2009年09月06日(日)

Tue 090825 ニューヨーク滞在記8 容赦なく話しかけてくるニューヨーカーのこと

テーマ:アーカイブ
 ANAとかJALとか、日本の飛行機の中でヌクヌク甘え放題甘えながら外国に到着すると、飛行機を出た途端に異質な世界が広がっていて、その分だけ違和感が大きいようである。若い頃の山口美江みたいな(しつこいです?)、フナか金魚が念入りにお化粧してお雛様ごっこをしているみたいな(ひどすぎます?)、要するに「いかにも日本人CA」の皆さんに囲まれて12時間を過ごし(欧米なら往路はどこでも12時間である)、いきなり外に出ると、そこには身体も態度もデカい現地の空港職員が待ち構えていて、オッカナイ門番みたいに、人を荷物のように扱って空港の外へと放り投げるのである。

          (JFK空港第7ターミナル)

 そういう意味では、成田から外国のエアラインに乗って、無愛想でオッカナイ外国の人たちにいくらか慣れておくこと、予行演習をしておくことが、初心者には重要かもしれない。入国審査でさえ、ニューヨークは一味違う。EU諸国なんかだと碌にパスポートを見もせずにスタンプを押してポンと投げ返してくるだけ。インド人や中国人やアフリカ系の人々が、まるで犯罪者のように、厳しく長時間にわたって詰問されているのが、気の毒なぐらいである。

          (夜のグランドセントラル駅)

 しかしアメリカではそうはいかない。左手の指紋をとり、右手の指紋をとり、写真も撮影し、必要事項以外にも2~3の雑談をして、必ず1つか2つの笑いをはさんで、誰であれそれからでないと無罪放免にはならない。提出する書類も、いかにもアメリカ的である。
「あなたは、この国で犯罪行為に加担しようとしていますか?」
「あなたは、麻薬や違法な薬物をこの国に持ち込もうとしていますか?」
「あなたは、この国でテロ行為に協力しようとしていますか?」
などの質問にYES /NOで答えるのだが、そんな質問にYESと答える人物がいたら、ぜひ一度会ってみたいものである。

       (グランドセントラル駅とクライスラービル)

 空港の外側にいる人々が異様に愛想よく接してくるのも、日本のエアラインに甘やかされた乗客に大きな違和感を与える。いきなりタクシーに乗るのではつまらないから、電車を乗り継いで都心を目指すのだが、大きな荷物をかかえてキョロキョロしていると、あっという間に「どうしたんだ?」「どこへ行くんだ?」の声がかかり、「それならあの電車だ」ということになる。
 教えられて、そこにやってきた電車に座っていると、今度はこちらが教える側になって、東洋人だろうとクマだろうとお構いなしに「この電車はハワードビーチに行くか?」と尋ねられる。今井君はなぜか海外でやたらと時間を尋ねられる(別に高級時計をひけらかしているわけでもないのに)が、ニューヨークだと「デカいスーツケースを引きずった明らかな旅行者」であるにもかかわらず、容赦なくいろいろ質問されることになる。

        (グランドセントラル駅を出る近郊電車)

 ハワードビーチで乗り換え、ここから地下鉄A線で都心に向かう。この駅で地下鉄の「メトロカード」を購入するのだが、自動販売機の前でちょっとでもマゴマゴしていると、マゴマゴがほんの2秒か3秒かだとしても、うしろから「Any questions?」とくる。別にクウェスチョンズなんかないし、機械の反応が日本より格段に遅いから、その遅さにイライラしただけであっても、ニューヨーカーというのはとにかく声をかけたくて仕方ないのである。
 グランドセントラル駅で降りて、ホテルに向かう。ここでもすぐに「オマエはどこに行くんだ?」と親切なオジサンが声をかけてくる。ホテル名をいうと「おお、それなら知っている。ついてこい」とくる。映画でよく見る「おお、わお、アメリカ人、はお」とでも叫びたくなるしぐさである。別に地下鉄職員でも何でもない、一般のオジサンである。一般のオジサンのくせに「EMERGENCY EXIT」の鉄の扉を驚くほど気軽に開けて、当たり前のことだが警報機が鳴って、しかしそんなことなんか全く意に介さずにどんどん階段を昇っていく。なかなかカッコいいオジサンで、映画「戦火の勇気」でデンゼル・ワシントンを追いつめる新聞記者の役のオジサンに似ている(何じゃそりゃ?)。

        (地下鉄7号線グランドセントラル駅)

 「戦火の勇気」には、ものすごく若い頃のマット・デイモンが気の弱い医系の軍人の役で出ていたりして、湾岸戦争が舞台の古い映画ではあるが、まあTUTAYAでビデオを借りるぐらいの価値はあるかもしれない(おやおや、話がそれていきますよ)。ついでに、「ペリカン文書」も、TUTAYAにネットで注文してポストに届けてもらうといい(ポースートにヘンキャクうー、も忘れてはならない)。すると、あら不思議、SATCの弁護士ミランダが、ジュリア・ロバーツの親友の役で、信じがたいほど若い姿で活躍している。ここでも彼女は法学部の学生。法律っぽい顔なんですかね。

        (グランドセントラル駅と旧パンナム本社)

 さて、話のそれがちな今井君は「映画『戦火の勇気』の中でデンゼル・ワシントンを追いつめる新聞記者に似たオジサン」という、極めて入り組んだコムズカしいオジサンの案内でグランドセントラルステーションの脇に出る。ここから20世紀的な雑踏を抜け、ガムとジュースと吸い殻とビールとでベタベタ真っ黒な舗道の上を、スーツケースを引きずり引きずり、宿泊先のホテルに向かうことになる。おお、これでひと安心。ここから先のニューヨーク散策は全て手ぶら。現金は紙幣1枚ずつ汚くたたんでポケットに50ドル程度。こんな手ぶらの汚いオジサンなら、まあカモには見えないはずだ。
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