ソムリエ試験2018 no2 | 中野 バー イリュージョンのブログ Bar ILLUSIONS

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中野バー イリュージョンで働くバーテンダーのブログです。
日々感じた事や、お知らせなどを書いています。


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 改めまして、2018年のソムリエ試験が終わりました。前回のブログでは、今年からタブレット入力に変わるなど大幅なシステム変更について振り返りました。
 今回は結果発表をさせて頂きます。




 残念ながら、二人ともリベンジなりませんでした。しかし、二人とも昨年に比べ、より真剣に学び、ワインやお酒全般についての造詣を深めた事、このような仕事柄、挑戦することを公開してプレッシャーの中、挑んだことを讃えたいです。

 結果については彼らだけの責任でなく、監督、指導をしている身の私にも至らなかったところがあると自負しております。

 そこで、一人一人の性格を踏まえて、負けた今から、次に向けて何をすべきかをここに記します。

 まずは武内くん。彼も10月で当店に来てから早くも丸四年、この長い付き合いでよくわかったことは長所は物凄く能力が高く、短所との差がはっきりしていること。武内くんはお皿に盛り付けるセンス、カクテルのデコレーションの技術、などセンスは抜群に良いものを持っています。
 カクテルの味の覚え込みや料理のレシピ、そういうのはとても覚えが早いのです。
 一言で言えば、感覚主義、感性が鋭い寡黙なバーテンダー、それは個性なので良いのですが、ソムリエ試験に合格するにはそれだけでは足りません。
 武内くん自身も、かくありたいと思っている
 「お酒の魅力を伝えられるバーテンダー」
武内さんにワインの美味しさを教えてもらった
モルトウイスキーの良さが分かった
 そのような30代からの武内くんにとって必須なものがソムリエの資格なのだと思います。

  今までは一緒に試飲会に行くと、例えばランブルスコが好き、この銘柄は美味しいです、と私に伝えてくれました。その美味しいものをチョイスする感覚は素晴らしいのですが、これから先がソムリエになるには大事なのです。

 それはでは、ランブルスコはどこで作られているのか?  答え イタリアのエミリア ロマーニャ州
それはイタリアのどの辺りにあるのか?
名物料理は?  
 答え ボロネーゼ   これは日本で言えばミートソース発祥の地  
 ならば 今度は ランブルスコを開栓して、ボロネーゼとマリアージュをしてみよう

 事に勉強となると武内くんは教本の文字だけ追って覚えようとするから苦手意識が働いてしまって入ってこないので、イメージを膨らませて覚えていくようになって欲しいと切に願います。

 常連様の塾講師の方も、ソムリエ試験は一番主要なところは地理、つまりこの場所はこういう気候だから、この葡萄が育つ というように覚えていけば、身につくのではとおっしゃっておりました。

 私も同感です。武内くんで言えば、香川はうどん、というようにまずは土地と気候、葡萄、をしっかりとイメージして飲み込んでいけば、着実に覚えていけるはずです。

 そして何より、ランブルスコが好きと思ったらプロとして、では何の葡萄が原料なんだろう?
 この微発泡はどうやって作られているんだろう?
 合わせる料理は現地ではどういうものかな?

  このように疑問を持って、より知りたいと、
 「知的好奇心を持って」
 追求していくバーテンダーになっていってくれたら、結果美味しいものを知っている、
 彼自身が望む、発信できるバーテンダーになっていけると思います。

  次に福本くん。彼は今回かなり覚悟を持って勉強してきたし、お客様からの応援、期待も高かったので、本人が特に非常に悔しいし、面目無い気持ちでいっぱいだと思います。

 彼は極真空手で黒帯まで取得した男。
試合でもそうですが、負けた後、次に何をするかが大切な事は本人が良くわかっているはずです。

 今回彼は当店でもよく扱っているフランスのワインについてよく学んできました。しかし、今年のソムリエ試験、特に二回目はフランスの問題が少なく、あまり当店で扱っていない、ニューワールドの問題が多かったようで、そこで取りこぼした事が敗因でした。

 なので、今月からは今まで扱っていなかったニューワールドのワインを福本くんのセレクトで仕入れ、それをお客様にご提供するまでに、先に自分で学び、週末などに開栓していくことから始めていきます。

 また彼はわかりやすいくらい、興味を持つか持たないで学びの伸びが違います。
 正直、昨年から今年にかけて、彼はシガーの文化についてかなり興味があったようでした。またシガーを吸いたいというお客様も増えたので、そちらに軸が傾いておりました。もちろん、そこは継続で構わないのですが、その学ぶ方向と力をワインやモルト、カクテル全般に注いでもらうよう、しっかりと指導していきます。

ソムリエ試験について、私自身の見解は
ワインだけではなく、日本で流通している、あらゆるお酒の特徴と作り方、それらを最低限飲食のプロとして知っている、という資格だと思います。

 ソムリエの資格を取得していると社会的信用も増す、ということも利点です。

  なので彼らにとって道は困難ですが、諦めず、各々のペースで良いので、面倒な勉強をやらされているではなく、知っておきたいと知的好奇心を満たす方向で確実に覚え込んでいって欲しいです。

 武内君も無難にいることより刺激を求めて上京してきたのでしょう。 

 福本君も無難に生きる道よりも、バーテンダーに戻りたい気持ちが勝ってここに帰ってきたのでしょう。

 

 ソムリエ試験という壁も含め、困難はまだまだ立ちはだかるバーテンダーの道。


 しかし、難が無いと無難な人生。


難が有るのは、有り難いことなのです。

 

と何年か前、あばれる君と「命!」のゴルゴさんのバラエティーで感銘を受けたシーンになぞらえてみました。


  二人の成長を、これからも精一杯促していきますので、皆様御指導御鞭撻、何卒宜しくお願い申し上げます。


  Bar  ILLUSIONS  高橋 学 バー イリュージョン 中野南口

 


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