保育園児の母が中小企業診断士を目指した経緯 | 法政大中小企業診断士養成課程に通う学生たちのブログ

法政大中小企業診断士養成課程に通う学生たちのブログ

法政大学専門職大学院イノベーション・マネジメント研究科MBA特別コース(中小企業診断士養成課程)の学生たちのブログです。
学生が交代でブログを書いています。
受験生・身内問わず、コメント・拡散歓迎です。

こんにちは。あやです。

そういえば、私が養成課程に来た理由をこのブログでちゃんと書いていなかった気がしますので、書いてみます。

 

なお、この記事の写真は記事の内容と関係ないのですが、

先日行われた法政大学の大学祭のときのものです。

プロジェクト(修士論文)中間発表と重なる日程で開催されていましたが、

開催中は同期と毎日お昼を食べに来ました。

楽しかったなぁ。

 

この会社で働きながら育児をするのは大変だ!でも……

製造業の中小企業で働いていた私、産休・育休を取得したのは社内で3人目でした。

私の部署では初めてです。

 

前例も少ない中で、まあ大変でした。

年中無休の会社で自分だけ平日の勤務。

子どもの登園渋りがあって、朝は遅れて出勤。

子どもはしょっちゅう体調を崩すので、その時は欠勤。

育児しながら働くパートさんもいる中、

正社員の自分は普通に出勤することもままなりません。

 

人を増やしてほしいと言ってみたり、

ITツールを入れて効率化したり、

試行錯誤しましたが、

結局、諦めました。

会社が悪いという話ではありません。

私の力不足だと思います。

出産をきっかけに仕事に対する価値観が変わってしまったのです。

 

この試行錯誤と並行して、転職活動をしました。

ここで働き続けるのは無理だと感じたからです。

 

100社くらい転職活動のエントリーシートを送りました。

全部、落ちました。

この仕事から逃げたいという気持ちが先方に伝わったからかもしれません。

 

資格でも取るか!

正社員として働くのは無理かもしれません。

(だって、転職活動をしても受からないから。)

 

では、何か資格でも取って、フリーランスとして生きていくのはどうでしょうか?

何か取れれば多少ましになるかもしれません。

正直、仕事につながれば何の資格でも良いと思いました。

数ある資格の中で中小企業診断士資格を選んだのには、いくつか理由があります。

  • 大学が教育学部だったので、企業経営理論の内容が学生時代に習ったことと重なっていて、とっつきやすかった。
  • 製造業と小売業の経験者だったので、運営管理の科目の内容がある程度わかった。
  • 製造業で働いているのに、製造業の基本について教えてもらったことがないので、勉強してみたかった。
  • 他の士業資格では法律系や会計系の学歴や実務経験が必要要件のものがあるが、中小企業診断士試験は誰でも受験できる。
  • コンビニで働いていたので、その時に資格の名前も、コンビニ出身の中小企業診断士の先生がいらっしゃることも知っていた。
などなどで、特に志が高かったわけではありません。
でも、とにかく現状を変えたかったので、それから勉強自体も楽しかったので、スキマ時間で勉強しました。

 

2次試験に2回落ちて、ようやく養成課程受験を決意する。

令和3年度に中小企業診断士1次試験に1発合格しました。やったー!

その後、令和3年度・令和4年度、2年連続で2次試験に落ちました。しょんぼり。

 

令和4年度の2次試験の合格発表の前に、いろいろあって我慢できずに会社を辞めることを決めておりました。

つまり、不合格になった時点で、無資格のただの自称フリーランス(実態は無職。もし、家事を頑張ったら専業主婦かもしれない。)の完成です。

これは、まずい。どんどん働けなくなる。

 

1次試験合格の資格(中小企業診断修得者)は2年間で効果が切れてしまいます。

これがギリギリ効力を発揮するうちに、中小企業診断士養成課程を受けよう。

受けるとしたら、子どもを保育園に預けている間に通える全日制で、泊まりがけの実習がなく、通学ができる範囲内にある法政しかない!

 

まわりの方に相談しながら出願書類を書き、緊張しながら面接を受けて、祈る気持ちで合格発表を見ました。

システムで合格発表が行われるので、発表時間の10時より前からパソコンの前に座り、ページを更新し続けました。サーバーに負担をかけてごめんなさい。

 

10時を過ぎたのを確認して、また更新。

やったー!受かったー!やったー!!

 

たまたま1度の養成課程受験で受かりましたが、受からなかったら今ごろ何をやっているんでしょうかね……?

 

 

入学してからも周りの方に支えられています。

実は、令和3年度に1次試験に受かったときに、養成課程の検討自体はしていましたが、その後、却下していました。

このときは学業と育児の両立が難しいだろうと思ったからです。

 

大学院の拘束時間は、時間割の授業の時間だけではありません。授業時間外で課題や発表の準備の時間が必要です。

 

発表が曲者で、どこまでやるかは裁量に委ねられていますが、それだけにどこまでも凝ることができてしまいます。

しかも、実習を始め、グループワークが多くあります。

自分がやらないと他の人に迷惑をかけるという状況です。

 

夜は残れない、休日は動けない、子どもはいつ体調を崩すか分からない、そんな環境でついていけるのだろうか?

 

入学してみたら、それは全部杞憂でした。

男女ともに育児を抱えながら勉強している同期がいます。

育児を抱えていなくても、同期も先生も理解してくれます。

余裕はありませんが、なんとかなります。

 

学ぶ中で、働きやすさは企業によってまちまちで、従業員の家庭に配慮している会社がたくさんあることを知りました。大企業はもちろん、中小企業でも働きやすい会社はあります。

 

入学してから見える世界が広がりました。

 

そして、また、進路に悩む。

「養成課程に行ったら人脈ができるので仕事が見つかる。」

と言われています。

 

先生や先輩方に進路相談に行くと、みなさん親切にいろいろ教えてくださいます。

お会いする先輩方は何かしらのお仕事をされています。

 

でも、自分に仕事があるかどうかは、今のところ分かりません。

 

現在は、企業への就職と、独立とどちらにするか迷いつつ、同時進行で進路を探しています。