イクと不思議の森12 ロッジ①（アーカイブ集）

１２　『ロッジ①』

えーん　えーん

。・ﾟﾟ･(≧д≦)･ﾟﾟ･｡


大丈夫？
僕がついてるよ
さあ、お腹がへったのなら
僕をお食べなさいーーー


え、、もしかして
あなたは、アンパンマン？


ううん、僕は
たこ焼きマンさ。

たこ焼きマン？！
聞いた事もない
正義の味方だわーー


たこ焼きマン。
この子はもうほっといて
次の場所へ移動なワケよ


あーーーあなたは
(°д°；)


あん？
あたしの事知ってるワケ？

あなたは、、、
え、、、と
何かお花の名前

だったよおな、、

かすみ草。。じゃなくて。。
ダリア。。ううん、違う。。

ええっと
ええっと。。。


まあ

なんて失礼な子なワケ～

せっかくあたしが
たこ焼きマンを
連れてきてあげたのに。。


　、、ってか
えっとーーー

。。。ココ、何処？

なんでたこ焼きマンに？

？？

その時   ぼわわ～んと

画面がにじむ。。。

ーーーーー

イクは、ぱちっと眼を覚ました。

そして、がばっと
とっても大きな

木のベットから
起き上がろうとした。。。

あいたたっっつ

後頭部と背中に にぶい痛み。

後頭部には

たんこぶがあるようだ。

触ると痛い。

たんこぶを
ひやひやしながら触って
あたりを見渡した。


、、みたこともない部屋。
ログハウス。。。

丸太を組み合わせた部屋。

木は、香木なのかしら？

素晴らしい香りを

どこからか放っている。

木枠の窓。
小さなお花と人形が飾ってある。
あれは、、マリオネット？

真っ白のシーツ。
肌触りのいい布団。

ラベンダーの香りの枕。

その上に水枕みたいなの。

ベットサイドのテーブルに
お水とタオルの入った洗面器。
小瓶。

少し向こうに小さいテーブル

とソファ。
読みかけの本が少し。

その本の上に
首をかしげたようにして
小鳥がこちらを見ている。

かわいい小鳥さん。。。


。。。ここって
モリクマロッジかな。

そんな気がする。。。。

私は、、

えっと滑って転んで、、
で、、どうしたの？

このロッジの方に

助けていただいのかな？


チチチ

小鳥さんが何だか
返事してくれたみたい

ふふ
私もこのファンタジーな世界の
一員になっちゃったのね。

チチチ　チチ


なんだろ？

するとドアの向こうから
音が聴こえてきた。

ドタンドタン。
少し部屋が揺れてるような。。

気のせい？

そして扉の向こう側で
歩みは止まった。


ガチャリーーー

という音とともに
ドアノブがまわされてーーー


いや～イクちゃんかな？
もう～
びっくりしたんだから～～

いきなりぶっ倒れて
頭をゴチッでしょう？
ホント、僕
どうしたらいいかって。。。
　　
て、アレ？？


ベットでは
イクが真っ白に固まっていた。

声もださずに口をあんぐり。。 

 (＠Д＠；

く、、く、、
くまさんが

しゃべっているぅぅぅ～
！！！

しかも笑顔で！



え？　イクちゃん？

あああ、、、
もうファンタジーにも
ほどがあるよ。。。


とっても大きなクマさんが
こちらを心配そう見ている。

なんか。。。
怖いはずのシチュエーション

なのに

大きなクマが目の前にいる

のに。

メルヘンで
ちょっとコミカルだ。。。


イクは
少しクスっと笑った。

すると
クマさんはフフフ。

小鳥がチチチチ

ワハハハ、、、

部屋の中が

やっとひとつの空間として
繋がった感じがする。


あ！そう～だ
イクちゃんに僕、

スープ作っておいたよ
お腹減ったでしょ～


わ～スープ！
ありがとうございます！

　
そして、、、
助けて頂いて
本当にありがとうございます。

あ、、で、でも
私  早めにこの山を

降りなきゃだめんです。

電車に乗ったりして
お家に帰らないと。。。


あの、、すみません、
管理人のクマさん。


モリクマでいいよ。

モリクマさん。
本当にご迷惑ついで

といってはなんですが

電車の通っている駅まで
送っていただけないで

しょうか？

ふむ。。。。


くまさんはイクをじっと
無言で見つめる。



イクちゃん

それは無理なんだ。。。





え？あの、、
どうしてなんですか？




その、、僕は

人間さんの使う車とか
持ってないし、、

そして
これが重要なところ

なんだけど。。。

はい。


帰り道なんて

  ないんだ。。。




帰り道がない？？


ど　ゆ　こ　と　？



　      

つづく