真冬の寒空にもうもうと湯気の上がる温泉に浸かっているような、心の底から温かい気持ちになれる。
 実際、町中で地図か路線図を広げて、ちょっと困った顔で視線を巡らせてみたまえ。おじいちゃんかおばあちゃんが声をかけてくれるまで1分とかからない。4年前、一晩で30センチも積もった大雪のミュンヘンで途方に暮れていたら、大雪に埋もれてしまいかねない小さなおばあちゃんがどこからともなく現れて「ニンフェンベルグに行くなら、バスしかないよ。シュトラーセンバーン(ドイツ語で「路面電車」)は、この雪じゃ、もう走っていないからね」と声をかけてくれた。

(2005年2月14日、大雪のミュンヘン、ニンフェンベルグ城に向かうトラムの停留所。この大雪の中に、おばあちゃんが現れた)

 実際には、そう話しているおばあちゃんの背後から、目的の黄色いシュトラーセンバーンがゆっくり近づいてきているのが見えたのだが、とにかく気持ちが温かくなることは間違いないのだ。
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